こんにちは、ソーシャルメディアマーケティングのエキスパートStatusbrewです。
飲食チェーンやフィットネス、不動産など複数店舗を持つビジネスを経営していますか？ この記事では、複数の店舗を構えていて本部で一括管理したいと考えている人、そして複合施設などで多種多様な予約や問い合わせを受け付けていて、それらを一つのGoogle管理画面でまとめたいと考えている人に向け、基本データ管理などのソーシャルガバナンスの観点も踏まえ、Googleビジネスプロフィールを用いた効果的複数店舗管理術について紹介します。
ところで、みなさんは世界で1日にどのくらい検索されているかご存じでしょうか。世界で1番大きな検索エンジン Googleのみでも、2022年には、毎日85億回のGoogle検索が行われています。Google検索のみでも、毎日世界人口より多くの回数検索されていることがわかります。インターネットから得られる情報が持つ影響力は大きくなっています。一方で、管理面がきちんと整備されていないなどの問題点も多く見受けられます。
Google ビジネスプロフィール（GBP）（旧Googleマイビジネス）を利用すると、ブランドの重要な情報を1つの場所にまとめることができ、その結果トラフィックを増加させられます。これは、あなたのビジネスを積極的に探している顧客にビジネスをマーケティングすることができるオンラインディレクトリです。そのため、GBPを設定するだけでなく、最新の情報に保つことが重要です。以下の図で示されているBusiness Profile ManagerがGBPを作成・運用・管理するためのネイティブツールです。
Googleビジネスプロフィールを設定すると、管理者には以下のように表示されるようになります。UIも優れており、わかりやすいため、すぐに基礎的なことは運用できるようになります。
しかし、複数店舗を経営されている企業は、GBPで複数サイトを作成しそれぞれ最適化させることは難しく、かえって混乱を招いてしまうと考え、マーケティングツールとしてGBPを活用しないことが多くあります。残念ながらそれは店舗へのトラフィックの追加ストリームを見逃してしまっています。この記事では、GBPの作成をやめてしまうのではなく、ビジネスグループを作成し管理することを提案します。
目次
2.複数ユーザーが1つのアカウントにログインすることで起きること
1.Googleビジネスプロフィールのビジネスグループとは？
ビジネスグループとは、1つの組織によって管理されるGBPの集合体です。ビジネスグループを持つことで、複数店舗を管理が容易になり、ビジネスのプロフィール全体でブランディングの一貫性を確保し、ユーザーアクセスをよりシンプルにすることができます。
複数拠点でGBPを管理する方法は以下のとおりです。
(1). ビジネス拠点グループを作成する
ビジネスグループアカウント（ロケーショングループとも呼ばれる）から複数のビジネスロケーションを管理することができます。このアカウントは、会社の主要な電子メールアドレスで登録する必要があります。さらに、admin@statusbrew.com のような共有ビジネスアカウントを使用し、ログイン情報を企業の主要責任メンバーで共有することもできます。
1.左上にある3つのダッシュメニューをクリックし、「ビジネスアカウントを作成」をクリックします。
2.次にページ右上の「ロケーショングループの作成」をクリックしてください。
3.そしてロケーショングループ/ビジネスアカウント名を入力し、[完了]をクリックします。
プロフィールの入力とアカウントの確認のため、ビジネス情報を送信するよう促されます。その後、利用規約を確認し、同意すると、Googleがあなたのアカウントの検証を開始します。
複数のロケーショングループを設定し、チェーン、地域、カテゴリなどでビジネスを分類することができます。あなたのビジネスに合ったものを選んでください。
(2).それぞれの店舗場所を追加する
Googleビジネスプロフィール（GBP)に新しい場所を追加するには、以下の手順に従ってください。
1.GBPダッシュボードを開きます。
2.場所を管理するタブを開くためにクリックします。
3.場所を追加するドロップダウンタブをクリックし、単一の場所を追加を選択します。
4.新しいビジネスの場所の情報を入力するためのプロンプトに従ってください。
5.追加したいすべての店舗に対して同様のプロセスを繰り返してください。
(3).所有者とマネージャーを賢く選択する
従業員は入社や退社のように人が入れ替わるため、GBPのセキュリティを正しく設定しておくことが重要です。プロファイルには2種類のユーザーがあります：所有者とマネージャーです。所有者として、アドレス、電話番号、ビジネス名、URLなどのロケーショングループまたはビジネスプロファイルの重要な情報を変更できます。マネージャーはあなたによって追加され、この情報を更新または変更することはできません。
マネージャーには制限されたアクセス権がありますが、レビューに返信したり、投稿を公開したりすることができます。そのため、アクセス権を与える人物はビジネスの信頼できるメンバーであることが重要です。また、運用に携わった従業員が担当を外れる場合に問題とならないように手順を事前に準備しておく必要があります。
