[ブランド・アウェネス獲得]ブランド認知競合ベンチマークレポート

2023年9月24日 17 min read


目次

1..はじめに企業が外的環境に求める2つのこと

2.ブランド認知成長を追う分析指標

3.マーケターが陥りがちな悩みとその解決法

3-1.マーケターがよく悩む本当に成長できているか問題

3-2.ベンチマークを行う競合他社を定めよう

4.手動でソーシャルメディアのベンチマークレポート作成・競合分析を4つのステップで行う方法

5.競合他社でベンチマークレポートを作成して自社と比べよう

6.自社レポート、ベンチマークレポートを効率良くかつ正確に作成するには?

こんにちは、ソーシャルメディアマーケティングのエキスパートStatusbrewです。

企業はその企業のプロダクト(商品・サービス)を販売促進させようとする際どのようなことに取り組まれるでしょうか。そのプロダクトの改良・改善ももちろん行われますが、それと同等またはそれ以上に多様な形でマーケティング活動が行われています。

マーケティングを行う以前に、マーケティング分析を行う以前に、そもそも企業が求めていることは何なのでしょうか。その本質に迫ります。

またその後この記事では、特にソーシャルメディアを用いてソーシャルメディアマーケティング(SNSマーケティング)を行ううち、ブランドマーケティングが行われた際に、自社ソーシャルメディアが成長しているかどうか適切に把握するにはどうすれば良いかについて明らかになるよう、ベンチマークの定め方、ベンチマークレポート作成方法について記していきます。

1.はじめに企業が外的環境に求める2つのこと

既存ブランドの販売促進を行いたい時、企業が新ブランド・新商品をマーケットで売ろうと試みる時、同様に新しい企業がそのプロダクト販売を開始するとき、何を外的環境に求めるでしょうか。

企業内部では、

1.プロダクトの改善・改良

2.プロダクトチーム・マーケティングチームなどマネジメントの促進

が挙げられます。

企業外部では、世界中のどの業界のどのブランド(商品・サービス)も共通して求めることは、大きく2つあります。

それは以下の2つです。

①ブランドアウェアネス(ブランド認知)

②ブランド・エンゲージメント

ブランドアウェアネス(ブランド認知)、ブランド・エンゲージメントと今読み、確かになるほどと思われた方もいらっしゃると思います。それら2つの定義について今一度確認しておきたいと思います。

「ブランドアウェアネス(ブランド認知)とは」

ブランドアウェアネス(ブランド認知)とは、消費者がプロダクトをその名前で認識する度合いを表すマーケティング用語です。理想的には、消費者のブランド認知には、そのプロダクトを競合製品と区別する品質に対する肯定的な認識が含まれているものです。

ブランドアウェアネスを高めることは、新プロダクトの販売促進をしたり、古いブランドを復活させたりする上で重要なステップであります。

その他ブランドアウェアネスキーポイント

ブランドアウェアネスとは、消費者が特定のプロダクトに慣れ親しんでいることを指す。

ブランド認知度向上キャンペーンは、新プロダクトや改訂プロダクトを一般消費者に知ってもらい、競合プロダクトとの差別化を図るものです。

ソーシャルメディアは、ブランド認知マーケティングにおいて重要な新しいツールとなっています。

高いブランド認知度を維持するプロダクトは、より多くの売上を生み出す可能性が高い。選択肢を迫られた消費者は、見慣れない商品よりも有名ブランドの商品を買う可能性が高いと言われています。

「ブランド・エンゲージメントとは」

ブランドエンゲージメントととは、潜在顧客とのファースト・コンタクトを確立する以上のものであり、感情的なつながりや、長期にわたる充実した取引関係を構築することです。

ブランドはどのオーディエンスとエンゲージメントするのでしょうか。ブランド・エンゲージメントには、外部と内部の2つの可能性があります。

エクスターナル:エンゲージメントとは、あなたのビジネスと一般大衆の間に形成される絆のことです。これには、潜在顧客、既存顧客、ブランドと出会う可能性のある一般大衆といったターゲットオーディエンスが含まれます。多くの場合、ブランドはこれがオーディエンスとの唯一の関わり方だと考えています。

インターナル:ブランド・エンゲージメントは、従業員やステークホルダーとのつながりです。従業員とのエンゲージメントは、ブランド構築において、外部とのエンゲージメントと同様に実は重要です。

ブランド・エンゲージメントとカスタマー・エンゲージメントの違いは?

