成功する?しない?ソーシャルメディア監査とは?確認ポイント5選
こんにちは、ソーシャルメディアマーケティングのエキスパートStatusbrewです。
ソーシャルメディアのROIの追跡はマーケティング担当者の課題としてよく挙げられますが、ソーシャルメディア監査(Social Media audit)は、企業がソーシャルメディアでどのように活動できているか、を理解するための手法としてあまり活用されていないのが現状です。
では、ソーシャルメディア監査(Social Media audit)とは何でしょうか?
ソーシャルメディア監査とは、あなたのビジネスの指標を見直し、成長、機会、ソーシャルプレゼンスを改善するために何ができるかを評価するプロセスです。
具体的には数字を追う、という仕事がメインです。
1.どんな数字を見ることがソーシャルメディア監査になるのか?
1-1.ソーシャルチャネルごとのパフォーマンスを一覧化する
1-2. コンテンツのパフォーマンスを評価する
1-3.オーディエンスインサイト
1-4. ソーシャルバズチェック
1-5. ワークフロー自体の見直し
1.どんなデータを見ることがソーシャルメディア監査になるのか?
この6つがチェックポイントです。
・ソーシャルチャネルごとのパフォーマンスを評価
・コンテンツごとのパフォーマンスを評価
・オーディエンスインサイト
・デジタルバズチェック
・ワークフローの健全性チェック
・企業目標の整合性
をなかなかチェックし続ける習慣がつかないのではないでしょうか?
1-1.ソーシャルチャネルごとのパフォーマンスを一覧化する
ここでは基本的なことに聞こえるかもしれませんが、現時点でのアカウントのパフォーマンスをチェックしましょう。フォロワー数やオーディエンスの成長、シェアやメンションの数など、すべてがここに関係してきます。
また、各ネットワークの強みを活かしているかどうかも見てみあしょう。例えば、あなたの企業ブランドがTwitterのアカウントを持っている場合、Twitterユーザーが期待する迅速な反応を確保するためのリソースを備えている必要があります。例えばそれはDMへの返信など、いわゆるカスタマーサポートを担うアカウント、という認識になりますね。
監査によって、成果の上がっていないチャネルにリソースを浪費することなく、成果の上がる他のチャネルに焦点を移すことができます。
B2C企業であれば、メッセージの受信数と返信数など、エンゲージメントとコミュニティ管理の指標に特に注意を払う必要があります。よく見落とされる指標として、センチメントがあります。センチメントは、受け取ったメッセージや@メンションが肯定的か否定的かを評価するものです。これにはセンチメント分析ツールが必要ですが、その投資価値は十分にあります。
投稿の頻度と時間帯の関係性は、より今の時点で調査する必要があります。最適な時間に投稿をスケジューリングしていますか?
ソーシャルメディアマーケティングにおいて、投稿に最適な時間帯と内容の関係性があります。あなたのオーディエンスの動きを調べずに闇雲に投稿作成をしていないかだけでも調査しましょう。
1-2. コンテンツのパフォーマンスを評価する
どの種類の投稿が実際に収益に影響するようなトラフィックを牽引しているのでしょうか?
数字だけに注目するのではなく、ページ閲覧数、直帰率、コンバージョンの観点から、ソーシャルオーディエンスのアクティビティを詳しく見てみましょう。
ソーシャルメディアでは小さな修正が大きな効果をもたらすことが多々あります。
コンテンツの評価はどのような観点で行うべきか、例としてご紹介します!
・圧倒的にパフォーマンスが高いのはFacebookページである。フォロワー数やリーチに比べて、エンゲージメント率がダントツで高く、ファンが最も集まってきて情報をチェックしてくれている傾向にある。
・Twitterはカスタマーサポートやクレームの対象になりやすい
・Instagramはフォロワーの数の倍近くのリーチがあり、「検索」によりユーザーがコンテンツにたどり着いている。 > 有益な情報が欲しいユーザーの集う場がInstagramである。フォロワー数にこだわらずとも十分にオーディエンスに届く施策ができている様子である。
・Instagramは他2つのどのソーシャルネットワークよりも、コンテンツの寿命が長い。> 「ハッシュタグ」や「キーワード」で検索がドンピシャでオーディエンスに届いている可能性が高く、過去の古い投稿にもリーチがある。古い投稿も参照にしてくれている。使っているキーワードの選定がピタリと当てはまっているし、オーディエンスもブランドが使うボキャブラリを認知している。
逆にTwitterはinstagramと仕様上、過去の投稿にスクロールして遡りづらいため新鮮なコンテンツでインパクトを出したり、カスタマーサポート窓口として徹底する方がオーディエンスの認知も高まりやすい。
最もパフォーマンスの高い投稿を特定することで、何が効果的で、なぜそうなるのかについての洞察を得ることができます。
1-3. オーディエンスインサイト
1-2で詳しく説明してしまったのですが、オーディエンスのデモグラフィックも大切ですが、フォロワー数とエンゲージメント率を比較することが最も大切です。
FacebookとTwitterの両方がオーディエンスデモグラフィック機能を提供していますが、私たちはプロファイルベースのデータを使用することをお勧めします。すべてのソーシャル・インタラクションを自動的に記録し、また、CRMのデータと同期させることもできます。
1-4.デジタルバズチェック
各ソーシャルチャネルにおける自社ブランドの投稿を把握したら、それがオーディエンスの実際の話題とどの程度一致しているか、また競合他社の投稿とどの程度比較しているかを確認する必要があります。
理想的なのは、ソーシャルメディアリスニングツールを使用することです。そうすれば、ハッシュタグ、ハンドルネーム、トピック、ブランド名、プレスリリースやブログのURLのシェアなど簡単に追跡することができます。そうすることで、オーディエンスや業界が何に関心を持っているのか、また、あなたのブランドや他のブランドがどのように語られているかを見ることができます。
1-5.ワークフローの見直し
内省的になりますが、自分と自分のチームがどれだけタスク管理機能しているかも調査しましょう。
ソーシャルメディアに投稿を公開する際、十分な品質管理プロセスを備えていますか?コンテンツカレンダーの計画は、どのように記入していますか?
Statusbrewのようなエディトリアルカレンダーを使えば、誰が今どのようなキャンペーンのために動いていて、どのタスクが溜まっているのかを一括管理できます。
また、承認ワークフローはソーシャルメディアをマーケティングの手法として取り入れる場合に絶対導入しましょう。
コミュニティ管理では、返信に時間がかかりすぎている場合は、すぐに対処する必要があります。よくある質問に対する回答のテンプレートを作成するのも一つの方法です。
ソーシャルメディア監査には明確なレポートを作成すること、チームと分析結果を共有すること、次の四半期または年の新たな計画を策定することから始まります。
何をビジネスの目的にするか?に基づき、正しい測定基準を追跡することで、ソヸシャルメディアマーケティング自体と目標との間の関連性を確立することができます。これによって、ソーシャルメディアが会社のビジネス目標にどのように貢献しているかを明確に示すことができるようになります。
調査結果のレポートを社内の他の部署と必ず共有し、一緒に新しいアイデアを出すためのコネクションを探しましょう。
ソーシャルメディア監査は、あなたのブランドがソーシャルメディアでどのように機能しているかを正確に知ることで、本当に効果のあるソーシャルメディア戦略を立てることができます。