インスタグラムストーリーズの足跡の順番について知っておくべきこと

2023年5月3日 8 min read

こんにちは、インスタグラムマーケティングのエキスパートStatusbrewです。

Instagramは、クリエイターやブランドがプラットフォーム上で成長できるよう、ストーリーズ機能を年々充実させています。

大前提として、あなたのストーリーズを閲覧するユーザーは、あなたをフォローしている人であり、あなたの近況を熱心にチェックしている人です。

一般的にインスタグラムストーリーズで足跡をつけてくれているユーザーこそ、理想的なターゲット層です。

Instagramはユーザーのプライバシーを非常に大切にしているプラットフォームですが、あなたのストーリーズを閲覧しているユーザーの情報はあなたに提供してくれています。Instagramを一度でも使ったことがある方でしたら、このストーリーズのドロップダウンによる閲覧者リストは見たことがあると思います。

このブログのタイトルの通り、疑問はあなたのストーリーの閲覧者の順番ではないでしょうか?閲覧者の名前は、まずあなたのストーリーズにハートマークの「いいね!」である「反応」した人がトップに表示されます。こちらは反応した順番ではありません。

ちなみに反応とは、手軽にワンタップでできるInstagram特有のインタラクションです。これもエンゲージメントの一つとしてカウントされます。

インドに出店したカレーライスチェーンCoCo壱のInstagramストーリーズ画面

では問題は、この「反応してくれたユーザー」も含む全てのユーザーがどのように順番表記されているかですよね。アルファベット順やその他の論理的な順序で並べられているわけではありません。Instagram というプラットフォームがどのようなアルゴリズムでランキング順を決定しているのか疑問です。こちらのブログでは、Instagramがストーリーの閲覧をどのように整理しているのか、そして閲覧者を増やすにはどうすればいいのかご紹介します。

Instagramのストーリーの閲覧の仕組み

私たちStatusbrewも、ストーリーズ閲覧の仕組みを探るために様々な検証を行いました。
ストーリーズが約50人以上のユーザーに閲覧されるまでは、閲覧者のリストは逆時系列で表示されることがおおよそわかっています。ただしインスタグラムのストーリーが50回以上閲覧されると、インスタグラムはリストの並べ替えを開始します。そのアカウントと、直近で最も交流のあるユーザーをリストの上位に押し出すのです。

Instagramがストーリーの閲覧者をどのようにソートしているかは、インスタグラムのアルゴリズムに起因します。このアルゴリズムは、プロフィールの訪問数、「いいね!」、コメントの数を考慮して、ストーリーの視聴者をランク付けします。

視聴者の順位は、プロフィールへの関与の仕方だけではなく、他の人がプラットフォーム上であなたとどのように相互作用するかに基づいています。つまり、あなたのプロフィールを最も多く訪問した人がリストの一番上に表示されるのです。

インスタグラムのストーリー閲覧者の順番の意味とは?


Instagramがもつ、他のソーシャルチャネルにない醍醐味の1つは、あなたのストーリーを閲覧した人のリストを見ることができる点です。ユーザーは、自分の投稿したストーリーが再生されているときに画面を上にスワイプすると、視聴者の全リストにアクセスすることができます。Instagramは、リストの上位に表示される人をどのように決定しているのか正確には明らかにしていませんが、閲覧順はプラットフォーム上のインタラクションに基づいています。

ストーリーの閲覧順は、フォロワーとどれだけ交流しているか、プロフィールを訪れたり、投稿に「いいね!」したり、投稿にコメントしたり、ストーリーを閲覧したりする頻度などの要因に基づいています。つまり、ストーリーの表示順を変更できるようにするには、交流する相手を変える必要があります。この順番は、Instagramのエンゲージメントに依存している企業やマーケターにとって重要です。

Instagramのストーリー閲覧順は、見込み顧客との関係改善に取り組むのに役立ちます。Instagramのストーリー表示順は、マーケターがソーシャルメディアプラットフォームを活用してコンバージョン率を向上させるために役立つインサイトを提供します。

<2023年最新>Instagramストーリーの新しい機能


Instagramの責任者であるAdam Mosseri氏は、ユーザーからのフィードバックを受けて、Instagramのストーリーズ機能の大幅なアップデートを発表しました。

新しい機能#1:インスタグラムが「お題」ステッカーを導入

日本とインドネシアでのテストを経て、Instagramは「お題(Add Yours)」ステッカーをグローバルに発表しました。

こちらの機能は例えば「今日のコーデのテーマは?」「おにぎりの定番の具といえば何?」「あなたのペット自慢して!」などテーマをユーザーに募ってユーザーも投稿を生み出すことができます。