ブランド・エンゲージメントとカスタマー・エンゲージメントは似ていますが、オーディエンスとつながる方法が異なります。ブランドエンゲージメントは、通常、大規模なアウトリーチキャンペーンで消費者をビジネスに引き込みます。ブランド・エンゲージメントは通常、トップ・オブ・ファネルであり、そのブランドを知らず、そのブランドから購入したこともない人々をオーディエンスに含めることができる点で区別されます。

①ブランドアウェアネス(ブランド認知)と②ブランド・エンゲージメントでは、特に①において、新興ブランド・業界の中で地位・知名度が低い、他社と比べて人気があるとは言えない企業が目指す傾向にあります。

今回は、特にブランドアウェアネスを狙う企業がどのようなことに気をつけていけば良いのか、どのよう進めていくべきかに焦点を当て記していきたいと思います。

2.ブランド認知成長を追う分析指標

ブランド認知が成長しているかどうか判断するには、ブランド認知に関わる分析指標を把握し、その数値をしっかりと追う必要があります。以下、ソーシャルメディア上でブランド認知成長を追う代表的な分析指標を紹介します。

(1). メンション数(極めて重要)

メンション機能とは、「特定の誰かに向かって話しかける」という意味を持って、通知を飛ばす機能として使われます。簡単に言うと、複数のユーザーがいる中で「これはあなた宛てのメッセージだよ」という意思表示できるのがメンションです。

メンションの機能はLINEやTwitter、FacebookのMessenger、Instagramなどのソーシャルメディアアプリで利用されています。グループでのチャット(トークグループ)や、多数のフォロワーや友達の中から、誰に向けたメッセージであるのかを明確に示したいときに、メンションの機能が役立ちます。メンションすると、通常メンションされた相手にその有無を示す通知がいきます。

→ @ブランド名のメンション数(InstagramやTwitter)で、ブランド名名指しされている=ブランドを認識した投稿がソーシャルメディア上でされているという事です。このメンション数が大きくなるにつれ、認知度は高まっています。

(2). インプレッション

ソーシャルメディア上でのインプレッションとは、その多くが自分の投稿が他のユーザーに示された回数となります。すなわち閲覧数のことです。複数回同一人物によって再生された際、複数回再生されます。また、示されたとしてきちんと見てくれていない場合でも1とカウントされます。

→インプレッションはそもそもその内容がソーシャル上で関心を呼びこめているか測るのにわかりやすくとても役に立つ数値です。

(3). リーチ

リーチ数は、その投稿が示されたユーザー数です。つまりいくつのアカウント(ユーザー)に見られたか、もう少し簡単にいうと何人の人に自投稿が示されたかその絶対値を知ることができます。

→何人の人にその投稿が示されたか分かることで具体的なイメージを持ちやすくなります。

(4). シェア数

シェア数とは、あなたがソーシャルメディア上で行った投稿を他の人が自身のソーシャルメディア内で共有し投稿してくれた数のことです。こうすることによって、少なくともそのシェアしてくれた人のソーシャルメディアフォロワーに届きます。この機能が使用されることでより多くの人にあなたの投稿を見てもらいやすくなります。

→そのため、ブランド認知拡大のためのアクションとしてシェア数は重要となります。

(5). ソーシャルリスニング上のブランド名キーワード数

TwitterやInstagram、Facebookなどの代表的なソーシャルメディア(SNS)に加え、ブログや掲示板、レビューサイトなどで発信された情報を収集・分析するソーシャルリスニングを行う際、自社に対する書き込みがどのようにあるか把握することはもちろん大事ですが、ブランドアウェアネスを狙う今、ブランド名キーワード数に特に着目しましょう。ブランド名キーワード数が着実に伸ばしていくことで、今後爆発的にブランドアウェアネスを増やしていくための起爆剤になります。

