落とし穴!?正しいInstagramのエンゲージメント率の計算方法決定版

皆さんこんにちは、Statusbrewです。

ソーシャルメディアマーケティング(Instagramマーケティング)に携わっている方なら、エンゲージメント率の計算方法は1つではないのでは?と思ったことがあるかもしれません。

エンゲージメント率とは、日本では「反応率」とも呼ばれ、あなたのInstagramなどのコンテンツに反応したユーザーの割合を指します。

よく「エンゲージメント率」を一つの大きな指標して企業Instagramの分析をしているかと思いますが、エンゲージメント率は厳密に4つの種類に分けることができます。

本日はInstagram分析における基本的なエンゲージメントの概念、種類、使い方、そしてエンゲージメント率の計算方法と活用方法について詳しく説明します。

1. アルゴリズムにも作用する!エンゲージメント率を測ることの意味とメリット
2. エンゲージメント率の計算の落とし穴とは?
3.エンゲージメント率計算に必要なインタラクションの見極め
4.エンゲージメント率の計算方法を5パターン紹介
5.加重式エンゲージメント率の計算方法を知ろう

1. アルゴリズムにも作用する!エンゲージメント率を測ることの意味とメリット

エンゲージメント率が高いということは、潜在的なリーチがより大きいことを意味し、加えてコンテンツがオーディエンスによく響いていることを意味します。

私たちStatusbrewはよく、「オーディエンスのアクティブ度、あなたのブランドアカウントへの貢献度」を最も重要な指標の一つとして分析することをお勧めしています。それがイコール、エンゲージメントと言います。

  • あなたのオーディエンス(フォロワー含む)は本当にあなたのファンであるのか?それともエンプティ・ユーザー(幽霊アカウント)なのか?
  • フォロワーであっても、現在進行形であなたのブランドのファンでいてくれているのか?インタラクトしてくれているのか?

この2点をインスタグラムアルゴリズムはしっかりチェックしています。つまり、あなたの「フォロワーの数」よりも「あなたのフォロワーの質」を重要視される今、その「質」を測るには、最も有効な手段が「エンゲージメント率」です。

エンゲージメント率という指標は、インフルエンサーマーケティングにおけるインフルエンサーの選定と選別にも役立ちます。

「legitimate」の「合法」というニュアンスから転じて「legit」は「ホンモノ」という意味です

Twitterではよく上記のように「インフルエンサーがフェイクかホンモノかどう見分けてるの?採用するの怖いんだけど」という会話を度々拝見します。

2.エンゲージメント率の計算の落とし穴とは?

こちらの表をご覧ください。わかりやすいよう簡単にですが作成してみました。

エンゲージメント率を計算してみます。

インフルエンサー1=(540+15+105)÷51,000×100=1.29%
インフルエンサー2=(74+2+116)÷10,400×100=1.84%
インフルエンサー3=(65+9+94)÷6,300×100=2.66%

何か気づきませんか?総フォロワー数が少ないインフルエンサーや企業アカウントでも、エンゲージメント率が高い場合があるということです。

このようにエンゲージメント率を計算することで、

・インフルエンサーのパフォーマンスを正確に評価する
・様々なコンテンツに対するオーディエンスの反応を見ることができる
・ユーザーがどのようなコンテンツを良質と考えるかについて、より深い洞察を得ることができます。
・競合他社との比較

が可能になります

特定のエンゲージメント率の計算式では、すべてのインタラクションを同等の価値と見なしがちです。つまり、シェア、いいね!、コメントは、これらの計算を行う際に同じ値を持つことは果たして良いのでしょうか?という議論になります。
一部のインフルエンサーは、偽のフォロワー、「いいね!」、コメントを購入することができるゆえ、インタラクションの数が必ずしもエンゲージメント率計算の際に素直に入れ込んで良いものかとされています。