ユーザー参加型のインタラクティブなステッカーなので、ストーリーズを通じてバイラルコンテンツの連鎖を生み出すのに最適で、コミュニティエンゲージメントの大きなチャンスとなります。

ユーザーは、他のユーザーのストーリーズに対して、プロンプトや特定のトピックに沿って自分のストーリーズで応答することができます。このようにして、各ユーザーが自分のストーリーを追加するコンテンツチェーンが生まれます。

新しい機能#2:Instagramストーリーのリンクステッカーがスワイプアップ機能に

これまでのスワイプアップ機能は、フォロワー1万人以上を持つ企業やクリエイターが自分のストーリーにリンクを追加できる機能でした。

参照:HOW TO ADD INSTAGRAM STORY LINKS (AND GET CLICKTHROUGHS!)

そしてストーリー視聴者は、上記の画像のようにタブを上にスワイプするか、ストーリー下部の「もっと見る」をクリックすることで、リンクを開くことができていました。

新しいリンクステッカーがストーリーのスワイプアップ機能に代わることになり、リンクステッカーをクリックするとそのままダイレクトにリンク先にジャンプできます。またYouTubeもドメイン名そのままで便利ですよね。

インスタグラムは、リンクステッカーにはこれまでのスワイプアップ機能に比べて3つの大きな利点があると発表しています。

(1)ステッカーは、音楽、質問、位置情報、投票などすでに使用しているユーザーにとって、より一般的で親しみやすいものです。
(2)ステッカーは、スワイプアップリンクに比べて、ストーリーの見た目をよりクリエイティブにコントロールすることができます。
(3)スワイプアップ機能では返信やリアクションができなかったのに対し、ステッカーでは視聴者がストーリーに関与できることです。

新機能#4: Instagramは60秒間のストーリーズの尺をテスト中

現在はInstagramでは動画であれば15秒のみの長さしかアップできませんが、1ストーリーにつき60秒の長さをテスト中です。

リールもクリエイティブ動画のためのツールですがストーリーズとどちらが相性が良いかを把握しているのでしょう。何れにせよインスタグラムにとっては、よりアプリ上の滞在時間が長ければ長いほど良いのでこれは現実になるかもしれませんね。

ストーリーズのビューアー(足跡)とは何を意味するのか?

インスタグラムストーリーのビューアー(足跡)機能を測定方法として利用できることは周知のことですが、次第にユーザーはストーリーの投稿方法を戦略的に意識し始めました。

Instagramがあなたのストーリーズを見ている人のリストを足跡として提供していますが、その順番はランダムではありません。その順番の裏には考え抜かれた戦略があり、だからこそ私たちは解読しようとしていますし、ストーリーズの足跡がなんらかのインスタグラムマーケティングの成功要素に繋がるべきと考えます。

自分のInstagramストーリーを閲覧した人を確認できますか?


はい、できます。

インスタグラムのストーリーが公開されると、24時間以内に再生回数の収集が始まります。インスタグラムの動画では、総再生回数が表示され、各動画を見た人の名前は表示されませんが、インスタグラムストーリーでは、誰がストーリーを見たかを正確に知ることができます。

しかし、インスタグラムストーリーの足跡リストを見ることができるのは、あなただけです。一人の視聴者が自分のストーリーズを何回再生したかを知る方法は今の所ありません。

24時間後に自分のインスタグラムストーリーを閲覧した人を確認できますか?

アーカイブフォルダ内のストーリーズは、ストーリーズを投稿してから48時間後の視聴者が表示されます。そのため、誰が自分のストーリーズを閲覧したかを調査したい場合は、48時間以内に素早く行動する必要があります。

インスタグラムのアカウント設定で、ストーリーズをアーカイブするように設定します。

インスタグラムストーリーズのアーカイブの活用法

アーカイブフォルダを活用する設定をしましょう。

  1. プロフィールページの右上の3本線アイコンをタップして基本メニューを表示させます。
  2. アーカイブサクションにアクセスします。
  3. ストーリーズをアーカイブに保存にチェックを入れます。

ストーリーズのアーカイブはインスタグラムカレンダーになる

アーカイブセクションに行くと様々な表示方法でこれまで公開したストーリーズを表示できます。

2枚目のカレンダーでは、コンテンツのバランスを見ることもできます。

ストーリーズを投稿してから48時間以内であれば、誰がストーリーズを見たかを確認することができます。

インスタグラムストーリーの足跡の順番はアルゴリズム由来

クリエイターやブランドにとっては、誰が自分のコンテンツに最も興味を持っているかを知ることができるのが足跡です。実際にユーザー名が表示されますので、個人アカウントであればどんな人(顧客)なのか把握することができるのが大きな利点です。

インスタグラムのストーリーの足跡の順番は、時系列に並んでいるわけではなく、考え抜かれたアルゴリズムが働いています。

インスタグラムはストーリー はビューアー(足跡)をどのようにソートしているのか?

