皆さんこんにちは!今日はデジタルマーケティングの資格に関するお話をしようと思います。
「資格社会」と言われるほど数々の資格で溢れかえっている日本では、資格は主に2つの種類に分けられます。
1つ目はライセンス(License)、つまり免許としての資格です。運転免許や医師免許、弁護士資格や危険物取扱者免状など、資格を持っていないと法的にその仕事に従事することができないものが、ライセンスにあたります。こちらは特定の職業に就くために必須のものですね。
そしてもう一つが、証明書(Certificate)としての資格です。こちらは個人の能力を証明及び保証するためにある資格で、英検やTOEICなどの検定試験や(厳密に言えばTOEICのスコアは資格ではありませんが)、MBAや中小企業診断士といった経営学関連、さらにはライフセービングのように講習を受ければ資格が得られるものもあります。いずれにしろこれらの資格に共通するのは、免許ではないため資格が無くても仕事に従事することができるという点です。
英検を持っていなくても通訳や翻訳等の仕事はできますし、MBAを取得していなくても企業コンサルタントにはなれます。もちろん、人の命が危ない緊急事態においてはライフセービングの資格を持っていようが持っていまいが、誰かがその人を助けなければなりません。
では証明書としての資格は何のためにあるのかというと、先ほど申しました通り個人の能力やスキルを証明し、他者からの信頼を得るために存在します。
例えば誰かに翻訳の仕事をお願いしようと思ったときに、TOIEC900点の人とTOIEC600点の人がいたら、皆さん前者にお願いしたいですよね?
またコンサルタントとして働く場合には、何の実績や資格もないと「胡散臭い」と思われ信用されないでしょう。しかし資格さえ持っていれば、その人の能力がどうであろうと、人々は「資格」を持っているだけでその人のスキルを信用し、仕事をお願いしやすくなります。
さらに本質的な意味としては、資格を取得するために勉強に励むことで、その分野に関する知識が広がるというメリットがあります。確かにただ淡々と勉強するよりは、「資格」という目標に向かって勉強した方がモチベーションも維持できて、結果として効率的に勉強できますからね。
だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、デジタルマーケティングに関する資格は全て、後者の証明書(Certificate)としての資格にあたります。今回はそんなデジタルマーケティングに関する資格の中で、おすすめのものを紹介していきます!
どうか最後までお付き合いください。
目次
1.ウェブ解析士
2.ITパスポート
3.マーケティング・ビジネス実務検定
4.SNSエキスパート検定
5.まとめ
1.ウェブ解析士
https://www.waca.associates/jp/
一般社団法人ウェブ解析士協会が主催している、検定試験に合格すると取得できる資格です。解析士という名前だけあって、アクセス解析やウェブデータの解析士のスペシャリストであることを証明してくれます。またKPI(重要業績評価指標)の設定方法など、マーケティング全般にわたる知識も検定対象のため、まさにウェブマーケティングのスペシャリストと言えるでしょう!
ウェブ解析士の資格は3種類存在し、下から順に「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」となっております。それぞれ、講座を受講してから検定試験を受け、合格後レポートを提出して資格認定という流れになっております。以下で順を追って説明します。
・ウェブ解析士
ウェブ業界の初心者向けのコースで、ウェブ解析やマーケティングに関する体系的な知識を身につけたいという方におすすめのコースとなっております。会社でウェブ解析やマーケティングの担当になったがよくわからないという方、あるいは就活や転職で自分のスキルを示したい方に向いているコースです。
費用は以下の通りです。
講座費用 10,800円(税込)
試験費用 17,280円(税込)
公式テキスト 4,320円(税込)
ちなみに講座を受講せず試験だけ受けて資格を得ることも可能ですが、多くの受験者は講座も受けているようです。
・上級ウェブ解析士
ウェブ解析・ウェブマーケティングに関する応用知識の取得と、クライアントや社内経営陣への的確なアドバイス方法、と言ったことをこの講座では学習します。この資格を持っていることが、コンサルタントとしての1つのスキルの証明になるので、ウェブマーケティングのコンサルタントとして働きたい方は是非取得しておくと良いでしょう!
