皆さん、突然ですがこのような経験はありませんか?
突然会社のInstagram担当を任された!
「何かツイートしてよ」と店長から頼まれた!SNS用の写真を自分のスマホから発掘しないといけなくなった!広報としてソーシャルメディアでも活動をアップしていかなくてはいけない...。
ほとんどの方がそもそもどうやって企画・計画するの?と混乱するかと思います。
特に飲食店や美容医療機関など、多店舗運営ビジネスの運用するソーシャルメディアマーケティングとなると、ほとんどの方は手探りで「当日ベース」運用になることが多いものです。「公開していいものだろうか」と方向性に迷ったり、取り上げるべきネタを見つけられなかったり、ソーシャルメディアマーケティングを継続していく難しさに直面するケースが多いでしょう。
しかしソーシャルメディアマーケティングの担当者(ソーシャルメディア投稿担当者)であれば必ずと言っていいほど必要になってくるのが、エディトリアルカレンダーです。
エディトリアルとは日本語にすると編集可能な、という意味になります。エディトリアルカレンダーはすべてのソーシャルメディア用のコンテンツを戦略的に計画するために不可欠な組織ツールです。
組織ツール、というからには、これは自分だけが参加するプロジェクトカレンダーではありません。あなたとソーシャルメディアに関わる全ての人を巻き込んだ共同作業の場にならなければなりません。まずコラボレーションの意義を込めた内容を説明しましょう。
・ソーシャルメディア編集カレンダーとは正確にはなんなの?
・ブロガーやマーケターは使用することで何が便利なの?
・カレンダーを作成したり利用するツールとテンプレートはあるのか?
という疑問から下記の項目に沿って解説します!
・ソーシャルメディア戦略の基本的な知識とテンプレートの使い方
・1回限りの投稿からキャンペーン全体まですべてを1つのカレンダーで計画する方法
・カレンダー周りにスケジューリングとワークフローを整理する方法
目次
1.ソーシャルメディアの”エディトリアルカレンダー”とは?
2.コンテンツを整理して計画を立てることの利点
3.エディトリアルカレンダーはどんな人向け?
4.基本的なエディトリアルカレンダーの仕組み
4-1. 広範かつ一般的なカレンダー
4-2. コンテンツカレンダー
4-3. プロモーションカレンダー
5.ソーシャルメディアコンテンツカレンダーの作成方法
5-1. 追跡する必要のあるデータを決定
5-2. アセットのコンテンツライブラリを作成
5-3. ワークフローを確立する
5-4. チームにレビューを依頼し、フィードバックを使用して改善
6.エディトリアルカレンダーツールの紹介
6-1.DropBox(クラウドストレージ)
6-2. Trello(タスク管理)
6-3. Statusbrew(ソーシャルメディアマーケティング専門ツール)
1.ソーシャルメディアのエディトリアルカレンダーとは?
定義:あらかじめソーシャルメディア用の投稿を計画しておくために使用されるGoogleスプレッドシートやアプリケーション上のコンテンツ計画カレンダーです。いつどのコンテンツを投稿するか社内で共有しながら計画したり、キャンペーンを管理したり、期限を設けるためにも使用されます。
じゃあ具体的にどんな形であるべきなの?という疑問に関して、代表的な例を!
・印刷された用紙(つまり手書き)
・Googleスプレッドシート
・ソフトウェアサービス(アプリケーション)
スプレッドシートは費用効果が高く、ソフトウェアサービスは自動化と時間節約機能を備えたプロフェッショナルなオプションです。
スプレッドシートは最初は実行可能なソリューションであり、始めたばかりのときに最適なオプションです。
また本格的にソーシャルメディアマーケティングの運用が成熟している場合、または力を入れていきたい場合はプロジェクトの計画や分析も伴うツールの導入をお勧めします。
2.コンテンツを整理して計画を立てることの利点
ソーシャルメディアのエディトリアルカレンダーを使用すべき理由はたくさんあります。
・混沌を調和に変える!複数のソーシャルメディアアカウントを管理すると、まず混乱しませんか?効率アップを図ります。
・チームに責任を負わせることができる!カレンダーは期限を設定するのに最適です。期限が存在していなければ当然、先延ばしにするのは簡単です。明確な計画を立てることで、ソーシャルチャネルで公開するコンテンツがわからないという曖昧さを排除できます。
・単純に時間を節約できる!
・結果を大幅に改善(重要)!
3.エディトリアルカレンダーはどんな人向け?
結論から申し上げますと、ソーシャルメディアでコンテンツを作る人ならどんな規模のビジネスでも使うべきです!
