多店舗運営企業向け効果的ローカルソーシャルメディア運営戦略

2023年9月24日 17 min read

こんにちは、ソーシャルメディアマーケティングのエキスパートStatusbrewです。

早速ですが、あなたの会社は複数店舗を運営していますか?ソーシャルメディアによる集客を目指したり、企業としてローカルチェーンのアカウント管理を目指している場合、ローカルソーシャルメディアマーケティング戦略を取り入れましょう。

もうすでに多店舗運営されている企業様や今後、多店舗運営を行おうと考えている企業様であれば、この記事を通して、多店舗運営を行う際、今後特に重要となってくると思われるローカルソーシャルメディア運営戦略についてより具体的にイメージできるようお伝えできるのではないかと思います。

こちらの記事では、ローカルソーシャルメディアマーケティングを行うための運営戦略について、ローカルソーシャルメディアとはという基本的な事柄の説明からその重要性、さらには具体的例などを交え、多店舗運営企業向け効果的ローカルソーシャルメディア運営戦略について記述していきます。 

目次

1.ローカルソーシャルメディアとは?
2.なぜローカルソーシャルメディアが大切なのか?
2-1. ローカルソーシャルシグナルは検索順位に影響する
2-2.ローカルコンテンツはクエリへの関連性が高い
2-3.地域密着型のソーシャル戦略は、消費者に受け入れられやすい
2-4.地域ソーシャルが全国的キャンペーンの拡大に貢献
2-5.Google投稿で、タイムリーなオファーやイベントを共有できる
3. ローカルソーシャルメディアマーケティングを行うための戦略と準備
3-1.1つに統一したブランドメッセージの作成
3-2.ローカルチームを立ち上げ開始する
3-3.ブランドメッセージに沿ったローカルソーシャルメディアのアプローチを構築する
3-4. 全国展開の店舗ソーシャルメディアを統括するソーシャルメディアマネージャーを配置する
3-5.時には、リスティング広告を有効活用する
3-6.ローカルソーシャルメディアに最も効果的な投稿様式
4.まとめと結論

1. ローカルソーシャルメディアとは?

ソーシャルメディアは聞き馴染みがあるけれど、ローカルソーシャルメディアはよくわからないと感じられているかもしれません。

ローカルソーシャルメディアとは、地域・地域顧客に合わせた投稿を行うことができるソーシャルメディアのことであり、普段私たちにとって馴染み深い、Googleビジネスプロフィール(旧: Googleマイビジネス )、FacebookやInstagramなどのソーシャルメディアも、ローカルソーシャルメディアであると言えます。

ローカルソーシャルメディアマーケティングは、地域顧客に直接情報を提供し、地域の顧客がブランドとより強いつながりを持つことを目的とした戦略です。地域・地域顧客に合わせた投稿が効果的かどうであるかについては、すべてのソーシャルメディアが同じように作られているわけではありません。Facebook、Instagram、Google投稿などのソーシャルメディアはローカルを受け入れており複数店舗を持つ企業は、それぞれの拠点に固有のコンテンツを含む複数のローカルページを作成することが可能です。Twitter、TikTokなどの他のチャンネルも試してみる価値はあるのですが、Facebook、Instagram、Googleほどの汎用性はなく、一般的に複数店舗を持つビジネスでは、Facebook、Instagram、Google投稿、Pinterestなどの方が、企業のソーシャルメディア運営チームにとってより利用しやすいと言われています。

また、地域で存在感を示すことは、地域の人々の自社ビジネスに対する信頼を高め、顧客ロイヤリティを高めるのに役立ちます。

ローカルソーシャルメディアのコンテンツは、以下のようなものがあります:

  • ユーザー生成コンテンツ(レビューや投稿、@メンションのように顧客によってタグ付けされた投稿、コメント)
  • 企業側作成コンテンツ(投稿、イベントプロモーション、地域の特産品の掲載など)
  • ユーザーと企業の共同制作コンテンツ(企業や地域のソーシャルメディアチャンネルで企業側がユーザー生成コンテンツを促進する場合)

つまり簡易的に以下のようにコンテンツ制作者を述べる事ができます。

1.ユーザー

2.企業

3.双方の協働

2.なぜローカルソーシャルメディアが重要なのか?