上記の数値を確認すると同時により大きな視点でブランドアウェアネス向上を捉えるため、ウェブトラフィックが伸びているかを確認しましょう。ウェブトラフィックとはウェブサイトへの単位時間あたりのアクセス数や送信データ量、外部からの接続要求数などウェブサイトへの流入を計測する指標の総数をいいます。

3.マーケターが陥りがちな悩みとその解決法

3-1.マーケターがよく悩む本当に成長できているか問題

ブランド認知が成長しているかどうか判断するために、ブランド認知に関わる分析指標を把握し、その数値をしっかりと追うことはブランドアウェアネスを高めるために行う分析として1番初めに必要なことです。しかし、これらの数値を追いかけても数字自体は伸びていても実際に自社ブランドのブランドアウェアネスが順調に高まっているか実感できない、わからない、不安であると言った声をよく聞きます。それは、ベンチマークを行う他社を定められていないからである可能性が大きいです。ベンチマークとは、同じ市場の競合他社と比較し、自社の業績を測定するプロセスのことです。これにより、自社のビジネス・パフォーマンスと可能性をより深く理解することができるようになります。

3-2.ベンチマークを行う競合他社を定めよう

ベンチマークを行う競合他社、その定め方について考えられたことはありますか。

ここでは、特にベンチマークを行う競合他社についての定め方を記していきます。

ベンチマークを行う競合他社に関わらず、競合他社をどう把握するかについてはこちらの記事、「ソーシャルメディアマーケティングに必要な競合調査のやり方・考え方」、「インドで「こんにゃく」は売れるのか?認知獲得のためのソーシャルメディアマーケティング」内のまずはソーシャルメディアに関わらず自社の競合分析を!、自社ソーシャルメディアにおける競合とは及び競合他社の分析で説明させていただきました。あなたの会社・ブランドにとって考えられる全ての競合他社についてどう判断すれば良いか少しでも疑問がある方は、こちらの記事をご覧ください。

・潜在的な直接の競合他社(同様の製品を同様の顧客に販売している企業)

・間接的な競合他社(異なる製品を同様の顧客に販売している企業)

・競合他社となりうる企業(例:ターゲット層が同じ)

・似た商品を別のターゲット顧客に販売している競合他社

と競合他社に分類される種類及び、競合他社の数はたくさんありますが、ベンチマークを行う競合企業を定める時には、ベンチマークを行う競合企業を分析し、自社と比べることが必要となるため、プロダクト及びターゲット顧客は類似していればしているほど正確に分析ができるようになります。そのため、潜在的な直接の競合他社(同様の製品を同様の顧客に販売している企業)をベンチマーク企業として定めるのが良いでしょう。

潜在的な直接の競合他社(同様の製品を同様の顧客に販売している企業)内訳

(1)規模/ブランドアウェアネス/ソーシャルメディア運用成績/

全て自社より強いと考えられる競合他社

考えられる企業→国内外その国での業界大手/グローバル企業/

メリット:より大きな指標に触れることにより大きな市場の把握が容易となり目指すべき位置がはっきりしそこから逆算して自社の運用成績、自社のソーシャルアウェアネスを分析することができる

デメリット:自社と比べて全ての数値が大きい場合自社の運用成績を捉えにくい

(2)規模/ブランドアウェアネス/ソーシャルメディア運用成績/

一部は自社より強く一部は自社より弱いと考えられる競合他社

考えられる企業→自社と同規模または少し大きい・小さい競合他社

メリット運用成績、ソーシャルアウェアネスの伸びが本当に良いかどうか自社とより環境の近い企業と比べられることによ把握しやすい

デメリット:同環境の他社に比べては伸びがよかったとしても、実は大手や小規模競合他社よりは伸びが鈍化しており中弛みしてしまう可能性がある

(3)規模/ブランドアウェアネス/ソーシャルメディア運用成績/

全て自社より現段階では弱いと考えられる企業

考えられる企業→国内外自社より新興企業・意図的小規模企業

メリット:自社のこれまでの伸びが適切であったか比べやすく把握しやすい

デメリット:自社の現在のソーシャルアウェアネスの伸びが良いかは判断しづらい

ベンチマークを行う企業の種類は主に上記の3種類が挙げられます。それぞれにメリットデメリットの双方が挙げられます。そのため可能であれば、上記3種類少なくとも1社ずつ競合他社を定めベンチマークを行いたいです。そうすることでより明確に自社のブランドアウェアネスが成長しているかどうか把握することができます。

