外資系SaaS企業がお届け | SaaS製品を取り入れるときのアドバイス!

2020年10月15日 4 min read

みなさんこんにちは、Statusbrewです。私たちはSaaS企業の一員として、SaaSビジネスに関わることをこれまでも日々発信してきましたが、ほとんどは同じSaaS企業向け、それともSaaS企業で働いている人向けの記事でした。

toB向けのおすすめのSaaSプロダクトをご紹介させていただいたことを皮切りに、そもそもSaaS製品をビジネスに取り入れることのメリットとデメリット、着目すべき点をわかりやすくまとめてみました!

SaaSアプリは基本的に、モバイルもPCもほぼすべてのデバイスを使用して、どこからでもアクセスできるクラウド式のソフトウェアアプリケーションです。またサブスクリプション(月額or年額)課金制というビジネスモデルが特徴です。
SaaSは私たちStatusbrewが一言で表すなら「自由」そのものです。

なぜSaaSなのか?

メリット1: メンテナンスする必要なし!
ハードウェアに多額の投資をしたり、アプリをローカルにインストールする必要がないことです。メンテナンス、サポート、ライセンスに関することを心配する必要もありませんし、サブスクリプション(課金)が確認されるとすぐにアプリを使用できるようになります。

メリット2: クロスプラットフォームであり
SaaSソリューションへは、ほぼすべてのデバイスのWebブラウザからアクセスできるため、クロスプラットフォームの互換性が高いことも特徴です。これにより、ユーザーはスマートフォンを使用してもどこからでもアクセスできるため、生産性と効率が向上します。

メリット3: 柔軟な支払い方法とスケーラビリティ
SaaSは基本的に数種類の中からプランを自由に選ぶことができますが、ほとんどの場合、機能を厳選して必要な機能に対してのみ支払うこともできます。スSaaSアプリは非常にスケーラブルであるため、企業のビジネス規模が成長するにつれてより多くの機能やサービスにアクセスできます。 

メリット4: ホワイトラベリングとカスタマイズ
ホワイトラベルのSaaSソリューションを選択し、自社またはクライアントの要望やフォーマットに合わせてカスタマイズすることもできます。すべてのプロバイダーがホワイトラベリングを提供しているわけではありませんが、多くのプロバイダーが提供していますし、プラットフォームのカスタマイズのリクエストを送ることも可能です。

メリット5: アプリのインテグレーション
SaaSアプリケーションは、APIを使用して他のプラットフォームやシステムと統合できます。これによりさらに業務の効率性が上がったり、既存のIT投資を活用できる製品を選択することができます。

例えば私たちStatusbrewはEコマースプラットフォームShopifyやカスタマーサポートツールのZendesk、マーケティングオートメーションのHubSpotやコミュニケーションツールSlack、クラウドストレージのBoxやDropboxなど多くのチャネルとつながれるように準備しています。

逆にデメリットはあるの?

SaaS製品を業務システムに取り入れる上で一番のデメリットは責任者の負担が増えることではと、私たちStatusbrewもお客様をオンボードしてから運用サポートしている過程で感じています。
具体的には”新しいモノ、コト”の導入に企業本体が懐疑的な場合、責任者が浸透するまで続けられるかが勝負なところも日本市場では浮き彫りになっています。
SaaSなどのシステム導入はコストはそれほど多くはかからずとも、導入後のオペレーションの標準化を浸透させる労力は多少かかるとも言えます。

SaaS製品導入を検討するB2Bビジネスにおけるユーザーのモチベーションは、ビジネスのオペレーションを改善したり、従業員の生産性を高め、金銭的な利益を得ることに他なりません。

SaaSソフトウェア購入の意思決定に影響する情報

ではここで、実際に1,000人以上のSaaS製品を購入した担当者に対するヒアリングの面白い結果があります。

引用:Trust Radius

SaaSソフトウェア購入の意思決定に影響する情報のトップ4は上から順に以下とのこと!

・自分自身のプロダクト「体験」
・無料トライアル
・リファラル
・プロダクトのデモ

このランキングが、これから説明するSaaS製品を取り入れるときの重要ポイントにも結びつきますので、早速見てみましょう!

SaaSを購入する前に知っておくべきヒント

1.自分が”学ぶ”か、外部に受注するか
SaaS導入支援企業の助けを求める事も出来ますが、何よりもSaaS製品が提供しているリソースからまずは自分が「一番よくわかっている人」になるモチベーションが非常に大切です。そうする事で自身の業務の必要・不必要も把握できます。

学ぶリソースはどのSaaS企業にも必ずあります。リソースとは
・オンラインデモ
・ヘルプセンター
・ブログ記事
・YouTubeのチュートリアル
などです。

2.出来るだけ交渉する
SaaSは柔軟性に富んでいます。通常、アプリケーションにサインアップする前もしてからも必ずカスタマーサクセスもしくはセールスと話すことができます。そこで価格やもっと規模にあったプランをカスタムするように話しましょう。

ここでカスタマーサクセスという名前を出しました。時間や費用を無駄にしないためにも、サブスクリプションする前に必ず、
自社の要望リストを作成して、カスタマーサクセスやセールスの担当者に回答してもらいましょう。
「これはうちではできるけど、これはできません。でもこういう方法もあります」とコミュニケーションが生まれることで、利用開始後のギャップは生まれません。リストのフォーマットはGoogleドキュメントやエクセルに箇条書きでも何でも私たちからするとありがたいです。

3.無料でトライアルをする
実際にソフトウェアをせめて1週間は触ってみましょう。ほとんどのSaaS製品は1週間〜1ヶ月ほどの無料トライアル期間が設けられていますし、最近ではトライアル後に勝手に自動的に課金されてしまうことはほぼありません。

もしマーケティング系ツールで分析レポートを実際に欲しい場合は、カスタマーサクセスにお願いしてレポートの数値が綺麗に取れるまで1ヶ月間トライアルを延長して欲しいなどという交渉もするべきです!

4.SLAは不可欠!
TOS(利用規約)はほぼどのSaaS製品のウェブサイトにも掲示してありますので、TOSの中の他にチェックすべきポイントとしてSLA(サービスレベルアグリーメント)は必須です。サービスがダウンした際などの救済オプションと、あなたが支払っているサービスを提供できなかった場合にプロバイダーが支払うペナルティを理解しておきましょう。

5.セキュリティ周りのチェック
社内の複数のメンバーもしくは外部の代理店やクライアントがSaaS製品のユーザーになる場合、どのようなセキュリティ対策があるのかを最初にチェックしましょう。セキュリティの厳重度により価格がUPする場合もあります。

Hisami Matsubara

北インド発のソーシャルメディアモデレーション&アナリティクスツールStatusbrewの日本支社代表です。日本市場立ち上げのため、2019年単身で渡印し、インド在住5年目です。 「日本語でありそうでない」マーケティング知見を執筆します。 91年生まれ岐阜県出身。少女漫画と文学作品、ワインとインドが好きです。

Statusbrewを使ってみませんか?

いつでもキャンセルできます