【ソーシャルメディアに欠かせないグラフィッククリエイティブで勝つ方法】

2024年2月21日 8 min read

こんにちは、ソーシャルメディアマーケティングのエキスパートStatusbrewです!

ソーシャルメディアでの投稿を分析した結果、テキストだけの投稿に比べて、テキストとデザインを合わせたコンテンツは、他のユーザーに共有される可能性が 40 倍以上高くなっています。

グラフィックの綺麗さだけでブランドへの信頼感が増し、使い方次第では、小さなブランドがSNS上で圧倒的な存在感を放ち、人気ブランドの道をたどるケースをいくつも見てきました。

特に投稿内容をビジュアルにうまく反映させた投稿は、エンゲージメントに大きな影響を与えます。画像付きの投稿は、画像なしの投稿に比べて倍以上のエンゲージメントを獲得し、投稿をみたユーザーから商品やサービスの購入、ウェブサイトへの誘導、メルマガ登録といった成果につながる(コンバージョン)確率が大幅に向上します。

ユーザーに知って欲しい内容と関連性のある画像やグラフィックを含む投稿を繰り返し行うことで、より多くの閲覧数とエンゲージメントを獲得できるのです。そこで必要不可欠なのが、センスの良いグラフィックセンスを備えたデザイナーをチームに入れることです。誰しもがSNSを使う時代なので、魅力的な投稿を作成することは容易に感じる人もいるでしょう。しかし、投稿内容とマッチした画像かつ、視聴者を飽きさせない投稿を続けるには戦略的に投稿内容を考え、それを視覚化できる人材を配置する必要があるのです。

この記事では、ソーシャルメディアを使った効果的なマーケティングをするために必要な知識と、魅力的なデザインでユーザーの目を惹きつける企業の事例を紹介するとともに、どのようにして優秀な人材を確保するべきか紹介していきます。

ソーシャルメディアを使ったマーケティングで効果的なグラフィックを作る方法とは

今や、全ての企業がソーシャルメディアを使ったマーケティングをしているといってもいいほど。しかし、計画性のないマーケティングを続けていても、ユーザーの目には留まりません。

ここでは、効果的なソーシャルメディアを使ったマーケティングに必要なステップを順番に紹介していきます。

1.目標を定義する

「なぜ、グラフィックを使ったマーケティングをするのか」を今一度、考えましょう。

ユーザーを楽しませるためなのか、情報提供するためなのか、あるいは販売促進のためなのか。それによって、デザインの方向性が異なります。過去にインドでフォロワー300万人インフルエンサーに学ぶソーシャルメディア(SNS)マーケティングという題で記事を書いているので、参考にしてみてください!

また、例えば、アメリカで、「美味しく」「フォトジェニックで」「ヘルシー」な和菓子を作って、大ヒットし、「CASHI」の名を浸透させている「MISAKY.TOKYO」というブランドがあります。

同ブランドのSNSマーケティングの魅力について語る前に商品の特徴について書いていきたいと思います。販売している商品は寒天に砂糖などを入れて、乾燥させた和菓子で、その美しさから「食べる宝石」とも称されています。定番の5粒入りセットが40ドル(約4600円、送料別)と、高級菓子として人気を呼んでいます。

初めは「これは和菓子なのか」という声もあったようですが、日本のいいものを、そのまま伝えるだけでは受け入れられないと考えました。

SUSHIの名前が世界中に広がったのは、魚を食べる文化のないアメリカで、魚を使わず、海苔を前面に出さないカルフォルニアロール。日本の和菓子の名前を広めるためにも、まずは現地の舌と美的感覚に合わせた製品を販売したのが、MISAKY.TOKYOです。その人気の背景には、SNSでのマーケティングがあるのです。インドでこんにゃくが売れるのか?というテーマの記事もあるので、こちらもよかったら見てみてください!