Statusbrewツールを活用すれば、例え店舗責任者が変わっても、運営に携わっていたアルバイトが変わったとしても店舗メールアドレスで作成されたGoogleをStatusbrewツールに事前に接続しておくだけで、アクセス管理をオーナーや本部マーケティングチームのみで行うことができ、従業員が変わるたび、パスワード変更をしなければならない、複数ステップを伴い担当者変更の対応に追われながらソーシャルメディア管理を行う必要がなくなります。
(4). 担当従業員が退職する前に所有権を移転する
アクセスの削除は、すべての従業員のオフボーディングプランの一部とすることが重要です。これにより、退職する従業員がGBPアカウントにサインインして変更することができなくなります。
万が一、位置情報にアクセスできない状況に陥った場合、コントロールを回復する方法と手段があります。プロフィールを設定した従業員が退職し、ログイン情報を持ち出したり、誰かがパスワードを忘れてしまったのかもしれません。
いずれにせよ、その場所をあなたのビジネスアカウントで管理するには、（GBPプラットフォームを通じて）掲載オーナーに電子メールで連絡し、あなたを管理者に任命するか、所有権を譲り渡すよう要求すればよいのです。7日以内に返信がない場合は、Googleのサポートチームに連絡することで、所有権を無効化することができます。
(5). Googleビジネスプロフィールの投稿をスケジュールするツールを使用する
GBP投稿のオーガニッククリックは、ウェブトラフィックを増やし、コンバージョン率を高め、リスティングを競合他社より上位に表示するのに役立ちます。プロフィールがアクティブであればあるほど、ローカル3パックに入る可能性は高くなります。つまり、定期的に情報を更新し、プロフィールに新しい投稿を公開する必要があるのです。
ソーシャルメディアプラットフォームと同様に、すべてのロケーションリスティングでアクティブな存在を維持するのに役立つスケジュール管理ツールが数多く存在します。実際、ほとんどのツールはGBPとの統合を実現しています。これにより、すべてのリスティングにコンテンツをアップロードし、各プロフィールのコンテンツカレンダーを作成することができ、すべて1つの画面から行うことができます。
複数拠点のプロフィール管理を軽減できる最も人気のあるツールには、Statusbrew、Sprout Social、Sendible、Hootsuite、Agorapulse、Napoleoncat全ての外資ツールなどがあります。
下の図は実際にStatusbrewを用いてGBPの更新を行なった例になります。Statusbrewのみで他のソーシャルメディアの投稿予約や管理も行うことができるようになります。
(6). 各リスティングを最適化する
多くの場合、潜在的な顧客があなたのブランドと最初に接するのは、Googleビジネスプロフィールリスティングを通してです。あなたのビジネスと競合他社のどちらかを選ぶのであれば、あなたのプロフィールが良い第一印象を与えるようにしたいものです。定期的な投稿、質の高いメディア、正確な情報によって、あなたのブランドは信頼できるプロフェッショナルに見えます。
そのため、すべてのロケーションリスティングで同じクオリティを維持する必要があります。ブランドの一貫性を保つことは、認知度を高め、ロケーション間の消費者の信頼と感情を高めることにもつながります。
最適化は、プロフィールを作成するときにだけ行うものではなく、プロフィールを維持するための重要な要素であるべきです。強力なGBP影響力を維持するために、以下のことを確認しましょう：
・管理するすべてのプロフィールに必要項目を記載し完成していること
・店舗営業時間は最新のもので、祝日による変更も反映していること
・あなたのビジネスに関連するキーワードが、説明文とすべての投稿に使用すること
・写真を定期的に更新し、期間限定のものを添付するなど常に情報を新しくするよう心がけること
(7). 各リスティングでレビューを奨励する
レビューは、Googleにおける強力な社会的通貨です。多くの顧客にとって、レビューが、あるブランドを選ぶか、他のブランドを選ぶかの分かれ目となることが多いのです。しかし、単にレビューを集めるだけでは十分ではありません。
良いレビューも悪いレビューも、迅速かつプロフェッショナルに対応することで、潜在的な顧客は真摯な対応を認め、対応しない時と比べ購入に前向きになります。レビューの内容にかかわらず、常に前向きでプロフェッショナルな姿勢を保ちましょう。
複数の拠点にまたがるレビューを管理するのは大変だと思われるかもしれませんが、1つの拠点でロケーショングループごとにレビューを分類することができます。また、レビューを管理する役割を、ロケーションごとの管理者に割り当てることもできます。
2.複数ユーザーが1つのアカウントにログインすることで起きること
