元AKB小嶋陽菜のブランドHer Lip Toから学ぶソーシャルメディアのオムニチャネル戦略
こんにちは、インド発!ソーシャルメディアマーケティングのエキスパートStatusbrewです。
本日は少し趣向を変えて、ソーシャルメディアのオムニチャネル戦略について、誰もが知っているであろうインフルエンサーを例にお話ししたいと思います。
2010年ごろから、宣伝チャネルの1つとしてInstagramマーケティング領域を中心に広まっていったインフルエンサーという職業、今やZ世代の憧れの的にもなり市民権を得ています。
それだけではなく、アメリカのミレニアル世代、Z世代の半数以上が、実際に商品やサービスに対する信頼権は、セレブリティつまり芸能人よりもソーシャルメディア上で活躍しているインフルエンサーが得ていると同意しています。
彼らを起用するブランドは主にD2C(ダイレクト・トゥー・コンシューマー)モデルで事業を行うマーケターたちです。製造者が直接に消費者に商品の製造、そしてセールスからアフターサポートまでをコミットするEコマースの売り方ですが、中には他社の製品を「提供」として宣伝するのではなく、本人の影響力を糧に自社ブランドを立ち上げるインフルエンサーはあとを絶ちません。
その中で本日は、アイドルグループAKB48で絶大的な人気を得た、小嶋陽菜さんがアイドルという職業を引退後、開始したブランド運営をソーシャルメディアの観点から学んでいけるよう執筆します。
小嶋陽菜さんのブランドHer To Lipとは?
国民的アイドルグループを卒業してから、「自身が"メディア"になり、ユーザーと常にエンゲージできるプラットフォームを作りたい」というアイドル卒業後の計画があった小嶋さん、その趣向が今のHer To Lipというアパレルブランドとして誕生しました。
彼女はブランド認知とエンゲージメントの獲得を同時に強く行うソーシャルメディアに全てのマーケティングリソースを投資し、ソーシャルメディアでの立ち位置を完全に確立しています。
特に彼女のブランドの行うソーシャルメディアのメッセージング戦略には定評があり、国内だけではなく、中国や韓国などフォロワー数900万人を超える彼女は、ブランドから発するメッセージのすべてをソーシャルメディアを通して伝わっています。
「エンゲージし合う場」を作り上げたコミュニケーション手法
彼女が目指した「コミュニティーのようなメディア」はソーシャルメディア上で実現されているのが伺えます。
多くのブランドは、ソーシャルメディアではどうしても一方的な情報公開のプラットフォームになりがちです。
小嶋さんはユーザーとのコミュニケーションの場として
小嶋さんはソーシャルメディアを中心としたオムニチャネル戦略を自分のものにしたマーケティングのエキスパートと言えるでしょう。
オムニチャネル戦略の導入
お客様の購買行動全体をどのように導くかが、Eコマース運営において最も重要なポイントです。顧客は、商品そのものを購入するだけでなく、すべてのステップでシームレスな購買体験を求めています。
オムニチャネルとは?
