ソーシャルメディア(SNS)個人運用者としてマネタイズする方法
こんにちは。ソーシャルメディアマーケティングのエキスパートのStatusbrewです。
ソーシャルメディアが好きで、普段からソーシャルメディアに触れている人に向いている仕事の1つに「ソーシャルメディアの運用代行業」があります。かくいう私も、幼い頃からソーシャルメディアが身近にあり、普段からソーシャルメディアを触ることが好きだったので、運用代行業をはじめました。
また、ソーシャルメディア(SNS)を個人運用者としてマネタイズするには、企業のスポンサーシップやアフィリエイトをして行う方法もありますが、今回は、企業のソーシャルメディアの運用を代行してマネタイズする方法のお話をします。
【目次】
ソーシャルメディア運用代行は需要が常に伸びている
企業のソーシャルメディアの運用代行は、アカウントの設計から投稿内容の企画・分析、広告運用などを行う仕事です。
近年ソーシャルメディアは、企業の広報をするにあたって、重要というよりも”マスト”な存在となっており、国内外問わず、ソーシャルメディアの運用代行業は需要が高まるばかりです。
企業のソーシャルメディアの運用代行の仕事内容とは
企業のソーシャルメディアの運用代行は、簡単な業務と思われがちなのですが、実際には企画力・ライティング力・マーケティング力・コミュニケーション能力・クリエイティブ力など多岐にわたる力が求められます。
ソーシャルメディアを活用した集客やブランドイメージの向上、ファン作りなど、企業のマーケティングにとって欠かせない重要な役割を果たしているため、運用代行者は企業の期待に応えるためにも、幅広いスキルが必要です。
1.アカウントの設計
クライアント企業が何を目的としてソーシャルメディアを運用していきたいのか、明確化し、アカウントの設計をすることが必要です。
例えば、
・フォロワー数や投稿のエンゲージメント率向上:ブランドの認知力や信頼性を上げたい
・コンバージョン率の向上:ソーシャルメディアからウェブサイトへ誘導されたユーザーの中で、コンバージョン(購入や申し込みなどの行動)を達成するユーザーの割合を増やしたい
・カスタマーサポートの向上:ソーシャルメディアを通じた問い合わせやクレーム対応がスピーディーかつ適切に行い、顧客満足度を上げたい
などが主な目的として挙げられます。
また、10代〜をターゲットにするなら若い世代の利用者が多いInstagram、20代〜50代の幅広い層をターゲットにするならTwitterなど、ソーシャルメディアの種類によってターゲット層が違うので、クライアント企業によって適切なソーシャルメディアの提案をする必要があります。
2.コンテンツの企画
クライアント企業の目的やターゲット層(KGI、KPI)を踏まえ、ソーシャルメディア上で配信するためのコンテンツを企画します。
ターゲット層が興味を持つであろうテーマやトレンドを把握し、クリエイティブな発想力を駆使して、配信するコンテンツのアイデアを出していきます。
コンテンツは、テキストや画像、動画、リンクなど多様な形式があります。また、ソーシャルメディアには、各プラットフォームに特化した配信方法や投稿頻度などもあります。
それらを踏まえ、クライアント企業のブランドイメージに沿ったコンテンツを企画し、運用していくことが求められます。
・テキストコンテンツのみのソーシャルメディア運用例
特にTwitterはテキスト文化が根強いソーシャルメディアなので、ライティング力トレンドキャッチアップ能力が運用者として必要です。
・テキスト+画像コンテンツのソーシャルメディア運用例
テキスト文化が根強いTwitterでも、視認性を高めるためには画像の添付が有効的です。コンテンツに合った写真を選定する技術だけでなく、アカウントによっては画像を編集してオリジナリティ性を出す必要もあるので、デザイン技術も必要です。デザインが苦手な運用者は、デザイナーに外注することもあります。
3.コンテンツの投稿
アカウントのターゲット層にあった投稿のタイミングを考え、スケジュールを設定します。
一般的には、ピーク時に投稿することで、より多くのユーザーにアクセスしてもらえる可能性が高まります。
・インスタグラムの運用例
例えば、上記のアカウントのような子供向けのオンライン英会話スクールなら、働く親御さんがソーシャルメディアを閲覧している通勤と退勤の時間に投稿(朝7:00、夜6:00)して、エンゲージメントを高める必要があります。
運用者のターゲット層のリサーチ能力が問われます。
4.フォローアップ、対応
ソーシャルメディアには、ユーザーやフォロワーから様々なコメントが寄せられることがあり、コミュニケーションを加速させてアカウントの認知力をあげるのも運用代行業のお仕事のうちの1つです。
↑オンライン英会話サービスがコメントでコメント返信(カスタマーサポート)をしている例
5.レポーティング
レポーティングは、クライアントのソーシャルメディアアカウントの運用状況を把握し、改善策を提案するために必要な業務です。運用状況を定期的に集計し、分析した結果をまとめて、レポートとして提出します。
レポーティングの頻度や内容はクライアントとの契約内容によって異なりますが、
・アカウントのフォロワー数分析数値
・エンゲージメント率の分析数値
・キャンペーン投稿の成果分析
などのレポーティングの内容とともに、今後の施策や戦略について適切なアドバイスを提供することで、クライアントとの信頼関係を構築することが大切です。
ソーシャルメディアの運用代行者になるには
