"Instagram"と"Stripe"を使ってウェブサイトなしでもEC運営する方法

2021年6月9日 6 min read

こんにちは、Statusbrewです!

(グローバルで)中小企業の36%以上がウェブサイトを持っていないことをご存知でしたか?オンラインサイト、ウェブサイトを持たない企業は、どのようにして顧客を招致して商品やサービスを購入してもらっているのでしょうか?

答えはソーシャルメディア、その中でもInstagramです。

世界中のスモールビシネスは、Instagramを消費者への直接販売(D2C)のためのEコマース市場に変えつつあります。

大掛かりなEコマースのドメイン(フロントサイト)を所有しなくても、インスタグラムだけでEコマースビジネス全体を運営できる時代が到来した今ですが、

インスタグラムで販売することを決めれば、Eコマースのウェブサイトを作成したり維持したりするプロセスが不要になります。

Instagramユーザーの80%以上は、少なくとも1つのビジネスをフォローしています。

Instagramを使ったD2Cビジネスを勧める理由

Instagramはまず特に日本でのショッピング機能に対するエンゲージメントが高いことから、多くのユーザーがInstagramというチャネルで商品を求めているのが伺えます。

さらにInstagramは"発見型コマース"のメインストリームとしてソーシャルメディア市場に存在しています。

Instagramはユーザーの傾向が特殊です。何度かStatusbrew過去のブログでもご紹介していますが、ユーザーはそもそも「商品やサービスを選ぶ際」に、

・すでに欲しい対象物(例:新しいソファ)が決まっているけれど、特定のブランドや型などは分からない
・すでに欲しい対象物もブランドも決まっているけれど購入における最後の一足になる情報が欲しい

と大きく分けて2つあります。Instagramは「好きなもの」をユーザーにアルゴリズムを介してピックアップするため自動的にユーザーへの出会いを提供しています。その出会いにつながる仕組みを導線を貼ることができればInstagramマーケティングの置いて成功に近づけると言えましょう。

今回のブログでは、インスタグラムで商品やサービス販売してビジネスを始めたいなら、必要なのは顧客になる人に直接接客ができるためのマーケティング戦略だけだということを証明します。

さらに、フロントサイトを持たずに商品/サービスを販売できる足がけになったサービスがあります。

それがStripeというアメリカ発の決済サービスです。

Eコマース事業者の方の中にはすでに決済ツールとしてStripeを導入されている方も多いのではないでしょうか?

Stripeのペイメントリンクを使うと、ノーコードで!!一つの商品の決済リンクを介して直接支払いをユーザーから受け取ることができます。

今後、Eコマースはソーシャルメディア(Instagram)集客→ノーコードのLP→Stripe決済という図式が出来上がる未来が見えてきました。

ペイメントリンクが登場する前は、Stripeではライブラリを使ってJavaScriptを使ったコードを書き、クライアントサイドのインテグレーションで集金する必要があり、その作業に時間がかかっていました。ペイメントリンクは、その作業を数分に短縮します。

リリース時のツイートです!

これの何がすごいかというと、例えば私たちがもっとも利用しているLINEなので個人間のお金のやりとりもリンク一つでできてしまうイメージです。

Instagramをはじめとしたソーシャルメディアの登場で、ユーザーがブランド(商品やサービス)をユーザーから発見してくれる仕様になりましたが、そのプラットフォーム上で次はお店が個人と簡単に繋がって販売まで完了する世界が広がることになりますね!

まだまだ商品品数が少ない、ShopifyなどでEコマースサイトを立ち上げる余力がまだない方におすすめです。

これこそInstagramで直接買うという購入体験が実現するのでは?というアイディアがあります。

Instagramのストーリーズのスワイプアップを使います。

ストーリーズのスワイプアップリンクに指定して機能するようにすれば、既存の決済までのファネルを何段階かショートカットすることが出来るため、購入までのコンバージョンがUPします。

コードレスと自動化

今までは例えばZapierにStripeを統合しても、お金を送ったり受け取ったりすることはできませんでした。Payment Linkを使えば、「購入者がInstagramのDMやGoogleシートなどに配送先情報を入力したら、ペイメントリンク経由で支払いをさせ、支払いが完了したら商品を発送する」といったシステムを構築できます。

Linktreeに直接Stripeリンクを案内付きで貼り付けしたりすることもおすすめです。

フロントサイトなしでInstagramだけで商品を売る方法

大まかなステップとアドバイスをご紹介します。

1->D2Cならではのニッチでラインナップが少ない商品を選んで準備する(例:オーガニックコーヒー2種類)

2->Instagramのビジネスプロファイルを開く

ビジネス用のInstagramプロファイルがあれば、Instagramでの販売が有利になります。ビジネスアカウントにすることのメリットはこの通り!