費用は以下の通りです。
講座費用 86,400円(税込)
上級は、講座の中で行われる事前課題・中間課題・終了課題の結果をもとに資格認定の是非を決めるので、講座の受講が必須です。また受験資格が、先ほど紹介したウェブ解析士の認定試験の合格者のみとなっております。
・ウェブ解析マスター
ウェブ解析士の中で最上級レベルの検定です。これに合格できるとコンサルタントとして独立したり、ウェブ解析やウェブマーケティングの講師として1人前であるということを証明できます。
この資格を持っていると企業研修の講師として呼ばれる機会も増えるようですので、この道のプロとして生きていきたい人にお勧めですね。
費用は以下の通りです。
受講料 324,000円(税込)
うぎょー!?って感じですね(笑)めちゃくちゃ受講料が高いですが、これには3回に渡る試験料と認定料が含まれているそうです。そして当然ながら上級ウェブ解析士の資格を持っていなければ、受講することはできません。
2.ITパスポート
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/about.html
経営戦略やマーケティング、財務や法務と言った経営全般に関わる知識から、セキュリティやネットワークなどのITの知識までを有していることを証明する、「国家資格」です。国家資格というだけあって他の検定試験よりも信頼度が高く、多くの大手有名企業が新卒採用活動(エントリーシート)や社内研修で活用しています。
就職活動においてアピールできる武器として学生に、そして組織のIT力向上という点で社会人におすすめな資格です!受験手数料も5,700円と、先ほど紹介したウェブ解析士より遥かに安いので金銭面的にも気軽に受験しやすいですね。
3.マーケティング・ビジネス実務検定
国際実務マーケティング協会が主催する、マーケティング全般に関する検定試験です。
C級・B級・A級の三段階になっており、A級に合格すると「IMSSA認定マーケティング実務士」という資格を得ることができ、マーケティングにおける応用的知識を有し、的確な助言や意思決定をできることを証明してくれます。
営業職や販売職にも対応しているので転職活動であったり、あるいはコンサルタントとして独立する際に自分自身をブランディングしてくれる資格と言えます。
受験料は、
C級:5,980円(税込)
B級:7,150円(税込)
A級:12,343円(税込)
となっており、C級とB級、あるいはB級とA級といった併願も可能です。
資格として認定されるにはA級まで合格しなければいけないので道のりが長いですが、英検や漢検のように合格したら次、という風にステップアップできるので着実に、そして確実に知識を身につけることができるでしょう!
4.SNSエキスパート検定
一般社団法人SNSエキスパート協会が主催する検定試験です。なんだかおもしろい名前だなあと思った方もいるでしょう。実は昨年始まったばかりの、比較的新しい検定試験なのです。SNSマーケティングに特化した唯一の検定試験なので、まさにSNS全盛期の今の時代に合った検定ですね。
その歴史の浅さゆえに、まだ就活や転職活動においてどれほど有利に働くのかは分かりませんが、合格すればこのようなエキスパート認定ロゴを使用することができるので、自社や自分自身のブランディングを目に見える形で行えるという点で優れています。
確かに会社のホームページにこのようなロゴが張ってあれば、なんとなく信頼できる会社に見えるので、お仕事の依頼とかも増えそうですね。
検定の種類は
・初級 5,000円(税込)
2時間の講義を受講後、30分の試験を合格すれば認定。
・上級 216,000円(税込)
2日間の集中講義の後、60分の試験に合格すれば認定。
となっております。
上級の受験料が初級の40倍で私はかなり驚いていますが、上級認定ロゴが将来の集客につながるのであれば、少し高い初期投資と思って受験してみるのも良いでしょう。SNS代行業者や、インフルエンサー事務所等にお勧めですね。あるいは、SNSマーケティングコンサルタントを目指す方も、是非受験してみてはいかがでしょうか。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?マーケティングに関する検定試験や資格というものは、ここで紹介したもの以外にも様々なものが存在しますが、就活や転職で有利なもの、または自己ブランディングとして役に立ちそうなものを今回は選んでみました。
まあ資格検定試験の本質は冒頭でも申しました通り、試験勉強を通してその分野の知識を深め、実際に仕事をする中で生かしていくことです。そして合格すると、自分の知識やスキルを認定書が、他者に対して保証してくれるわけです。
ぜひ資格取得を目指して、試験勉強に励んでみましょう!そして合格した後も、その認定書に恥じないように継続して勉強を続けましょう!
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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