Instagramマーケティング要の指標、リーチについて徹底解説します

2022年2月13日 4 min read


こんにちは、InstagramマーケティングのエキスパートStatusbrewです。

本日お伝えしたいのはInstagramマーケティングにおいてとても重要なKPI、Instagramリーチについてです。

Instagramは、アルゴリズムの特性が大きく関係するプラットフォームです。 と言うのも、投稿が公開されて1時間以内に、どれだけのエンゲージメントが得られるかが非常に重要とされています。また、すべてのフォロワーがあなたのコンテンツを見てくれるわけではない、と言うことがリーチと言う指標の大切さを物語ることになります。

これは、インスタグラムが最初にあなたの周りの最もアクティブなフォロワーの何割かに表示する仕組みになっているからです。そして、彼らが生み出す1時間前後のインタラクションをもとに、さらに何人の人に見てもらうべきかをアルゴリズムが判断するのです。

Instagramリーチ(リーチ率)とは何か?また計測の仕方と種類について説明いたします。

1. Instagramのリーチとは?
2. リーチはどのように評価されるのか?
3.Instagramはどのようにリーチを計算しているのか?
4.リーチとインプレッション、どっちが大切?
5.良いリーチ率って?ベンチマーク
6.様々なリーチのデータ算出と分析方法

1.Instagramのリーチとは?

Instagramリーチは、あなたのInstagramコンテンツを見たユニークユーザーの総数です。

インスタグラムのフィード投稿やストーリーズを見たユニークなインスタグラムアカウントの総数をリーチと呼びます。この情報は、個々の投稿のインサイトで確認することができます。

  • Instagramのリーチは、7日、14日、30日単位で計算されます。

リーチは、あなたがInstagramがオーディエンスに届いていない場合にその問題を検出するための最も便利なメトリクスです。こちらは後ほど詳しく説明します。

リーチは様々な形で追跡することができます。
と言うのも、あなたのコンテンツやプロフィール自体にたどり着くユーザーの測り方は必ず異なってくるからです。

そうです、リーチって様々な方法で測ることができます。

例えば
・一つ一つの投稿へのリーチ
・あなたのInstagramプロフィール全体へのリーチ(合計リーチ)

を皮切りに、

・投稿の種類とのリーチ
・日付ヒストグラムでのリーチ
・1週間のリーチ
・1ヶ月の平均リーチ

とトラッキングできるのです。

リーチは私たちが思っているよりかなり様々な要因に左右されやすい、結果が上下しやすいメトリクスです。

こちらの記事ではInstagramアルゴリズムの要素も絡めながら詳しく解説します。

2. リーチはどのように評価されるのか?リーチ率に影響を与える要素

リーチが大切な指標になると私たちStatusbrewが思う最も大きなな理由は、リーチは長期的な目線でInstagramマーケティングを行う際に、「うまくいかないとき」の問題を検出する材料に最もなりやすいからです。

オーガニック・リーチ率の計算方法

オーガニックリーチ率(Organic Reach Rate)とは、広告費をかけずにあなたの投稿を見たフォロワーの割合のことです。

リーチ率=オーガニックリーチ÷フォロワー数

リーチが下がった!!と思った時の要因

リーチが大きく下がった場合、大きく分けて2つの理由があります。

<1>エンゲージメントが最近低い

アルゴリズムがあなたのコンテンツをオーディエンスに届けることを優先していない=エンゲージメントが低いことが主な理由です。リーチが思わしくない場合、エンゲージメント率をチェックしてみてください。

<2>ハッシュタグが最適化されていない

リーチはまた、非フォロワーがあなたの投稿にたどり着くための一つの方法であるハッシュタグの最適化を図るためのメトリクスでもあります。

例えば、リーチ数の多いハッシュタグを主に選んだ場合、あなたのコンテンツは他の最新の投稿にすぐにかき消されてしまうかもしれません。また、ニッチなハッシュタグを中心に選んだ場合、一部のハッシュタグはほとんどアクティブでないか、特にユーザーからはフォローされていない可能性があります。

リーチの指標を使うもう一つの方法は、フォロワーの伸びと比較できることです。より多くのリーチがあった場合、あなたのアカウントの成長に寄与していますか?

3.Instagramはどのようにリーチを計算しているのか?