実店舗やEコマースサイト、そしてソーシャルメディアなど、オンライン・オフライン問わず、主にメディアを活用して顧客とエンゲージして購入の経路を顧客に意識させずに販売までの導線を引くことです。
Her Lip Toがそのオムニチャネルの構造を理解し、Her Lip Toという名前が表示される全てが作り込まれたコンテンツかつ、ユーザーが消費行動を起こしたくなるような、またブランドの世界観から覚めない構造になっているところが素晴らしいです。
Eコマースビジネスのためのオムニチャネルマーケティング戦略を意識することは、適切なタイミングで潜在顧客をターゲットにし、コンバージョンするのに役立ちます。
Her Lip Toのオムニチャネル構造〜ソーシャルチャネル別〜
小嶋陽菜さんがダイレクターを務めるHer Lip Toまたその他コレクションブランドは、オンラインと東京にある実店舗で展開しています。同ブランドは異なるチャネルを見事に統合し、顧客と見込み客に1つの統一された全方位的なオムニチャネル体験を提供しています。
店舗で購入されている最も人気アイテムをオンラインストア、そしてソーシャルメディアで紹介することで、オンラインと実店舗を統合しています。
目的: 世界観の主張、ライフスタイルへの取り入れ方や着こなしの紹介
さらにハッシュタグで検索するとユーザー生成コンテンツで溢れさせることによって、購買意欲を煽るだけではなく、「サイズ感が合わないかも」「自分には似合わないかも」というユーザーの不安を解消します。
Instagramのショッピングプラットフォームとの統合もしています。
Instagramのフィードには、Instagram上で購入できるタグ付けされた商品がたくさん掲載されています。
小嶋さんが様々な主題で彼女のソーシャルメディア戦略を語る中で、どの媒体でも強調しているのがTwitterとInstagramのユーザー層の違いと使い方です。
Twitterはコミュニケーションの場、ユーザーとブランドの間でよりメッセージをカジュアルに発信できる場として構築されています。
YouTube
商品が完成してから販売されるまでの舞台裏を映像で映し出し、よりブランドを身近に感じてもらうためのコンテンツであふれています。
Her Lip Toが顧客のシームレスな購買体験を実現するために行っていることは他にもたくさんありますが、ここでは、オムニチャネル・マーケティング戦略において、Her Lip Toが本当によく理解しているいくつかのポイントを紹介します。
- オンラインとオフラインで顧客がエンゲージできるプラットフォームを分けた。
- 顧客とのタッチポイントを作るために、これらの場所全てに存在感を示し続けている。
- これらのタッチポイントを買い物できるようにし、顧客がいつでも購入できるようにした。
オムニチャネルに適したソーシャルメディアの使い方
オムニチャネルはどう考えても、複数のチャネルを同時運用することが管理体制の維持の面で難しいとされています。
ただし、ソーシャルメディアを利用したマーケティングはそれ以上にメリットが豊富です。
ソーシャルメディアは1つのコンテンツを発信するまでのプロセスが圧倒的にスピード感があることから、数多くの商品やプロモーションに対応しやすいのもソーシャルメディアです。
伝えたいメッセージを即座に軌道修正できたり、顧客の反応がそのまま数字になりやすく、さらにはバイラルを起こしやすいことから、複数のソーシャルチャネルを開設するのは労力にかなっています。
ソーシャルメディアでのブランドのポジショニングの構築
オムニチャネルマーケティングを始める前に、まず基礎を固めることが重要です。
ソーシャルメディアであなたのコンテンツの題材や形式は、プラットフォームによって異なります。それぞれのソーシャルチャネルをどのように活用するかで、ユーザーに「ここのブランドは〜〜がある」と認知されます。
ここのブランドはTwitterでサポートしてくれる、かならずInstagramで質問に答えてくれる、商品の利用法について詳しい、など、商品以外の付加価値をいかにチャネルごとに特色を出すかが要です。
ソーシャルカスタマーサポートを取り入れよう
オムニチャネルとしてソーシャルメディアを複数、積極的に取り入れるのであれば、ユーザーがブランドに直接関われるような動線を全てに引きましょう。
ソーシャルメディア、特にTwitterやLINEでのカスタマーサポートを取り入れてみませんか?
オムニチャネルの場合、ユーザーは、今いる場所がインスタグラムであるか、もしくはEコマースのサイト上であるかどうかを意識せずに購買体験を望みます。
- ウェブサイトのお問い合わせフォームにいく
- ソーシャルのコメントやDM
どちらが最も、ユーザーがブランドページから離れていかないでしょうか?
Statusbrewはソーシャルのマルチチャネルに対応
Statusbrewでは、ソーシャルメディアのエンゲージメントを全て回収し、ユーザーとの繋がりを持ち続けるための受信箱とワークフローの自動化をサポートしています。