どの組織にも様々な部署やチームがあり、共通の目標やゴールを達成するために協力し情報を共有しています。例えば、ITサービスデスクチームでは、サービスデスク担当者が自分のチーム宛のメールを管理する必要があります。そのようなチームは、日々のタスクを管理するためにGmailアカウントを共有している場合があります。しかし、実はGoogleは複数ユーザーでの1つのアカウント共有を原則行ってはいけないとしています。
Googleは、1人1つのGoogle アカウントを利用することを目的としています。
そのため、
・複数のユーザーによるログイン
・異なる場所からのログイン
・異なるIPアドレスからのログイン
・同時に複数のユーザーがログインした場合
上記のような違反行為と見做される行為を行うと、以下のような問題が発生します。
・アカウント制限に達する - 複数のユーザーが同じアカウントを使用していると、アカウントが制限に達する可能性が高くなります。
・本人確認または質問が表示される - 承認されていない人物がユーザー アカウントにアクセスしようとしている疑いがあると Google が判断した場合、その人物に対して追加のセキュリティ保護用の質問またはログイン時の本人確認の画面が提示されます。詳細
・アカウントが一時的にロックされる - アカウントを使用しているユーザーがセキュリティ保護用の質問に答えられない場合や、ログイン時の本人確認を行えない場合、アカウントが一時的にロックされている可能性があります。
これらは、Googleヘルプセンターで明記されていることです。
万一アカウントがロックされてしまえば、業務に支障をきたしてしまいます。また、複数ユーザーでメールアドレスとパスワードを共有し、複数のデバイス、複数の場所から1つのアカウントにログインすることは、管理面においても危険です。アカウント乗っ取りや情報漏洩のリスクも高くなってしまうのです。さらに、複数人で同一のアカウントにログインしていると、どの人もそのアカウントで操作していることになるため、誰がどの作業を行い、誰がどの投稿したのか判断できなくなります。
それらを避けるためにも、アカウント共有は行うべきでありません。
アカウント共有ではなく、解決策としてアクセス権付与を行いましょう。
3.一度アクセス管理の確認を行なってみよう
まず、大前提として企業のGoogleアカウントに紐づけられているメールアドレスが、誰か従業員個人のメールアドレスではなく、企業のメールアドレスであることを確認しましょう。企業の管理下に及ぶようにするために、必ず企業のメールアドレスで登録しておく必要があります。
GBPには、
1.オーナー
2.マネージャー
という2種類の管理者権限があります。
オーナーは、
1.ビジネスプロフィールそのものを削除することができる
2.他のユーザーを追加（権限付与）、削除することができる
この2点がオーナーであるため使用可能となる権限です。この２点以外の管理・編集はマネージャーであっても行うことができます。
それでは、実際にGBPにおけるアクセス管理の確認を行ってみましょう。
GBPにログインまたは、GBPを管理しているアカウントを用い、Google検索エンジンで、あなたの店舗を検索し、ビジネスプロフィール編集画面を表示させましょう。
その後右上の縦三点リーダーマーク→ビジネスプロフィールの設定→マネージャーへと進んでください。すると、以下のようにGBPを運用しているユーザーを表示することができます。
オーナーであれば追加をクリックすると、アクセス権限を与え新しいオーナーまたは管理者を追加することができます。追加方法は、新しいユーザーのメールアドレス入力と管理者権限の種類を選択し、招待ボタンを押すのみです。招待されたユーザーはGメールに招待メールが届き、承諾することにより、管理メンバーとなり実際に管理に携われるようになります。上記の図を見ていただくと、保留中のユーザーがいることがわかります。これは、招待された後、承諾していない段階のことで、この段階ではまだ何の権限も与えられていません。
逆に、退職や役職変更により、ユーザーを削除したい場合、削除したいユーザーの右側にある＞をクリックし、ユーザーの基本情報画面下にある管理者を削除から簡単に削除することができます。
追加や削除を行った際、きちんと行えたかどうか、マネージャー画面にユーザーが本当に追加されたかどうか、削除されたかどうか確かめるようにしましょう。
ユーザーアクセス管理、GBPビジネスグループを作成し記事で述べた7つのポイントを意識し適切な管理を行いましょう。運用前に、適切な環境を整えることが今後のソーシャルメディア運用成績の貢献に大きく影響してきます。ソーシャルガバナンスの観点からもこれらは非常に重要です。
Statusbrewでは、ユーザー招待はもちろんのこと、より細かな分析及びレポート作成、コメントレビュー管理、他ソーシャルメディアも同時に管理、横ざし分析というようにソーシャルメディアの管理と成長のための準備を全て1つのツール“Statusbrew”で行うことができます。
お客様に応じた、ツール導入策も提案することができるため、ソーシャルメディア管理や、ソーシャルメディアマーケティング戦略で聞きたいことや悩みのある方はお気軽にご相談ください。
Statusbrewを使ってみませんか？
いつでもキャンセルできます