難しい場合、上記で述べたメリットやデメリット、そして自社が目指すポジショニングを意識した上、どの企業をベンチマークを行う企業とするか決定しましょう。

2021年に西日本大豪雨で限界集落となってしまった地にビール会社を立ち上げられ、先日カンボジア市場への進出を発表したクラフトビアブルワリーのIB BREWING(株式会社Story Agent 本社:広島県呉市、代表取締役社長:西原総司)のベンチマーク企業について見ていきましょう。

IB BREWING自体は、立ち上げ後、2022年3月の自社醸造クラフトビール初出荷以降、2023年現在では150店舗以上のリカーショップ、百貨店、コンビニエンスストアで販売を行うなど市場拡大において急速な成長を遂げています。

(1)では、世界192カ国で愛されるハイネケンや、低迷していた日本ビール市場の中で一時販売中止になるほど爆売れし、さらにメディア、SNSでも話題になり社会現象を引き起こし2021年に発売開始されたアサヒ生ジョッキ缶を販売するアサヒビールなどが挙げられるでしょう。

(2)では、設立はIB BREWINGより1年遅いですが、ビール仕込みや出荷・販売においてはほぼ同時期にスタートした神戸市兵庫区にブルワリーを構えるOpen airが挙げられます。

IB BREWINGはEコマース販売を主軸にカンボジアに初の海外進出を果たしています。Open airは、世界五大ビール品評会の一つである「インターナショナル・ビアカップ2022」で金賞を受賞、神戸の中心元町に自社ブルワリービールを飲むことができる自店舗タップルームをオープンさせています。このように戦略自体は異なるように思われますが、ソーシャルメディアマーケティングを行う上で、インスタグラムのフォロワー数投稿数では約3倍ほどになっているためどのような経過を辿っているかベンチマークをするにふさわしい企業だと考えられます。

(3)では、設立が3年遅く2023年、ソーシャルメディアの規模感も7分の1〜8分の1ほどであるマルコブルーイングが当てはまるでしょう。


4.手動でソーシャルメディアのベンチマークレポート作成・競合分析を4つのステップで行う方法

以下のようにベンチマークを行う競合他社を見つけ出すこともできます。

ステップ1. 競合を見つける

競合キーワードを特定する

あなたのビジネスが検索エンジンで上位表示しようとしているキーワードのいくつかは、すでにご存知でしょう。例えば、あなたが銀座を拠点とするホテルに勤めているのであれば、“銀座 ホテル "や „東京で最高の宿泊場所 "といったキーワードに注目するでしょう。

しかし、もしあなたのホテルが、夜のワインテイスティングや地元のアートを楽しめるブティックホテルであれば、必ずしもホリデイ・インと直接競合するわけではありません。キーワードインベントリーを徹底的に理解することで、オンライン上で実際に競合している相手を明確に把握することができます。

Google Adwordsキーワードプランナーは、あなたのブランドに最も関連するキーワードを特定するのに最適な場所です。Google Adwordsで広告を出していなくても、このツールは無料で使えます。

まずは、このツールを使って。関連キーワードのリストと、平均月間検索数、推定競合を表示させウェブサイトを分析してみましょう。

Googleでキーワードのランキングをチェックする

あなたのビジネスと最も関連性の高いキーワードを上位5つか10つ選び、Googleに入力します。あなたのオンライン上の重要競合が誰なのかが明らかになりやすくなります。

オーガニック検索結果の上位に表示されるようにGoogle広告に広告費を支払っている同業ブランドには特に注目してください。オーガニック検索の順位が(まだ)高くなくても、ソーシャルメディア上でどのようなパフォーマンスをしているかをチェックする価値はあります。

オーディエンスがフォローしている類似ブランドを調べる

Facebook Audience InsightsとTwitter Analyticsは、あなたのオーディエンスがこれらのソーシャルネットワークでフォローしている他のブランドについて、いくつかの良い洞察を与えてくれます。これらのブランドがあなたのブランドと似ている場合、潜在的な競合として検討する価値があります。