ソーシャルチャネルとTikTok、Instagram、YouTubeなどのソーシャルメディアは、世界中で46億5000万人のアクティブユーザーがおり、今や地域顧客にリーチするための最も影響力のあるデジタルマーケティングツールになっています。また、ローカルビジネスを行う際ローカルソーシャルメディアはオンラインとオフラインの両方のトラフィックを促進するための重要なツールであるだけでなく、リピーターを獲得するため顧客とより強いつながりを持ち続けられる場としても重要となってきています。

ここ数年の間に企業はソーシャルメディアを試行錯誤して活用し、インターネット上で完結するのではなく自社ブランドをリアル体験に結びつけて、顧客と真のつながりを作る方法を見出してきました。現在では、ソーシャルメディアは顧客が購入の意思決定をする際に経験するオンラインオフライン双方のハイブリッドジャーニーにおける重要なタッチポイントの一つとなっています。複数の場所で事業を展開する多店舗企業にとって、知名度向上と収益増加のためにローカルソーシャルメディアを活用することは極めて重要となってきています。 

多くの人は、テレビ、ラジオ、印刷した広告キャンペーンでブランド認知度を高めることができると考えています。一方で消費者は、現在、直接企業と連絡でき、より深い真のつながりを購入当初から得られる双方向のメディア環境を好んでいます。実際、ソーシャルメディアの力により大行列となっている実店舗を皆様も目にしたことがあるのではないでしょうか。ローカルソーシャルメディアは、地域ブランドにとって、顧客が求める、より確かな真のつながり(エンゲージメント)を生み出すのに最適なプラットフォームになっているのです。

この記事を読んでくださっている皆様も重々承知のことだと存じますが、多くの人にとって気軽に検索することができるようになり、自分自身で調べることが日常となった今日では、全ビジネスにとってローカルソーシャルメディアの重要性が増してきています。顧客はソーシャルメディア上で積極的にレビューを探したり、購入しようとするビジネスに関する情報を偶然目にすることがあります。特に若者の間ではその傾向が顕著です。若者マーケティング研究機関『SHIBUYA109 lab.(読み:シブヤイチマルキューラボ)が2021年に15~24歳の若者400名に行った調査によると、「あなたは新しいブランドや商品をどこで知りますか」という質問に対し、トップ3の回答は「Instagram(51.0%)」、「Twitter(48.5%)」、「動画配信サービス(45.0%)」 とソーシャルメディアが占めるという結果になったと言います。この結果から、意思決定はおろかその前の認知・認識段階からソーシャルメディアの役割が大きくなっている事がわかります。

出典:SHIBUYA109 lab. Z世代のSNSによる消費行動に関する意識調査

また、特に、ローカルソーシャルメディアを用いフランチャイズ経営で地域顧客を増やそうとする場合、SEO対策を行う意味でもローカルソーシャルメディア運営は重要な意味を持ちます。以下、ローカルソーシャルメディア戦略を持つべき最大の理由をいくつか示します。

2-1. ローカルソーシャルシグナルは検索順位に影響する

ローカルソーシャルメディアのコンテンツは、検索エンジン最適化(SEO)に最適です。ある検索空間における自社の権威を、複数のレベルで高めることができます。

GoogleやYagooなどの検索エンジンは、あなたがローカルソーシャルメディアでも自社のプロダクトを公開し、紹介すればするほど、元のあなたのウェブサイト自身もプッシュアップしてくれる効果があります。特に、ソーシャルメディアから自社のウェブサイトや自社プロダクトに繋がるリンクを添付する場合、その言及はバックリンクとしてカウントされ、検索エンジンが好む一貫性の感覚に当てはめる事ができ、ウェブサイトやソーシャルメディアの検索上位を狙いやすくなります。つまり、ローカルソーシャルメディアを効果的に運用することによって、SEO対策も行う事ができるのです。

こちらの例をご覧ください。

「Instagramなどの投稿に、特定のキーワードを含めることで、GoogleやYahooなどの検索エンジンもウェブサイトと同様にソーシャル投稿もSEOを高める作用があります。例えばユーザーが近場で出来るだけ格安の引越し業者を探したい場合」のクエリを埋め込むことで、このようにInstagramのアカウントや投稿が直で検索結果に表示されます。