MISAKY.TOKYOのInstagramを覗いてみると、その特徴がよく現れています。

製品がアメリカで爆発的な人気を得ている一つの大きな要因は、お菓子がまるで宝石のような見た目です。多くのInstagramの投稿は短い動画で、お菓子に光が入る瞬間が印象的です。また、それを食べる瞬間を写し、その咀嚼音をASMRで鮮明に表しています。これにより、本物の宝石のような美しい和菓子を一度食べてみたいという気持ちに駆られるでしょう。

2.ターゲット層を知る

ターゲットとなる層を把握し、その人たちが好む色や、ソーシャルメディア上の行動パターンを知ることも大事です。対象となる層を具体化することで、その人たちに合わせた投稿を考えることが可能です。例えば、先ほどのMISAKY.TOKYOを事例に見てみましょう。アメリカの市場向けに新たな和菓子を作ったのは、アメリカ在住の日本人40万人だけをターゲットにしていても今後、発展していかないということもあったようですね。

ハート型のピンク色の和菓子は、日本の和菓子を食べ慣れている人からするとイメージから遠いかもしれません。でも、世界に日本の伝統を伝えたいという思いを果たすために、まずは現地に受け入れやすい形をとったのでしょう。

現地のニーズに合わせたマーケティングをしていくことは、和菓子を広めていく上で必要不可欠なステップと言えるでしょう。

3.適切なプラットフォームを選択する

Instagram、Facebookなどさまざまなプラットフォームがある中で、各メディアの特性と、各プラットフォームのユーザーがどんな投稿を望んでいるのか理解しましょう。一番、ビジュアルを重視するInstagramでは、高品質な画像が好まれ、正方形での表現が適切です。

X(旧Twitter)では、テキストが重要視され、画像は長方形のフォーマットになりますよね。Twitterだとリアルタイムな出来事を文章で届けられる利点があり、他のSNSよりも〝中の人〟に注目される傾向があります。Instagramは、商品の使い方を画像で具体的に表すことも可能です。

また、プラットフォームによって、見ている世代が異なります。若い世代にアプローチしたい場合は、Instagramや、TikTok、幅広い世代をターゲットとする場合はFacebookが有効です。

4.高品質な画像とグラフィックを使う

画像がメインとなるInstagramなどでは、高品質なグラフィックが求められます。著作権の問題をクリアするためには、著作権フリーの画像を使用するか、独自で一から作ることがおすすめです。

ソーシャルマーケティングのグラフィックは、商品を一言で説明するセンスのあるテキストとそれを視覚化させた背景のバランスが重要です。

明るいテキストの場合は、背景のトーンを暗くすると効果的です。またグラフィックの上に文字を配置する場合は、はっきりとしたフォントを使うことで、重要な点をユーザーに伝えることが可能です。

米国を拠点として活動するOishiiのInstagramの投稿は、イチゴの持つ可愛らしさが一目瞭然で伝わってくるアカウントなので、ぜひ参考にしてみてください!

5.ブランドを象徴するデザインを作る

グラフィックを主とする場合、ブランドを象徴するデザインを繰り返し投稿していくことで、ユーザーの深層心理にブランドの存在を植え付けることが可能です。

ブランドの一貫性を維持するためには、ブランドの色、フォント、ロゴを統一することが必要不可欠です。ただし、これには、効果的かつ目的を含んだデザインにする必要があるため、デザインの知識をもった人が制作に関わることが重要でしょう。デザイナーは、ブランドの思想をデザインに落とし込む訓練をしている人たちです。デザイナーをマーケティングのメンバーに加えることで、他の投稿と差別化ができるとも言えるのです。

先ほど紹介したOishiiのInstagramアカウントを見てみましょう。

文字と画像をうまく組み合わせて、同社の商品であるThe Omakase Berryの一粒に込めた想いを表しています。

またレストランでThe Omakase Berryを使った期間限定の絶品スイーツや、出かける前にいちごを食べるシーン、または、経営者の想いが収録された動画など、いちごの美味しさや、見た目の可愛らしさ、ブランドへのこだわりなどがぎゅっと詰まった見ていて飽きないメディアになっています。

6.デザインの概要を作成する

ソーシャルメディアのグラフィックをデザイナーに外注する場合、デザインの概要を作成して相手に伝えることが必要です。

・概要書の作成

概要には企業の理念や、ソーシャルメディアでのマーケティングの目的、ターゲット層、デザインの方向性などを記し、今後の目標に沿ったグラフィックを作成するように指示します。

・ターゲット層

主なターゲット層の年齢や性別、ソーシャルメディアでの習慣などを概要書に記します。

・ブランドガイドライン

ブランドのカラー、フォント、温度感などを設定することは、ソーシャルメディア上にブランドを認知してもらう第一歩です。統一感のあるトーン感を保つことで、ブランド認知度が最大 80% 向上するという調査結果もあるほど効果的です。