あなたのオーディエンスがFacebookでフォローしているブランドを見つけるには

Facebook Audience Insightsを開く

トップページまでスクロールダウンする

特定されたページの中に、あなたの業界に関連するものがないかもしれませんが、もしあれば、競合リストに追加してください。

Twitterでは、オーディエンス全体をチェックするのではなく、トップフォロワーが誰とつながっているかをチェックすることができます。

Twitterアナリティクスを開く。

過去数ヶ月のトップフォロワーまでスクロールダウンする。

各トップフォロワーのプロフィールを見るをクリック

プロフィールの[フォロー中]をクリックして、フォローしているアカウントの全リストを表示するか、[ツイートとリプライ]をクリックして、どのアカウントとやりとりしているかを表示します。

Twitterアナリティクスの "トップフォロワー "ビュー

注目する競合を5つまで選ぶ

ここまでで、潜在的な競合のリストは膨大な数になりました。ソーシャルメディア上で最も密接に競合している上位3~5ブランドにリストを絞り込む時です。あなたのターゲットニッチに最も近いブランドを選びましょう。

ステップ2. 情報を集める

競合を特定すると、次に彼らがソーシャルメディアで何をしているかを知る必要があります。

あなたが競合の筆頭に挙げた各ブランドのソーシャルネットワークをクリックしましょう。前述したように、これらのリンクはたいていウェブサイトのヘッダーかフッターにあります。ソーシャルメディア競合分析テンプレートでは、以下のことをメモしておきましょう:

・どのソーシャルネットワークを利用しているか?

・彼らのフォロワー数はどのくらいで、どのくらいのスピードで増えているのか?

・トップのフォロワーは誰か?

・投稿頻度は?

・エンゲージメント率は?

・ソーシャルでの発言シェアは?

・どのハッシュタグをよく使っているか?

・ハッシュタグの数は?

競合のソーシャル・プロフィールをクリックするだけで、これらの情報の多くを見つけることができます。(とは言え時間と労力を必要とします。後にこれらの負担を軽くするツールを紹介します。)

自社のソーシャルチャンネルについても、これらすべてを追跡することを忘れないようにしましょう。次のステップ3での分析に役立ちます。

ステップ3.SWOT分析を行い状況明確化

SWOT分析は、これらすべての情報を明確に考えるための素晴らしいツールです。SWOT分析では、自社のビジネスと競合他社をよく観察し、次のような点を洗い出します:

S - 強み

W - 弱点

O - 機会

T - 脅威

重要なことは、強みと弱みにはブランド内部の要因が含まれるということです。基本的に、これらはあなたが正しく行っていることであり、改善すべき点でもあります。

機会と脅威は外部要因に基づくもので、競争環境で起こっていることで、あなたが注意する必要があるものです。

SWOT分析のテンプレート

SWOTテンプレートの各象限にリストアップする項目を以下に示します。

S-強み

自社の数値が競合よりも高い指標をリストアップする。

W-弱み

競合と比較して劣っている指標をリストアップします。これらは、テストやソーシャルメディア戦略の微調整を通じて、重点的に改善したい分野です。

各ソーシャルネットワークに強みと弱みの両方がある可能性があることに留意してください。例えば、あなたのフェイスブックのフォロワー数は競合よりも多いかもしれませんが、競合の方がフォロワー数が伸びているかもしれません。あるいは、インスタグラムのフォロワー数は少ないが、エンゲージメントは高いかもしれないのです。

これらの区別は、機会と脅威を特定するのに役立ちますので、ここでかなり具体的になります。

O-機会

競合と比較して自分の立ち位置が一目でわかるようになったので、活用できる潜在的な機会を特定することができます。

これらの機会とは、すでに収集した情報に基づいて競合と比較して改善できると思われる分野かもしれないし、ソーシャルメディアの世界で予想される、または最近の変化に基づいている可能性もあります。