2-2.ローカルコンテンツは「クエリ」への関連性が高い

顧客は、あなたのビジネスについて調べるため検索を行うとき、顧客にとって知りたいと考えている情報に本当に関連性があるかどうか、実際に親しみを持てるかどうかを知りたがります。ローカルソーシャルメディアは、地域に密着したマルチメディアコンテンツや実際に顧客と交流することにより、このメッセージを他にはない形で伝えることができます。

ローカルソーシャルメディアマーケティングは、消費者のブランドに対する信頼感を高めるための素晴らしいツールでもあります。頻繁に投稿される地域での成功事例や地域コミュニティに関連する問題点などは、一般的なコンテンツよりも優れたパフォーマンスを発揮します。特に、関心の高い潜在顧客があなたのビジネスを競合他社と比較したとき、ビジネスがリソースとしてふさわしいと思わせることができます。

これまでの説明により、ローカルソーシャルメディア運営の重要性について少し伝えられていると嬉しく思います。ローカルソーシャルメディア、ウェブサイトなどのインターネット検索から得る情報の存在が大きくなった今、気軽に投稿でき拡散力が高く少数人数でも大多数の人にリーチをかけることができるようになった一方、その分拡散力の高さ故炎上などのリスクとも日々隣り合わせで、複数店舗を運営される企業にとってその部分が導入に対する懸念点になると思われます。また、ウェブサイト、複数のソーシャルメディアというように時が経つにつれて、運用すると良い媒体の数も増えてきており、日々の業務に加え、ウェブサイトや複数のソーシャルメディアも同時に、精力的に運営することは多くの企業にとって難しいことなのではないでしょうか。StatusbrewはFacebook、Instagram、Twitterなどの代表的なソーシャルメディア一元管理、予約投稿はもちろんのこと、Google ビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)でも「最新情報の予約投稿」や、コメント(星付きレビュー)管理、アナリティクスの更新を行う事ができます。

Statusbrewでビジネス管理

2-3.地域密着型のソーシャル戦略は、消費者に受け入れられやすい

かつては嫌がられていたソーシャルメディア上のビジネス交流は、今では当たり前になっていますが、顧客への交流アプローチには好まれやすくなるやり方があります。

多店舗展開をしているブランドにとって、ソーシャルメディア上での地域密着型のビジネス交流は難しく感じられるかもしれませんが、それは可能です。重要なキーとなることは、各店舗のユニークな地域ブランド体験と、その地域社会への影響力を利用したコンテンツ戦略を構築することです。

企業エンゲージメントは、常に価値を提供することに重点を置く必要があります。地域コミュニティのイベントや奉仕活動がソーシャルメディアで話題になっている場合、あなたのブランドはその会話に参加することができます。

以下の画像で一例を示すと、先日、水ト麻美さんと中村倫也さんが結婚を発表し、世間で話題になりました。フォロワー数100万人を超える、アサヒビールさんのTwitterもビールの投稿だけでなく、このように、CMキャラクターを努める中村倫也さんの入籍を公式Twitterからお祝いしています。このように、事業とは直接関係のないことでも、柔軟に話題に入ることにより、双方間のコミュニケーションを感じられやすくなり、親しみを持ちやすいと感じられ、消費者に受け入れられやすくなります。

ここで3つの行動が重要になります:

・地域のオーディエンスに共感してもらえるような魅力的なコンテンツを作成する。

・他の確立された地域ページをフォローし、関連する公共の会話に参加する。

・地域の店舗運営者/管理者が、店舗のソーシャルページに地域の関連コンテンツを投稿する権限を付与する。

Statusbrewのような多店舗ビジネス向けの大型一括ソーシャルメディア管理ツールを活用することで、エリアごとやフランチャイズ先のソーシャルメディア投稿に対して承認ワークフローを構築するだけではなく、リスク回避するための監視体制をも企業として敷くことができます。

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2-4.地域ソーシャルが全国的キャンペーンの拡大に貢献

ローカライズされたソーシャルメディアマーケティングは、それぞれ最適な顧客にカスタマイズすることで、全顧客に対するメッセージをより多くの人に届けられるようになります。

