ブランド認知に欠かせないソーシャルメディア指標「@メンション」を理解する

2023年7月17日 4 min read

こんにちは、ソーシャルメディアマーケティングのエキスパートStatusbrewです。

Statusbrewではソーシャルメディア分析に関する根本的な理解を深めるために、これまでに

インプレッション

リーチ

・インプレッションとリーチの関係性

など1つ1つの指標に絞って解説してきました。どの指標もメジャーなものですが、今回はブランド認知を獲得する上で決して欠かせない指標、「メンション」について同様に深掘りします。

1.メンションとは?

あなたのブランドへの「言及」を含むソーシャル投稿のことです。これには、あなたのブランド(正確にはブランドの@ハンドルがタグ付けされた投稿や、名前が言及された投稿を指します。

メンションを使うソーシャルメディアのユーザーは基本、あなたのブランドからの注目を集めようとする傾向にあります。

ポジティブな注目が欲しい場合:

通常ポジティブなメンションは、ブランドへのアピール以外に、自分のフォロワーに「このブランドを見に行って欲しい」要素も含まれます。

筆者提供

クレーム対応を促すネガティブなメンション:

2.ソーシャルチャネルごとのメンションの違い

ソーシャルメディアのメッセージ、コメント、投稿にユーザーやブランド名や著名人有名人をタグ付けするメンションですが、ソーシャルメディア上で誰かがあなたに@メンションすると、あなたは通知アラートを受け取り、あなたがタグ付けされた場所を確認することができます。あなたがタグ付けされると、どのユーザーもあなたのユーザー名をクリックし、あなたのブランドプロフィールに目を通すことができます。

これはポジティブな場合もネガティブな場合も「そのユーザーのフォロワーの注目を浴びることができる」共通点があります。

どのユーザーにも、オーディエンスと関わり、あなたのブランドに対する認識を高める機会があります。つまり、人々があなたのブランドについて肯定的に話している場合、これは新たな潜在顧客につながり、収益を生み出す可能性があります。

一方、ユーザーがあなたのブランドやサービスに対して否定的に話していて、あなたがそれを監視していない場合、それはあなたの製品やブランドに大きな問題を引き起こす可能性があります。

ではメンションとは一般的にソーシャルチャネルごとに何を指すのでしょうか?

Twitter - メンション

Instagram - @メンション、タグ付メディア投稿

LinkedIn - メンション

Facebook - メンション

がメンションという名前がそもそもついているものなのでメンションであると定義しやすいです。

3.ブランド認知の測定に利用する

メンションはインプレッションやリーチの次に大切な指標であると言っても過言ではありません。

なぜならこれこそ「認知」をそのまま指す指標になるからです。

メンションされるということは、確実にあなたのブランドの名前や事業内容を知っているという行動に結びつきます。

さらに、メンションの機能はLINEやTwitter、FacebookのMessenger、Instagramなどのソーシャルメディアアプリで利用されています。グループでのチャット(トークグループ)や、多数のフォロワーや友達の中から、誰に向けたメッセージであるのかを明確に示したいときに、メンションの機能が役立ちます。メンションすると、通常メンションされた相手にその有無を示す通知がいきます。

→ @ブランド名のメンション数(InstagramやTwitter)で、ブランド名名指しされている=ブランドを認識した投稿がソーシャルメディア上でされているという事です。このメンション数が大きくなるにつれ、認知度は高まっていると言えます。

4. ブランド認知度分析の行い方

繰り返しになりますが、メンションは、あなたのブランド名や特定のキーワードがソーシャルメディア上の投稿やコメントでどれくらい言及されたか、つまりメンションされた回数を指します。これらのメンションは、直接的に(あなたのブランドのアカウントをタグ付けして)あるいは間接的に(ブランド名を言及するだけでタグ付けせずに)行うことができます。

メンションを監視することで、あなたのブランドがどれだけ認識されているか、またソーシャルメディア上であなたのブランドについての会話がどの程度広がっているかについての貴重な洞察を得ることができます。メンションが多いということは、一般的にあなたのブランドが広く話題になっていて、その認知度が高いことを示しています。

メンションを追跡し分析する方法は以下の通りです:

1: 直接的な@メンション: 各ソーシャルメディアプラットフォームが提供する分析ツールを使用して、あなたのブランドが投稿やコメントでタグ付けされた回数を追跡します。

2: 間接的なメンション: Statusbrewのようなソーシャルリスニングツールを使用して、あなたのブランドがタグ付けされずに言及された回数を追跡します。ソーシャルメディアプラットフォームのあらゆるリソースであなたのブランド名、製品名、その他の指定されたキーワードを監視することができます。

メンションを分析する際には、それらを数えるだけでなく、その文脈を理解することも重要です:

3:センチメント分析: メンションが肯定的なものなのか否定的なものなのか、または中立的なものなのかを判断します。ネガティブな要素は製品そのものへなのか、もしくはサービスのあり方へなのか、に対してもラベリングなどして週間月間で追跡します。

2. コンテンツ分析: 人々があなたのブランドにメンションするとき、何について話しているのかを理解するためのものです。特定の製品、サービス、イベント、または問題について話しているのかを明確にします。

3. ソース分析: あなたのブランドに言及しているのは誰なのかを特定します。顧客、インフルエンサー、ニュースサイト、競合他社なのかを把握します。

4. 場所と時間の分析: これらのメンションがどこから、いつ来ているのかを決定することで、あなたのオーディエンスのデモグラフィックと行動をよりよく理解することができます。

メンションを競合他社と比較して、あなたのブランド認知度がソーシャルメディアにおいてどのように位置づけられているのかを見ていく習慣もつけましょう。

6. Statusbrewのメンション自動監視機能

Statusbrewでは、

・TwitterのメンションとInstagramのメンションを分けて別の受信箱で管理したい

・ポジティブなメンションはまとめてSlackに通知し、ネガティブなメンションはすぐにエスカレーションしたい

などのユースケースに合わせて、自動で監視の判断を決定するルールエンジン付きの受信箱をご利用ください。

7. Statusbrewのブランド認知度レポート

整理したメンションはブランド認知レポートに適用されます。

Statusbrewは、あなたのブランドの目標段階によって異なるレポートテンプレートを選べるだけではなく、例えば目標のメンション数やブランド認知に欠かせないそのほか指標の自社の目標数値を設定することで、

・達成した指標はグリーン色に転換

・達成していない指標は赤色にアラート

を一度にテーブルに視覚化します。

Statusbrewのレポート

Statusbrewで取得できるメンションは、

時間帯ごと、曜日ごと、特定のカテゴリーに定義された投稿ごと、内容ごと、センチメントごと、とさまざまな角度から提供します。

Hisami Matsubara

北インド発のソーシャルメディアモデレーション&アナリティクスツールStatusbrewの日本支社代表です。日本市場立ち上げのため、2019年単身で渡印し、インド在住5年目です。 「日本語でありそうでない」マーケティング知見を執筆します。 91年生まれ岐阜県出身。少女漫画と文学作品、ワインとインドが好きです。

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