Instagramのインサイトが出すリーチ数と私たちStatusbrewのようなアナリティクスツールが提供するリーチ数はデータの出し方が違います。

まずインスタグラムは、あなたのコンテンツを見た人の数を起算日から7日、30日で区切って合計したリーチを提供します。

Instagramインサイトのリーチの出し方をまずはご覧ください。

過去7日間のリーチ数

同じ人が複数回あなたの投稿を見たとしても、それはあなたの総リーチ数に影響しません。

ではStatusbrewのようなアナリティクスツールのリーチの算出方法をご覧ください。右上の期間は同じ過去7日間ですね、レポートダッシュボードの一番下の青色バーのあるウィジェットをご覧ください。(赤矢印参照)

リーチが同じ期間で8000を超えていますね。Instagramネイティブのリーチ数と違うではないか、とお気づきかと思います。

これはInstagramインサイトでは、繰り返しになりますが「1日分のリーチ」を最初合計しますが、7日単位、30日単位で最終的に結果の数字を出す際に、「ユニークユーザー」つまり7日間毎日あなたのコンテンツを見に来てくれた人の直帰数は含まず絞りこむためです。

なので1日に来てくれたユーザー数(リーチ数)を日毎で見たい場合はインサイトのウィジェットのグラフにカーソルを当てると1日当日の数字を見ることができます。

同じようにStatusbrewもデータの見方を変更してみると、1日ごとのリーチ数を様々なチャート式で表示できます。

Statusbrewのデータ作成画面

4.リーチとインプレッション、どっちが大切?

リーチとインプレッションの両方は、異なることを伝える重要なInstagramのメトリクスです。なんどもしつこく申し訳ないですが、リーチはユニークビュー(Unique View)のみをカウントし、インプレッションは表示回数の合計数で、同じ人が何度も投稿を見ることも含まれます。

リーチは、あなたのコンテンツがどれだけ露出されたかを理解するのに役立ちます。また逆に言えばあなたのアカウント運用がうまくいっていない場合の要因と時期を検知するのに非常に役立ちます。

インプレッションは常にリーチと同等かそれ以上であるため、2つの指標を比較することは有用です。インプレッションは、コンテンツがどれだけ魅力的であるか(あなたのコンテンツを複数見たい!)を示すことができるため、インプレッションを見ることは有用です。

Statusbrewでは、インプレッション数に対するエンゲージメント数、オーディエンスの成長具合をともに見ることができます。

リーチではなくインプレッションで計算するのは、ユーザーがコンテンツを複数回閲覧してエンゲージメントすることがあるため、エンゲージメントとインプレッションはどちらも一意ではない数値だからです。

5.良いリーチ率って?ベンチマークを知ろう

残念なことにInstagramアルゴリズムの改正で世界中でオーガニックリーチが爆下がりしていることはすでに騒がれているのでご存知かもしれません。

2022年1月時点の世界の平均リーチ率(月間)は6.7%でした。

参照:Vazaarvoice

ただ、フォロワー数が多いブランド(50万人以上)と少ないブランド(1万人以下)では、リーチ率に明らかな差があることがわかっています。フォロワー数が多いブランドは、フォロワー数が少ないブランドよりもリーチ率が低くなる傾向があります。
小規模アカウントの場合、フィード投稿で36%、ストーリーズで7%という高いベンチマークを満たすか上回ることを目指す必要があります。

6.様々なリーチのデータ算出と分析方法

リーチといえども様々なデータの出し方があります。

Statusbrewの高機能アナリティクスを利用すると、

リーチの中でもInstagramリーチだけではなく、

  • 投稿単位のリーチ(Post Reach)
  • プロフィール単位のリーチ(Profile Reach)

等のメトリクスを利用することができます。プロフィール単位のリーチを使うことで、

コンテンツの寿命をずっと計測することができます。

リーチは全てのコンテンツかかります。例えば今日あなたが投稿したコンテンツは、例えば1ヶ月後でも半年後でもオーディエンスが辿り着くものです。

コンテンツの伸び具合や、そのインプレッションを継続的に計測していくことができるのがStatusbrewの高度な分析ツールです。

  • オーディエンスの成長とインプレッションやエンゲージメントの関係性など、無数のメトリクスの組み合わせを簡単カスタマイズ性の分析レポートで可能にします。
  • 複数のInstagramアカウントのデータを並べて分析比較することが可能
  • 分析期間を完全にカスタム設定することが可能

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Hisami Matsubara

北インド発のソーシャルメディアモデレーション&アナリティクスツールStatusbrewの日本支社代表です。日本市場立ち上げのため、2019年単身で渡印し、インド在住5年目です。 「日本語でありそうでない」マーケティング知見を執筆します。 91年生まれ岐阜県出身。少女漫画と文学作品、ワインとインドが好きです。

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