Facebookの投稿は、フォロワーの約5%に届き、エンゲージメント率は約0.25%です。これは大したことではないと思われるかもしれません。

しかし、平均1,000人のフォロワーを持つ500の拠点がそれぞれあれば、拠点全体で50万人のフォロワーを持つことになります。

この数字からすると、1つの投稿やFacebook広告をすべてのロケーションにローカライズすると、25,000人にリーチし、12,500人が「いいね!」「シェア」「コメント」「クリック」をすることになります。これが「拡大」を意味します。

2-5.Googleビジネスプロフォールの投稿で、タイムリーなオファーやイベントを共有できる

ローカルソーシャルメディアの存在感を確立し、特にGoogleビジネスプロフィール(旧: Googleマイビジネス )などのツールを使用することで、複数拠点を持つ企業が地域顧客にタイムリーな情報やオファーを提供することができます。このツールは無料で利用でき、何十万、何百万ものインプレッションを獲得することができます。Googleビジネスプロフィールに投稿を作成し、顧客があなたのブランドを検索すると、その投稿が表示されます。

Google投稿は、かつては複数店舗展開する企業にとって閉鎖的なものでしたが、Googleはコロナウイルスが蔓延した期間に、企業が重要な最新情報を発信できるようポストを開放しています。また、専門家によると、Googleポストがすぐになくなることはないようです。クライアントの多くは、パンデミック時にこのリソースを活用して、新しいカーブサイドやオンラインの選択肢について顧客に伝えました。今でも新商品や継続的なキャンペーンを告知するための無料の方法として、投稿を使い続けています。地域限定のキャンペーンを含むGoogleの投稿は、競合他社からの取引意識の高い消費者を引きつけるのに特に効果的です。

3. ローカルソーシャルメディアマーケティングを行うための戦略と準備

ローカルソーシャルメディアマーケティングを行うためには、企業公式アカウントの運用とはまた異なることを理解しなければなりません。あなたの企業が「ブランド」というものを持っていることは共通しますが、それが複数の地域にまたがっている場合、ソーシャルメッセージングを意識して戦略を立てます。

それはユーザーがあなたのソーシャル投稿やページにたどり着いた時に「どこのブランドであるか」「どんな会社であるか」直感的に理解してもらう必要があります。1つの店舗だけ本社の行なっているブランディングとかけ離れていたら、どうでしょうか?

3-1.1つに統一したブランドメッセージの作成

グローバルの場合は国、州、都市、日本国内の場合は都道府県、エリアごとなど、さまざまな市場に事業を展開する場合、ターゲットとなるオーディエンスと確実につながるために、ソーシャルメディアマーケティングを拡大する必要があります。

しかし、新しい場へビジネスを拡大するたびにソーシャルメディアアカウントを開設すべきなのでしょうか、それともグローバルアカウントの方が良いのでしょうか?それは企業の現状によって個々変化し、チームの規模にもよります。しかし、たとえチームの人数が少なくても、適切な戦略をとれば、ローカルソーシャルメディア発信による影響力はかなりのものになります。

最大の課題の1つにソーシャルメディアマーケティングの取り組みを、全体的なビジネス戦略やミッションにどう組み込むかがあります。予算編成のためには数字を報告することは重要であり、すべてのキャンペーンで広告費に対するリターンを提供することが重要です。複数の市場にレーザーフォーカスを当てている場合は、さらに困難です。

すべての地域およびグローバルなソーシャルメディアマーケティングの取り組みは、認知度の向上と収益性の促進というビジネス全体の目標に結びつかなければなりません。これは、メッセージング、プロモーション、オンラインコミュニティへの参加に対する途切れのないシームレスな「ワンボイス」アプローチによって達成されます。

まず、グローバル・ソーシャルメディアの使命に焦点を当てた計画を立て、それをローカルチームに伝えることから始めてみましょう。グローバルメッセージは、ビジネスの目的、価値観、使命を理解し、ローカルチームがキャンペーンやデジタルプロモーションを開発するのに役立つものでなければなりません。

3-2.ローカルチームを立ち上げ開始する

早速具体的にローカルソーシャルメディアマーケティングを行いますが、地域地区ごとでは、

ローカルチームをどのように構成するか、慎重に検討してください。チームメンバーを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

チームメンバーの強みを生かして役割を割り当てましょう。例えば、店長などの店舗責任者は、コメントへの対応や店舗に実際来てくれる顧客=リードの生成に最も精通しているはずです。。店舗責任者は、見込み客や顧客をリアルタイムでお得な情報や最新情報にアクセスできるように、ビジネスオペレーションをより深く理解する必要があります。