インスタグラム公式の情報ではないのですが、多くのマーケターが実験を繰り返し明らかになっている事実があります。それはストーリーの再生回数が50回を超えるまでは、並び方は逆時系列で表示されるということです。ストーリーの再生回数が50回を超えると、インスタグラムはリストを別の方法でソートし始めます。あなたのアカウントに最もエンゲージしているユーザーを、リストの上位に押し上げます。

インスタグラムがストーリーの閲覧者をソートする方法は、まさにアルゴリズムによって決定されます。このアルゴリズムでは、プロフィールの訪問数、「いいね!」の数、コメントの数を考慮して、ストーリーの閲覧者の順位を決定します。ストーリーの視聴者の順位は、あなたがこれらのプロフィールとどのように関わっているかではなく、あなたのフォロワーがあなたのプロフィールやコンテンツとどのように関わっているかに基づいて決定される要素が強いとされています。

ストーリーズの足跡はプロフィールへの訪問回数が影響する?

いくつかのテストによると、プロフィールへの訪問回数が多いと、エンゲージメントがなくても、視聴順リストの上位に表示されることがわかっています。

あなたのIGストーリーズを常にチェックしている人を知ることは、あなたの商品やサービスに興味を持っている人を知ることになります。

閲覧者の関心度を見極めることで、Instagramストーリーズのランキングに入る際のステータスを把握することができます。

フォロワーの活動レベル、プロフィール訪問の頻度、パブリックインタラクション、またはフォロワーやフォロワー外からのダイレクトメッセージなどの要素は、すべてあなたのInstagramストーリーの影響力を特定するのに役立ちます。

インスタグラム ストーリーズの再生回数ランキングを活用する方法

インスタグラムの足跡ランキングは英語でInstagram Stories Views Rankと呼びますが、あなたが自分のオーディエンスを区別して管理するための便利な無料ツールです。

自分のコンテンツに興味を持ってくれている人を知っていれば、そのオーディエンスをメインにコンテンツ配信を考えていくことができます。

そのためには、ユーザーとのエンゲージは必須です。

フォロワーの興味を引くことは、彼らがあなたのコンテンツに興味を持っているかどうかを判断するために必要です。低ランクの閲覧者が上に移動したら、あなたのプロフィールへの関心が高まっていることを意味しているかもしれません。

ランキング上位のインスタグラムストーリー閲覧者とのエンゲージメント

順番リストを十分に活用するためには、リストの上位にいる人と交流するための良い戦略が必要です。

ストーリーを閲覧したとリストに常に表示されるユーザーを追跡することで、最もエンゲージメントの高いユーザーを特定します。
> 視聴したストーリーに関連するコンテンツにタグ付けします。
インスタグラムの公開メッセージ(コメント)とプライベートメッセージの両方で会話をしましょう。
この戦略は、彼らがインスタグラムにログインしたときに、あなたのInstagramアカウントが頭の中に浮かぶようにすることを目的としています。彼らはすでにあなたのストーリーズを閲覧しているので、ちょっとした努力で、あなたのコンテンツにもっと興味を持ってもらうことができます。これにより、販売パイプラインやウェブサイトへより頻繁に移動させることができます。

低ランクのインスタグラムストーリー閲覧者とのエンゲージメント

インスタグラムストーリーの足跡の順位が下の方の人の興味を引くことも、クリエイターやブランドにとっては欠かせません。視聴者の順位が上がってきたら、それはあなたのコンテンツへの関心が高まっていることを示しており、より質の高いコンテンツを配信するのに役立ちます。

このようなユーザーにとって、プロフィールの訪問頻度は重要な要素です。そのため、あなたはユーザーがストーリーズからプロフィールページに移動する頻度を高める必要があります。そのための方法のひとつが、ストーリーズに自分のプロフィールへのステッカーリンクを入れることです。