T-脅威

機会と同様、脅威も組織の外部からやってきます。今後の脅威を鋭く察知するには、成長に関する数字や、時間の経過に伴う変化を意味するものをよく見ましょう。

例えば、規模は小さいがフォロワーの成長率が高い競合は、成長が停滞している大規模な競合よりも大きな脅威となり得ます。

どの分野でも、競合他社と比較して自社のポジションに影響を与える可能性のある今後の変化について、より広い業界に目を配る必要があります。

ステップ4. ソーシャルメディアモニタリングで最新データを取り入れる

ソーシャルメディアの競合分析を定期的に見直し、最新の状態に保つ必要があります。これは、四半期または年次報告と同様に定期的に行なってください。

しっかりとしたソーシャルメディアモニタリング戦略を導入することで、次の分析に取り入れるリアルタイムのデータを手に入れることができます。これは、潜在的な機会と脅威を特定するために特に有用な戦略となります。

このように自力でベンチマークレポートを作成することも可能ですが、いくつものソーシャルメディアを開き、いくつもの指標を自力で取得し、レポートにするという骨の折れる仕事となります。次の5.ではそんな骨の折れる仕事をStatusbrewツールを用いることにより正確かつ簡単にそして素早くベンチマークレポートを作成する方法について述べます。

5.競合他社でベンチマークレポートを作成して自社と比べよう

ソーシャルメディアマーケティングツールStatusbrewを用いれば、複数ソーシャルメディアの分析データをこの1つのプラットフォームStatusbrewから取り組むことができ、ほんの数分でブランド認知競合ベンチマークレポートを完成させることができます。

Statusbrewのレポート機能には大きく分けて2つの特徴があります。

(1)テンプレート機能

競合他社の分析レポートを作成しようと試みても、いざ実際に競合分析を開始するにあたって、どのような数値を分析すれば良いのかわからない、同分析指標を複数ソーシャルメディアから1つ1つ抜き出している間に次第に複雑になっていき、きちんと指標を引き出せているかわからないと言った声を聞きます。またそのほかにもコンテンツ戦略に時間を要するがあまりソーシャルメディアでのブランドマーケティング競合分析、ベンチレポート作成まで行き着いていないという企業さんも多いのではないでしょうか。

Statusbrewのテンプレート機能では、あなたの企業状況・どのようなことを目標、成功させたいと思っているかと言ったところからテンプレートを選択でき、このテンプレートを用いればどのような数値を抜きだすかという思考時間を短縮することができるとともに、このStatusbrewのツールを用いるだけで、Facebook、Instagram、Twitter、YouTube、TikTokなど有名ソーシャルメディアはもちろんのこと合計10種類以上ものソーシャルメディアの競合他社アカウント成果データを取得し分析することができます。いちいち、ラップトップ上、アプリ上で別のタブ、別のアプリに飛ぶ必要はもうありません。

また、テンプレートを用いつつも、自社にとって必要でないと考えられる指標や、逆に追加したいと思う指標は自由自在に削除・追加することができます。テンプレートを用いながらも自社のオリジナル分析ベンチマークレポートが作成できるのです。

<テンプレート例>


利用推奨:ブランド成長→ブランドとしての成長や市場での露出度アップを目標とする場合にご利用ください。


ブランド評判→ブランド認知の次はエンゲージメントの獲得とその維持ですコメント監視に特化したパフォーマンスの見直しを開始しましょう。


クライアント→クライアントのためにソーシャル運用をしている場合に便利です。


インフルエンサー→動画特化型コンテンツを総合的に発信している場合にご利用ください。


多店舗ビジネス→全国に複数店舗を展開している場合、他事業一括運用を成功させたい方向けです。


Instagram→Instaramマーケティングに力を入れているマーケター様向けです。


Facebook→Facebookマーケティングに力を入れているマーケター様向けです。


Google Business Profile→Google Business Profileマーケティングに力を入れているマーケター様向けです。


Twitter→Twitterマーケティングに力を入れているマーケター様向けです。


LinkedIn→LinkedInマーケティングに力を入れているマーケター様向けです。


YouTube→YouTubeマーケティングに力を入れているマーケター様向けです。


競合他社→競合企業をベンチマークしたい場合の企業様向けです。



(2)完全カスタマイズ機能

次に完全カスタマイズ機能です。どのような指標を抽出したいか分析指標については把握している、自社のオリジナル分析を1から行いたいけれど、多くのプラットフォームを行き来しデータを集めグラフを作成すると言った重労働を効率化させたい、自社特有の分析指標で分析レポート作成を行いたい、テンプレート機能に慣れてきてより細かな数値を抽出し綿密な戦略を立てたいと言った際に活躍する、1から分析レポートを作成することができる機能です。