・マーケティング部門: マーケティングキャンペーンには、多くの場合、ソーシャルコンポーネントを含む多くの変更があります。 チームを編成し、プロジェクトに関与するすべての人がソーシャルプロモーションのスケジュールを理解していることを確認していくために必要です。
・小規模ビジネス: 店舗型のビジネスにて片手間になっている場合もカレンダーは時間の節約と頻度の一貫性を保つために有効です。
・代理店: すべてのクライアントのすべてのコンテンツとアカウントを一覧化することができます。
・ブロガー: ブログで収入を得ている場合、どのコンテンツ=ブログ記事のプロモーションをどのタイミングで効果的にソーシャル上でかけていくかの視覚化にぴったりです。
4.基本的なエディトリアルカレンダーの仕組み
エディトリアルカレンダーの仕組みを正確に理解しておくと役立ちます。
基本的にこの3パターンとこちらの記事で説明したGoogleスプレッドシートを利用して作成する内容をアレンジすることをお勧めします。
ではパターン1〜3までご紹介します。
4-1.広範かつ一般的なカレンダー
どの題材を投稿するかに集中できるように、包括的なカレンダーがまず必要になります。
コンテンツマーケターにとっては、幅広いトピックのカレンダーを1〜6か月後にスケジュールするのが最適です。 これにより、オーディエンスの反応に基づいて新しいコンテンツを計画していくこともできます。
まずはメインテーマの行を使用して、各月の主要なコンテンツテーマをマップします。 次に、メインテーマをサポートする、具体的に投稿するコンテンツのサブトピックを入力します。
このような一般的なカレンダーは、従来の雑誌などのメディア編集者が使うモデルに基づいて作成しています。
4-2.コンテンツカレンダー
1はあくまでアイディアとテーマを定義するものでしたが、こちらはコンテンツの内容を掘り下げたタイプのものになります。
ストーリーを伝えるのに最適なコンテンツタイプ(ブログ投稿、E-book、動画やウェビナー、インスタグラムライブなどのイベントを計画するタイミングとほぼ同時期でしょうか。
例えば私たちStatusbrewの場合は、
書き方の例)
Content Project: Shopifyとのインテグレーション開始告知
Content Type: サブランディングページとブログ
Promotion Tactic: Shopify専用の割引コード発行
4-3.プロモーションカレンダー
プロモーションカレンダーは、実際に投稿する内容の下書き用メッセージとも言えるカレンダーです。
このカレンダーでは1シートにつき1ヶ月分となります。ここで、すべてのソーシャルメディアプロモーションコンテンツを作成して保存しておきます。各フィールドに入力する必要があるものは次のとおりです。
Content: ソーシャルメディアのコピー(文章)
Image Link:画像や動画も投稿に含まれる場合はクラウドストレージサービス(GoogleドライブやDropboxなど)にアップロードします。 次に、ここに画像へのリンクをドロップします。 これにより、投稿を作成する準備ができたときに画像に簡単にアクセスできます。
URL:ブログ記事など投稿にリンクが含まれる場合は、ここにドロップしてください。
次に、実際に投稿する日付を割り当てることができます。これは通常、共有するコンテンツの作成が完了した直後に行われますが、Statusbrewなどのツールを使用してスケジュールを前倒しで計画することができます。
書き方例)
・Social Channel: Twitter
・Content: Shopifyインテグレーション(分析ツール)のプロモーション
・Image Link: なし(ブログの画像がカード)
・URL: https://statusbrew.com/insights/shopify-reports/
・Date: 2020/10/08
5.ソーシャルメディアコンテンツカレンダーの作成方法
超!基本的なところは上記3つですが、効果的なソーシャルメディアカレンダーを作成するには、いくつかのステップがあります。
・ソーシャルチャネルを選択
・カレンダーで追跡する必要があるもの(目標数値)を決める
・アセットのコンテンツライブラリを作成する
・ワークフローを確立する
・投稿の作成を開始する!
・チームにレビューを依頼し、フィードバックを使用して改善する
・公開/スケジュールを開始する
下記はもっと詳細に、さらにアドバンスなエディトリアルカレンダーの一例をずらっとご紹介します。
5-1.ソーシャルメディアコンテンツカレンダーが追跡する必要のあるデータを決定しましょう
マッピングは大切です。
1つの事業だったらまだ良いかもしれませんが、例えば5つの異なる事業ブランドを7人のチームで管理している場合は、誰が何をしているのか、いつ行われたのか、いつ承認されたのか、いつ公開されたのかを教えてくれる何かが必要になります。
したがって、下記の項目は主に必須と言ってよいでしょう。
・ソーシャルプラットホーム(Instagram、Facebook)
・日付
・時間(およびタイムゾーン)
・コピー(文章)
・ビジュアル(写真、動画、イラスト、インフォグラフィック、gifなど)
・上記メディアアセットへのリンク
・公開された投稿へのリンク
そしてさらに強化していくための項目は
・プラットフォーム固有の形式(例:フィード投稿、IGTV、Instagramストーリーズ、投票、ライブストリーム、広告、ショッピングタグつき投稿など)
・提携しているビジネスまたはキャンペーン(例:製品の発売、イベント、一般的なブランド認知度、カスタマーサービスなど)
・地域ターゲティング(日本、タイ、北米など)