また、ブランドカラーをグラフィックに取り入れることは、ソーシャルメディアのユーザーがコンテンツを一目見ただけでブランドの印象を潜在的に残す効果があります。ブランドのカラーを決めるだけでなく、統一性のあるフォントを使用することもブランドイメージを確立する一要素になります。

ビジュアルデザインとグラフィックデザインの違い

日本で聞き馴染みのないビジュアルデザイナーとよく耳にするグラフィックデザイナーはどのような違いがあるのでしょうか。まずグラフィックデザインは印刷物などデジタル出力ではない媒体のものをデザインする時に使われる言葉です。

一方、ビジュアルデザインは、ウェブなどのデジタル媒体で使用されるものを指す場合が多いです。グラフィックデザインの分野では、アイディアやメッセージを伝える性質が強いですが、ビジュアルデザインはブランドのイメージを強化するものを作る傾向にあります。ビジュアルデザイナーは、企業の中においてウェブサイトやゲーム、映画などを作成しています。またマーケティング運用チームと連携し、SNSを運用する場合もあるでしょう。

良いビジュアルデザイナーの見つけ方

自社でビジュアルデザイナーを雇う場合、デザイン制作の業務だけでなくブランドの特性をよく理解した上でマーケティング業務を担ってもらえるメリットがあります。しかし、自社でビジュアルデザイナーを雇うならば、それなりにコストが掛かってしまうでしょう。そこで、フリーランスのビジュアルデザイナーと契約することを考える企業も少なくありません。ビジュアルデザイナーの見つけ方としては、クラウドソーシングで人材を見つけるといった方法があります。

Upwork

英語が得意な方であれば、国内外の優れたデザイナーを見つけられるアメリカ発のUpworkというプラットフォームがおすすめです。海外を市場とするブランドの場合、日本人のビジュアルデザイナーを雇うよりも、現地の美的センスを持つデザイナーを雇う方が良いでしょう。また、国内で有名なランサーズやクラウドワークスと比べると、圧倒的に母数が多いところも利点の一つです。

ランサーズやクラウドワークス

国内で有名なクラウドソーシングといえば、やはりランサーズやクラウドワークスでしょう。ただし、一見経験のありそうなプロフィールや実績を持つデザイナーでも、実際に仕事をしてみないと分からないことも多いです。おすすめなのは、事前に仕事内容や予算などを伝えた上で業務を進めていくプロジェクト形式での契約です。また支払い方法は、「固定報酬制」か「時間報酬制」が選択できますが、「固定報酬制」にするのが良いです。時間報酬制にすると、より短い時間でデザインを仕上げようとしたり、後から「想像よりも制作時間が掛かった」などとトラブルになったりする可能性があります。予算を相場よりも高くしておくと、それに見合った経験のある人からの応募が増えます。

逆に安い値段で設定してしまうと、経験のない人からの応募が増えるばかりで、思うようなクオリティーが望めない可能性が高いです。応募してくるデザイナーの過去の製作物を見た上で、ブランドのイメージとマッチする人を選びましょう。もしくは、応募者の中から気になる人を数人ピックアップし、その人たちにサンプルデザインの作成を有料で依頼しましょう。普段対価をもらってデザインを作成している人たちは、わざわざ無料でサンプルを作成してまで、仕事を受けない可能性があります。ですので、例えサンプルのデザインだとしても、作業代を支払うのが妥当でしょう。

最後に

この記事では、存在感のあるSNSマーケティングの事例を紹介しながら、投稿内容とリンクするグラフィックの必要性について書いて参りました。プロの手が加わったグラフィックが投稿されているブランドは、それだけで信頼度が増し、例え小さなブランドでもそのこだわりがユーザーに伝わることで、徐々に人気の輪が広まっていくのです。それには、ビジュアルデザイナーをマーケティングチームに入れることがおすすめなのです。企業の理念を含めて共有したい場合は、外注するのではなく、内製することも大事です。

また、企業の思いや商品の魅力が伝わるマーケティングをサポートするツールは、10,000社以上のお客様と関わってきたStatusbrewに任せてください!是非とも一緒に商品や会社の魅力を効果的に発信していきましょう。

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