[目標ベンチマークアラート機能]

競合からある程度のベンチマークを学んだら、ご自身のブランドの目標数値を決定し、指標ごとに目標数値を入力します。

・達成していなければ赤色でテーブル表にアラート

・達成していれば緑色でテーブル上にアラート

とどの数字が足りていないか、明確に把握することができます。


6.自社レポート、ベンチマークレポートを効率良くかつ正確に作成するには?

自社レポート及びベンチマークレポートを効率よくかつ正確に作成するために、意識していただきたいことがあります。

(1)競合他社・競合チャネルについてしっかりと理解を深めよう!

本記事上部や、以前の記事「ソーシャルメディアマーケティングに必要な競合調査のやり方・考え方」でも競合他社及び競合チャネルについての考え方、その重要性について書いてきましたが、分析を進める上でこのことができているかどうかがベンチマークレポートを正確かつ得るところの多いものになるかに影響します。

競合チャネルの追加は、

設定→競合チャネルの追加からソーシャルメディアネットワークを選択し、競合を選択という欄にアカウント名を入力することで登録することができます。

カラー分け機能を用い、競合の中で場合分けを行い、視覚的にもどのような競合か把握しやすくしましょう。

(2)分析指標についての理解を深めよう!

Statusbrewには190以上の分析指標があります。そのため、全ての分析指標を覚える必要はありません。メトリクスないで指標を選ぶ際にもその指標がどのようなことを行うのか記載されているため、安心してください。しかし、190種類以上の分析指標も実は以下の2種類に分類することができます。

Statusbrew2つの種類の分析指標

1.ネイティブ指標:

Facebook:~やPinterest:~のように各ソーシャルネットワークのネイティブAPIから提供される指標。あるソーシャルメディアプロファイル1つの中で分析したいことがある際に使用。

2.ジェネリック・メトリクス:

Profile~とPost~から始まるメトリクスであり、複数または全てのソーシャルメディアプロファイルを横刺しで分析したい時に使用します。

例を挙げるとFacebook、Instagram、Twitter、GMB、LinkedInの各ページとYouTubeチャンネルを接続して、統合レポートを作成したい時などに利用します。

通常の分析機能では、異界距離での指標データを比較することが難しいですが、Statusbrewのレポート機能では、Instagram全体のインプレッションとストーリーのインプレッションを同じウィジェットに含めることができるなど費用に汎用性が高く使いやすくなっています。

(3)その他

Statusbrewでは指標ごとに「自身の目標ベンチマーク数」を決めて、テーブルチャートで「自分の設定目標値に達していない指標」は背景を赤色に表示してアラートを出すことができる、逆に目標数値に達している場合は緑色アラートを出すことができる機能、競合のデータから自分のある程度の目標を定めて指標ごとに適用させる高度機能も実装済みです。

Statusbrewツールを用いて、自社理解、自社分析に加え、競合分析、ベンチマークレポートを作成し、ソーシャルメディアマーケティングをより楽しく、より効果あるものにしていきましょう。

7日間の無料体験も実施中です。その際、支払い登録をする必要はありません。一度Statusbrewツールを用いて分析レポート作成を開始してみましょう。

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その他、ソーシャルメディアに関することで何かご不明点がありましたら以下のStatusbrewに相談するからお気軽にお問い合わせください。

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Manaka Irie

インド発のソーシャルメディア管理ツールStatusbrewのコンテンツマーケターです。 世界中のソーシャルメディアマーケターの知見と最新情報をもとに、企業様/代理店様向けの記事を執筆しています。 大阪生まれ神戸在住。2023年中にインドへ渡印!好きな動物は牛🐮好物はお寿司と刺身。パニールキーサブジーも好き。趣味はジョギング。現在38カ国に友人がいます。目指せ、全世界。 よろしくお願い致します。

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