(1):インスタグラムインサイト:コンテンツのパフォーマンスなど、貴重な指標を教えてくれる分析ツールが組み込まれています。

Statusbrewのビジネスプロファイルのインサイトです


(2):プロモートされた投稿と広告:パフォーマンスの高い投稿を有料でさらに宣伝したり、フォロワーのフィードに広告を掲載することができます。
(3):アプリでお買い物:ユーザーがInstagramアプリを離れることなく、い物ができるようにします。
(4):スワイプアップリンク:10,000人以上のフォロワーを持つビジネスアカウントに対して、Instagramはストーリーにスワイプアップリンクを追加できるようにします。
(5)貴重な情報を追加する:電話番号やメールアドレスなどの連絡先リンクを追加して、フォロワーがすぐに連絡できるようにします。

3>ユーザーの商品購入までの導線になるBioを作成する

自分のブランドを1行で表現し、価値提案を明確にしましょう。ニッチな分野な特定するキーワードを必ず選定します。(例:韓国ファッション)

明確なCTA(コールトゥアクション)を入れることで、潜在的な顧客が簡単にコンバージョンできるようにします。

Canvaで簡単!Instagramのストーリーズ、リール、BioのCTAを設置しよう
アルゴリズム攻略の一つ、エンゲージメントを極限まで高めるためのCTAを設置しましょう!効果を最大限にはっきするためのアイディアと方法をCanvaを使ったやり方でシェアします。
InstagramであらゆるCTAを設置しよう


連絡先の電話番号やメールアドレスを記載することで、商品についての問い合わせをしやすくしましょう。
インスタグラムで外部サイトへのリンクを貼る方法は、ユーザーのバイオグラフィーのみとなっています。キャプションにもリンクを貼ることはできません。そのため、ユーザーは自分の投稿に "リンクインバイオをチェックしてね!"とキャプションを付けることが多いのです。
Tips:あなたのブランドやインスタグラムで販売している商品に関連するキーワードをバイオに含めると、適切な検索結果にあなたのプロフィールが表示されるかもしれません。

4->支払いオプションの適用

ユーザーが商品に興味を持ち、実際に注文をして購入してくれるようにすることが大切です。注文フォームへの直リンクを添付することで、注文の詳細をバイオグラフィーでそのまま受け付けることができます。

また、お客様に直接LINEやWhatsAppに接続して注文をしてもらうこともできます。「プロフィールの編集」をタップし、提供されているウェブサイトのセクションにLINE公式のリンクを貼ります。BioにLinkreeなどのリンクインバイオをハブにして先ほどのStripeリンクと注文フォームを同時に貼り付けるか、LINEを使って注文するようにキャプションで知らせましょう。

Instagramではバイオにクリック可能なリンクを1つしか貼ることができないので、Linktreeのようなリンクツールを利用することで最大限に活用することができます。

販売の幅を最大限に増やしている海外ブランドの事例を紹介

下記に紹介するアフガニスタン産のスパイスを販売するD2Cは、バイオの中にLinktreeのリンクを掲載しており、その中には他のリンクや購入オプションが含まれています。彼らユーザーをCTAとともにLinktreeページにリダイレクトしています。

引用:Rumi Spice(海外)

ではまず上記のRumi Spice(EC専門のスパイスショップ)の例を観てみましょう。

海外事例:Rumi Spice(URL: https://www.instagram.com/rumi_spice/ )

(1)リンクインバイオの設置

バイオの説明はいたってシンプルですが、このRumi Spriceの上手なところはLinktreeの内容にあります。

複数のリンクを設置できることで有名なLinktreeがありますね。こちらを開いてみましょう。

(2)Linktreeが商品市場のように

@rumi_spice
Linktree. Make your link do more.
Rumi Spiceのリンクツリーです。ぜひ開いてみてください。

リンクを開くとそれぞれが注文リンクにリダイレクトされるようになっています。

スパイスを使ったレシピベースで商品購入に導くものもあれば、プロモーションしている特定の単品商品を注文リンクに飛ぶことができます。

まとめ

Instagram自体をフロントサイトに仕上げてしまうことで、InstagramのDM接客も可能になります。

Instagramはさらに、プロフィールフィード自体をグリッドで自在にカタログ化できるのでブランディングもあなたのブランドらしく行うことができます。

Stripe/Instagram/Linktreeなど使えるツールを駆使して商品の販売の領域を増やしてみませんか?

Hisami Matsubara

インド発のソーシャルメディアモデレーション&アナリティクスツールStatusbrewの日本支社代表です。日本市場立ち上げのため、2019年単身で渡印し、インド在住5年目です。 「日本語でありそうでない」マーケティング知見を執筆します。 91年生まれ岐阜県出身。少女漫画と文学作品、ワインとインドが好きです。人生で最も好きな本は「赤毛のアン」「嵐が丘」です。

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