ソーシャルメディアの担当者は、そのプラットフォームに精通していることが必要となります。複数の市場やアカウントを持つ場合、それぞれの専門性に基づいてソーシャル・チャンネルに担当者を配置することを検討します。美的感覚に優れたチームメンバーはInstagramの管理に適しています。YouTubeチャンネルのリーダーは、動画制作への関心に加え、深い理解と愛情をもっていると良いです。チーム責任者は、その地域に精通している人を配属しましょう。その土地の文化に精通している人は、消費者とより真摯に向き合うことができます。あなたのブランドが、ソーシャルメディアを通し消費者の心をつかみ、購入の決断に導くことに大きく依存しているのであれば、ネイティブスピーカーや地元の専門家を起用し、そのプロセスを強化すると良いです。

時差や文化の違いがある複数の国でソーシャルメディアを展開している場合、一人の担当者がすべてのアカウントを担当するのは理に適っていません。スケジュールや管理ツールは利用できますが、グローバルなメッセージをその土地に合わせローカルに表現することがより重要となってきます。

3-3.ブランドメッセージに沿ったローカルソーシャルメディアのアプローチを構築する

すでに複数の市場でアプローチしているにもかかわらず、ソーシャルエンゲージメント率が低い場合、チャネルに投稿しているメッセージがあまりにも一般的で幅広く、オーディエンスが共感できないことが原因である可能性があります。

まずは、すべてのブランド資産、キャッチフレーズ、フレーズについて評価を行うことから始めましょう。似たような要素はすでに他社が持っているかもしれません。ブランド名やメッセージの翻訳や調査をできる限り行い、名称変更が必要かどうかを判断しましょう。

3-4. 全国展開の店舗ソーシャルメディアを統括するソーシャルメディアマネージャーを配置する

複数規模のソーシャルメディアを立ち上げると、その統括は誰が行うべきなのでしょうか?各店舗の責任者つまり店長は自分の店舗アカウントだけで精一杯なことは容易に想像がつきますね。

そんな企業こそ、ソーシャルメディアマネージャーという役割の人間を1名配置しましょう。

主な責任と役割は、

  • 特定の複数地域におけるソーシャルメディアでの立ち位置を戦略化し、実行する
  • ソーシャルメディアアカウントの運営とガバナンス構築の強化

でしょう。

どのエリアにどのアカウントを立ち上げて、各自の目的目標、そして管轄を整備する必要があります。この全てのロードマップを描くのが、ソーシャルメディアマネージャーの仕事です。

ソーシャルメディアマネージャーは、各エリア(地域)ごとのソーシャルアカウントの所在をはっきりさせるだけではなく、いつどのようなキャンペーンを行なっているかを会社全体に認知させることで、有事の際には苦情や問題点を適切なチームメンバーへエスカレーションするまでの管理が可能になります。

複数店舗の運営に限らず、ソーシャルメディアマーケティングにはリスクはつきものです。店舗単位で社内の人間が起因、もしくは顧客が起因の炎上などリスクを予測して対応までの道筋を決めるのもソーシャルメディアマネージャーです。

3-5.時には、リスティング広告を有効活用する

新しいオーディエンスからの閲覧やエンゲージメントを保証する必要がある場合、有料ソーシャルポストに勝るものはありません。スポンサー付き投稿を利用したローカルソーシャルメディアマーケティングは、企業の利益増大と収益拡大に貢献することが証明されています。すでにオーガニック・ソーシャル・インフラがある場合は、より簡単に実施することができます。つまり、オーガニック・ソーシャル・プログラムを使って、どの投稿が最もパフォーマンスが高いかを測定し、その投稿をブーストして有料にするのか決定することができます。これにより、より多くの閲覧率と高いエンゲージメント率を達成できる可能性が格段に高まります。つまり、日々、オーガニック・ソーシャル・インフラを構築できるよう行動しておくと、いざという時に、より効果的に閲覧・エンゲージメントの結果へと繋げることができます。


3-6.ローカルソーシャルメディアに最も効果的な投稿様式

作成したコンテンツやユーザーが作成したコンテンツなど、さまざまなコンテンツを利用して、各地域の顧客との信頼関係を構築することができます。ここでは、地域の話題性を持続させるために定期的に使用することを検討すべき、ローカルソーシャルメディアコンテンツの種類をいくつか紹介します。