・有料またはオーガニック?(有料広告の場合目安予算も)
・承認ワークフローのステータス
・投稿ステータス (下書き、投稿済み、再編集中など。追跡用のUTMキャンペーンパラメーターつきURLも)
こちらも先ほどの目標設定シートに続き、Statusbrewが実際に使っているエディトリアルカレンダーです。
・承認プロセス(最終的にPublishedになっているように指示)
・投稿のタイプや投稿時間
を細かく指示されています。
5-2.アセットのコンテンツライブラリを作成してみましょう
あなたのブランドの貴重なメディアアセットの保管場所を、コンテンツリポジトリ、またはデジタルアセットバンクとも近頃は呼ばれています。
ビジュアルコンテンツは、iPhoneのカメラロールや、ローカルのデスクトップフォルダだけに存在していてはマーケティングのマネジメントとしてはやはり不十分です。
クラウドストレージあるDropbox、Googleドライブ、Boxなどを使うと、
・容量を気にせず保管しておける
・モバイルからもアクセス可能で撮影したらすぐに放り込める
・チームメンバーと簡単に共有できるにも関わらず、頑丈なセキュリティ機能つき
・個々のファイルへのリンクを提供するので、カレンダーに組み込むことができる(重要)
と良いことだらけです。
コンテンツライブラリはソーシャルメディアのエディトリアルカレンダーとほぼ同じくらい重要です。
5-3.ワークフローを確立する
では、エディトリアルカレンダーを使ったソーシャルメディア投稿において考えられるすべてを収集したので、次は、毎日、毎週、毎月のソーシャルメディアのリズムのスケッチを始めましょう。
▶︎各チャンネルに投稿する頻度
各チャネルに投稿するのに最適な時期(分析に基づくか、またはここで完全な内訳を確認してください)
▶︎投稿を承認する必要があるのは誰か(代理店であればクライアント、マーケティング部門の上司、もしくはCEOなど)
そこでのコミュニケーションの仕組みはどこで行われるかも決めていますか?Slack上、このGoogleスプレッドシート上、もしくは下記で説明するようなサードパーティー性のアプリケーションでしょうか?
コンテンツの担当者の割り当てと実際の作成はもちろん、その新しいコンテンツをブレインストーミングするためのプロセスもステータスを定めましょう。
5-4.チームにレビューを依頼し、フィードバックを使用して改善します
出来るだけチームのメンバーや上司にフィードバックを仰ぎましょう。
Googleスプレッドシートによるエディトリアルカレンダーはもちろん共有可能なのでチームのメンバーを招待し共同作業できるようにしましょう。
チームで作業、というからにはあらかじめある程度共通認識を持っている必要があります。よくStatusbrewのお客様でもそこまでの共有ができていなかった、というよくあるケースは
・各アカウントのパスワードを把握していない
・UTMパラメータを理解していない、特定の人だけがトラッキングしている
・ハッシュタグが共有されていなく担当者が変わると統一されなくなる
ここをクリアすればあとは一括で予約投稿するだけです。
作成したエディトリアルカレンダーそのものが予約投稿までにスムーズに持っていけるツールの紹介を下記に続きます。
6.エディトリアルカレンダーツールの紹介
Googleスプレッドシートを使う方法もありますが、
・チームで共同作業する
・コンテンツに対するアイディアを常にアップデートしていきたい
・全てリアルタイムに可視化したい
場合に便利なツールがたくさんあります。
6-1 Dropbox (クラウドストレージ)
クラウドストレージとして名高いDropboxですが、なんとソーシャルメディア専用のエディトリアルカレンダーもあります。その名もDropbox Paperです。
カレンダーのテンプレートを作成し、ドキュメント内から直接タスク管理ツールを使ってタスクを担当者に割り当てて締め切りを追加し、ユーザーにメンション通知ができます。
クラウドストレージならではの、オンラインの文書ストレージも組み合わせて使うと洗練されたキャッチコピーが磨かれるのではないでしょうか?
6-2. Trello (タスク管理)
タスク管理ツールで有名なTrelloですが、ソーシャルメディアのコンテンツカレンダーとしても有能です。
Trelloは基本的にボード、リスト、カードという3種類のツールを使いこなしてマーケティングの運用を効率化、見える化していくところが特徴的です。
エディター、デザイナー、ソーシャルメディアマネージャーをカードに追加することで、全員が最新の状況を把握することができます。
6-3. Statusbrew (ソーシャルメディアマーケティングツール)
マーケティングチームとソーシャルメディア担当者が最もパフォーマンスを上げることができるよう設計されているのがStatusbrewです。カレンダーから直接公開できるため、より作業が一元化します。
すべてのアセット(文書、ビジュアル、リンク、ハッシュタグ)を1か所で取得できます。
・アイディアとメディア素材を詰め込んでチームと共有できるアセットマネジメント
・承認申請ワークフロー
・RSSフィードでブログ記事やUGCまで簡単にピックアップして投稿フェーズへ
・タグやステータスでフィルタリングできるプランナー(エディトリアルカレンダー)
・デザインのエディター機能つきの予約投稿作成ツール
・再度編集して使いたいフォーマットはテンプレート化
・88種類以上の指標を追跡できる分析レポート
あなたにぴったりのエディトリアルカレンダーになるように、いろんなツールを組み合わせてトライしてみましょう。
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