1.実践をつむ、実績をつける
ソーシャルメディアの運用のお仕事のみならず、他のお仕事でもいえることですが、実践をつみ、実績をつけないと何も始まりません。
ソーシャルメディアの実践をつむにあたって1番最適な方法は、自身のアカウントを作成して運用し、フォロワー数やエンゲージメント数を上げるコツなどを実践から学ぶ方法です。
各種ソーシャルメディアの公式ブログ(例:インスタグラム公式ブログやTwitter公式ブログ)をチェックするのはもちろんのこと、人気のアカウントの研究や分析を重ねて実績をつければ、クライアントと信頼性を獲得できるようになります。
2.案件を獲得する
案件を獲得する方法は主に下記の3通り。
・人脈(知人・友人)
ソーシャルメディアでの広報を考えていても、使い勝手がわからず手をつけれていないお店や会社は多いです。知人や友人が経営しているお店、会社などに実績をアピールして営業をかけましょう。
・ソーシャルメディアで営業する
ソーシャルメディアのお仕事なので、ソーシャルメディアでの営業が自分の実績やプロフィールを1番アピールすることができるでしょう。
TwitterやInstagramなどの主要ソーシャルメディアでのアカウント名に「SNS運用代行」などのワードつけ、定期的にソーシャルメディアに関する情報を発信すると案件獲得が期待できます。
・クラウドソーシング、マッチングサービスなどのプラットフォームを利用する
クラウドソーシングやマッチングサービスには、下記のような種類や傾向があります。
【出品型】SNS運用代行という商品を出品し、案件を獲得する
【応募型】SNS運用代行を探している企業を探し、応募して案件を獲得する
応募型 | 出品型 | 出品型&応募型 |
ソーシャルメディア運用代行でどのように見積もりを出し、マネタイズするか
ソーシャルメディア運用代行の見積もりの流れは、
①クライアントに要望を聞く
予算や投稿頻度などの必要な情報を収集します。
クライアントの予算や、目標によって各ソーシャルメディアの投稿頻度は異なるので一概にはいえませんが、
Instagramの場合の投稿頻度目安:週3〜(1日1~2投稿)
Twitterの場合の投稿頻度目安:週3〜(1日1~2投稿)
を目安とし、ニーズによって投稿頻度を決めましょう。
②作業範囲を決める
クライアントの要望をもとに、具体的な作業範囲を決定します。
・アカウント設計
・投稿内容の企画
・投稿内容の作成
・フォローアップ対応
・レポーティング
など、どのような業務が必要かを洗い出します。
Instagramなどの、画像や動画などの素材が投稿に必須のソーシャルメディアの場合は、画像の素材はクライアントが用意するのか、デザインは運用者が行うのかなど明確にする必要もあります。
③見積もりを出す
作業範囲が決定したら、それに対する見積もりを作成しましょう。
自分の時給を決め、1ヶ月に換算するとどのくらいの作業時間がかかるのか計算すると見積もりが出しやすいです。
作業内容 | 作業時間 | 月額 | |
Instagram運用 | ・フィード投稿(週2回) ・ストーリーズ投稿(週2回) ・ハッシュタグ選定 ・投稿文章ライティング ・月次レポート提出 | 30時間 | 150,000円 |
Twitter運用 | ・投稿代行(週3回) | 14時間 | 70,000円 |
Instagramは画像制作や、ハッシュタグ選定なども加わるので、Twitter運用よりも見積もり額が高くなります。
もし、ソーシャルメディアマーケティングの有料ツールを使用する場合は、仕事の道具となるのでツール費用は運用者が払うことになります。クライアント企業のアカウントを運用代行する場合は、スケジューリングは大事な要素なので、ツールを使用した方が作業効率がグンと上がります。
もし、ツールを使用して運用を行う場合は、ツール料金も加味して見積もりを作成するといいでしょう。
ソーシャルメディアの個人運用者としてマネタイズするポイント
ソーシャルメディアは常に進化し、新しい機能やトレンドが出てくるため、運用者は常に最新情報をキャッチアップしておく必要があります。また、単発的なキャンペーンや投稿ではなく、継続的にフォロワーとの関係を築き、信頼関係を深めていくことが大切です。そのため、ソーシャルメディア運用は短期的な取り組みではなく、長期戦となります。
また、マネタイズするにはフォロワー数や影響力だけでなく、フォロワーとの関係性や信頼関係、クオリティの高いコンテンツ作成力など、様々な要素が必要となります。
根気強く、コツコツと取り組み、常に自己成長を意識することが大切です。
ソーシャルメディアをお金に変える新たなビジネスチャンス!
ソーシャルメディア(SNS)のマネタイズといえば
- 広告運用
- 投稿代行
- 分析レポートの提出
がこれまでは主流でしたが、ソーシャルメディアにおけるカスタマーサポート、SNS監視を仕事にしませんか?
日本ではまだ新しい分野ですが、特にSNSの監視は代理店がサービスの一環としていたり、メインサービスとして高価格で請け負っているため、代理店の監視方法を学んでクライアントに提案してチャージすることもできるでしょう。
カスタマー対応に手が回らない企業からも仕事を持って来ましょう。
カスタマーサポートは「自社商品の知識がないと他人に受け渡せない」と懸念する企業もあるかと思いますが、これでニッチの先陣を切ることができたら強いです。
企業はカスタマーサポートを自走するか外注するか常に悩んでいるポイントですので、ポートフォリオや解決策を提案して営業をかけてみましょう。