オファー投稿: 週替わり、日替わり、季節ごとのキャンペーンをローカルソーシャルメディアで発信することで、地域顧客に常に情報を提供することができます。割引や特別価格について定期的に投稿し、顧客に店舗で何が行われているかを伝えることにより、来店を促進することができます。

オファーが期間限定(例えば、特定の曜日のみ)、コミュニティの特定のセクションが利用可能(例えば、女性の日を祝う特別割引)、または特別な日を祝うためのもの(例えば、プロ野球開幕日にビールを!)である場合は、強調できます。

このようなタイムリーなキャンペーンや割引は、週単位や月単位で多くの来店を促し、ビジネス目標達成の補助的要素として役立ちます。

航空会社のPeachは公式LINEやTwitterページで定期的にお得な情報を投稿しています。この投稿では、11路線、111席限定で片道11円からというキャンペーンを打ち出しました。実際に、このようなキャンペーンを定期的に行うことにより、消費者は旅行や旅に行く気持ちが高まったり、競争率の高いキャンペーンの航空券はゲットできずともPeachの航空券を購入するきっかけになります。

商品の投稿: 地域のソーシャルメディア・ページを最大限活用し、顧客に商品を紹介しましょう。新商品を展示したり、人気商品の再入荷を知らせたりすることも重要です。商品紹介の投稿は、フォロワーにお店に行くきっかけ作りに最適です。

戦略を練りながら、商品投稿を週1回の特集にすることで、地域顧客にあなたの店舗で何が期待できるかを知ってもらうことができます。ただし、画像は魅力的で、忙しいソーシャルフィードの中で目立つようにしなければいけません。

以下の図はアメリカで最も大規模なフランチャイズで運営する家庭用プール整備会社Pinch a Penny Pool Patio SpaのFacebookページになっています。各地域でそれぞれFacebookページを作成していることがわかります。また、2枚目の図は、West Monroe店のFacebookページの投稿です。West Monroe店へプールサイドの家具が新しく出荷されたことを知らせる例です。

季節限定キャンペーン: 多くのコミュニティでは、祝日や季節の行事を一緒に祝うことで、仲間意識を高めています。そのような雰囲気に乗じて、季節のキャンペーンを投稿し、地域の常連客に楽しんでもらえるよう工夫しましょう。

投票機能:投票機能は、コミュニティの動向を把握するのに最適な方法です。コミュニティーのメンバーの好みを知るために、「あなたがよく注文するコーヒーは何ですか」といったビジネスに関連した質問をしたり、新商品を提示し「どのフードが気になりますか」といったシンプルな質問をしたりすることができます。そのほかにも、祝日のイベントと結び合わせた投票「勤労感謝の日の料理でお気に入りの食は何ですか?というように既存のイベントと結びつけたような質問もできます。

タリーズコーヒージャパンはTwitter上で定期的に投票を行い、消費者意識を確かめています。これらの投票によって、1度に多くの消費者嗜好に関する情報が得られると同様に消費者にとっては投票に参加することができブランドと楽しく関わることができます。

キャンペーンやコンテストなどのイベント: 人は何かをキャンペーンなどでお得に提供されるのが大好きです。さらに、コンテストやミニゲームなどがあれば、競争のワクワク感をも楽しむことができます。キャンペーンやコンテストは、魅力的で人を惹きつけるだけでなく、ユーザー生成コンテンツを鼓舞する素晴らしい方法です。地域顧客にコンテストに参加してもらい写真やコメントでブランドをタグ付けしてもらうと、顧客エンゲージメントも高まります。顧客にとってはお得に商品を手にするチャンスが生まれ、企業にとってはフィードに表示される機会が増え、より多くの人の目に触れることが期待できるため宣伝効果となり、完全にWin-Winの関係になることがあります。

上記の写真はスリランカのマクドナルドの一例となっています。このコンテストは、フォロワーが投稿に「いいね!」を押して、3人の友人をタグ付けする必要があるため、この店舗のソーシャルメディアの存在感を高めるのに役立っています。コンテストに参加する人が増えれば、広告を見てこのマクドナルドの店舗を知る人の数が3倍になる可能性があると言えます。