この機能を使えば、視聴者はストーリー内のリンクをタップするだけで、あなたのプロフィールページやその他のリンクに移動することができます。

またリンクのみならず、自分のプロフィールに直感的にジャンプしてもらったり、関連するアカウントに移動してもらうために@メンションは常につけましょう。

例えば右側のスクリーンショットのように、特定のビジネスや人物を紹介するときに@タグがついていると親切ですし、もっと知りたいと思って直接@メンション先にジャンプできます。

視聴者がリンクをタップしてプロフィールにアクセスするように、ストーリー内のリンクの周りに視覚的な手がかりや行動喚起を加えましょう。

それがTap Here(タップして)やSwipe Up、Access Hereなどの「コール・トゥー・アクション」になる仕掛けづくりです。

インスタグラムストーリーズのリーチを拡大する方法

ストーリーズはフィードと違って、

  • 発見タブには乗らない
  • プロフィールにたどり着いたユーザーにさらにタップしてみてもらわないとリーチされない

ことが難しい部分でもあります。

少しでも新規ユーザーにリーチしてもらい、あなたのブランドのファンになってもらうための基本的な要素をご紹介します。

1.必ず投稿は継続する!頻度は1日7回まで!

インスタグラムのストーリーは、ハイライトセクションに追加しない限り、24時間後には消えてしまいます。24時間後にストーリーを投稿しないと、あなたのプロフィールはフォロワーのストーリーフィードから消えてしまいます。フォロワーのストーリーズフィードでプロフィールをアクティブに保つためには、ストーリーズをコンスタントに投稿し続けることです。
フォロワーのストーリーフィードでは、最新のストーリーがユーザーのプロフィールロゴの近くに表示されます。そのため、フォロワーのフィードで自分のストーリーを上位に表示させるためには、一度に投稿するのではなく、テストとしてもタイミングを少しずつずらして投稿することをお勧めします。

ただしストーリーは、例えば5つの投稿を合わせて一つのコンテンツに仕上げているクリエイティブも多いと思います。

その場合は「ストーリー」が繋がらなくなって一貫性がなくなりますので、もちろんそれは最後まで同じタイミングでタップしてもらうために一気に投稿しましょう。

参照;Convince & Convert

投稿に一貫性を持たせ、1枠も逃したくないのであれば、事前にストーリーズを作成してスケジュールするのが良いでしょう。Statusbrewでは、ウェブとモバイルアプリの両方から、Instagramビジネスアカウントのストーリーズの作成とスケジュール設定が可能です。また、ストーリーズだけでなく、Instagramのフィード投稿をスケジュールしたり、Instagram全体のプレゼンスを1つのダッシュボードで管理することもできます。

2. ストーリー投稿のベストな時間とフィード投稿との違いを分析する

ユーザーがもっともアクティブな時間帯やソーシャルメディアの習慣を知ることで、ストーリーズのエンゲージメントを最大限に高めることができるのは言うまでもありません。例えばインプレッション(ただ閲覧しているだけ)と実際にコメントしたり、エンゲージしてくれるには少し時差があるかもしれません。

インスタグラムのストーリーズを投稿するのに最適な日は平日が多い傾向にありますが、これはアカウント、業界ごとに異なりますのでぜひ様々な視点から分析しましょう。

ストーリーズ投稿に最適な時間帯を調べてその時間を枠として設定・保存しましょう。

いかがでしたか?

まずはあなたも、ぜひストーリーズの足跡リストの傾向を掴むために表示回数がある程度行ったらリストをチェックしてみませんか?

Statusbrewのインスタグラム分析機能

Statusbrewは「複数のインスタグラム分析指標を同時に比較したい」など様々なニッチなカスタマイズ性を兼ね備えた自慢のソーシャルメディア分析ツールです。

上記のデータ作成画面で、レポーティングデータを取得していくのですが、ストーリーズの分析だけではなく、同時にストーリーズへのアクセスと、Instagramプロフィールへのアクセスも日付ごと、ストーリーズIDごとに取得できるため、それぞれの相互作用もデータ化することができます。

Statusbrewの分析レポートは上記のデータ作成画面でデータを作成していくと、このようなダッシュボードが仕上がります。分析レポートをお探しの方はぜひお声掛けください。

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Hisami Matsubara

北インド発のソーシャルメディアモデレーション&アナリティクスツールStatusbrewの日本支社代表です。日本市場立ち上げのため、2019年単身で渡印し、インド在住5年目です。 「日本語でありそうでない」マーケティング知見を執筆します。 91年生まれ岐阜県出身。少女漫画と文学作品、ワインとインドが好きです。

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