地域と共同し社会問題に取り組む:地域コミュニティーの信頼性を高め、信頼を築くためのもう一つの戦略は、地域住民が行っているのと同じ社会的活動を支援することである。社会的な活動や問題についての投稿は、地域のソーシャルメディア戦略の中に組み込むと良いでしょう。このような投稿は、地域社会を気にかけていることを示すものとなります。高齢者が他のお客さんより先に買い物ができるように営業時間を拡大したり、離職者の就職を支援するためのチャレンジを始めたりすることは、地域社会をより良くしようとする姿勢を示すことであり、あなたのビジネスに対する人々の信頼を築く行為となります。

2020年新型コロナウイルスが蔓延した時期に、食のインフルエンサーMythical Kitchenは、パンデミックにより影響を受けた離職中の飲食店従業員を支援するために、#LeftoversChallengeという企画を考えました。この挑戦は、人々が自分で食べきれないほどのテイクアウトを注文し、その残り物で何か新しいものを作るというムーブを巻き起こしました。また、このチャレンジは、新型コロナウイルスによりステイホームを余儀なくされたあの期間の間、なんとか地元のレストランを存続させるために多くの人々を巻き込み企業の存続に貢献しました。

Googleの投稿は、従来のソーシャルメディアコンテンツと似ていますが、双方向のコミュニケーションを提供するものではありません。

普段私たちはGoogleの検索エンジンを用いビジネスリサーチをしているため、優れたGoogleポストはあなたのビジネスの存在を際立たせることができます。投稿は簡潔なものにし、地域の検索者に関連する情報を盛り込みましょう。また、「お得なキャンペーンを実施中です」など、消費者にとって魅力的な言葉を用い、閲覧者の購買意欲を高めましょう。また場所の高解像度画像を追加しておきましょう。

全国に440店舗以上展開し、日本最大規模ホットヨガスタジオのLAVAは店舗ごとに営業時間の変更やお得な情報を配信しています。LAVAのように、全国展開しており、多店舗経営の企業であってもこのようにリソースを用いることによって地域の人にいち早く情報を伝える事が可能となるのです。ぜひ、活用してみましょう。

4.まとめと結論

多店舗ビジネスを行なっている企業にとって、それぞれの地域顧客との良好な関係性は必要不可欠であり、良好な関係性を構築するためにローカルソーシャルメディアを活用することは地域顧客と良好な関係性を築くという目標を達成するために効果的な方法の1つとなっています。

ローカルソーシャルメディアマーケティングは企業が地域に根ざしたコンテンツを作成し、効率的に配信し、リアルタイムの顧客サービスに消費者を巻き込み、地域に関連するメッセージで顧客を惹きつけるための重要な鍵となります。ローカルソーシャルメディアマーケティングによって、全国的なキャンペーンをカスタマイズし、そのリーチを最大化することが容易になり、さらにSEOを強力に後押しし、増大させることができるようになります。

Statusbrewはローカルソーシャルメディアマネージャーとして、ビジネスが効果的にローカルソーシャルメディアプラットフォームを活用し、ローカルビジネスへのアクセスを増加させるための一限機能があります。一元化されたアクセス可能なプラットフォーム上で各投稿を簡単にカスタマイズし、管理することによって大規模に地域を特定したコンテンツを作成、配信することができます。そうすることで、多店舗展開するブランドは、家族経営・個人商店のような企業でしか実現できないと思っていたような顧客との強い真の強い繋がりをもった関係を、いつの間にか築き上げることができます。詳細について詳しく知りたい場合は、右下のライブチャットよりお声掛けください。

Statusbrewでは、100店舗以上あるような大規模な事業者様がどのようにローカルソーシャルメディアマーケティングを立ち上げるべきか、ヒアリング〜簡易的なコンサルタントも行なっています。




















Manaka Irie

インド発のソーシャルメディア管理ツールStatusbrewのコンテンツマーケターです。 世界中のソーシャルメディアマーケターの知見と最新情報をもとに、企業様/代理店様向けの記事を執筆しています。 大阪生まれ神戸在住。2023年中にインドへ渡印!好きな動物は牛🐮好物はお寿司と刺身。パニールキーサブジーも好き。趣味はジョギング。現在38カ国に友人がいます。目指せ、全世界。 よろしくお願い致します。

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