3.エンゲージメント率計算に必要なインタラクションの見極め

<Point1>あなたの企業・ブランドの特性やユーザー層から、エンゲージメントとなる要素の指標の重要性を順位付けしてみてください。


電話番号クリック数
クリック数
コメント数
DM数
道案内(Instagram)
いいね!数
リンククリック数
メンション数
プロフィール閲覧数
引用ツイート数
リアクション数
リプライ数
リツイート数
保存数
シェア数
ステッカータップ(ストーリーズ)数
テキスト
ブランドハッシュタグの使用数

いいね!数よりもリンクのクリック数の方があなたのブランドにとって価値があるのであれば、スコア化をそれぞれのエンゲージメントにしていくことも可能です。

  • 単純平均ではなく、加重平均の計算式を使って、さまざまな指標をカスタマイズすることも推奨します。つまり、平均化される各項目には、その重要性に応じて特定の値が割り当てられるのです。(例:コメントは3、いいね!は1とする)

詳しくは下記で説明します!

4.エンゲージメント率の計算方法を5パターン紹介


エンゲージメント率の計算方法については、すでに上記で説明しましたが、他にも検討・比較すべきものがあります。

いろんな計算式を見ていきましょう。

(1)リーチ別エンゲージメント率(ERR: Engagement Rate by 'Reach')

2022年現在、最もポピュラーなエンゲージメント率の計算方法です。

下記で紹介するフォロワー数に基づいたエンゲージメント率だけを見ると、一部のフォロワーのみが投稿を閲覧する前提となります。実際Instagramではフォロワーの10–30%のみしか閲覧されていない可能性が非常に高いのです。こちらの高度な測定には、非アクティブなフォロワー、プラットフォームのアルゴリズムによりリーチできなかったフォロワーなどを含めることができます。投稿の真のエンゲージメント率を計算するには、インタラクション数を実際のリーチで割って100を掛けたものを使いましょう。

1つの投稿を分析するには1つ目の式を、複数の投稿の平均率を計算するには2つ目の式を使用します。

リーチ別エンゲージメント率 = 1投稿あたりの総エンゲージメント数 ÷ 1投稿あたりのリーチ数 × 100
平均値を求めるには、平均化したい投稿のリーチ別エンゲージメント率をすべて合計し、投稿数で割ります。
平均リーチ別エンゲージメント率 = 総リーチ別エンゲージメント裏t ÷ 総投稿数
言い換えると 投稿A(3.4%)+投稿B(3.5%)÷2 = 3.45%

長所:リーチは、フォロワー数よりも正確な測定が可能です。なぜなら、すべてのフォロワーがあなたのすべてのコンテンツを見るとは限らないからです。また、フォロワー以外の人も、シェアやハッシュタグなどの手段であなたの投稿に触れている可能性があります。

短所:リーチは様々な理由で変動する可能性があり、コントロールが難しい変数です。リーチが非常に低い場合、エンゲージメント率が不釣り合いに高くなることがあり、またその逆もあるので、この点に留意してください。

(2)投稿別エンゲージメント率(Engagement Rate by 'Post')


特定の投稿に対するフォロワーのエンゲージメントを測定します。言い換えれば、リーチ別と似ていますが、リーチの代わりに、フォロワーがあなたのコンテンツに関与する割合を示しています。

リーチではなくフォロワーで割っている点に注目です。これは、リーチが非公開(Private)の指標であり、一般には公開されていない指標のためです。

リーチは、プロフィールのオーナーか、管理者権限を持つ人だけが見ることができます。そのため、公開されているインタラクションをフォロワー数で割っているのです。

平均値を算出するには、平均化したい投稿をすべて合算し、投稿数で割ります。
投稿別平均エンゲージメント率 = 投稿別ER合計÷投稿数合計
例: 投稿1(4.0%)+投稿2(3.0%)÷2=3.5%になります。

短所: 前述の通り、これは投稿のエンゲージメントを追跡するのにより確実な方法かもしれませんが、バイラルリーチを考慮していないため、必ずしも全体像を提供するわけではありません。また、フォロワー数が増えれば増えるほど、エンゲージメントの割合が少し下がる可能性があります。

この式を使う場合は、フォロワーの増加分析と合わせて見るようにしてください。

(3)インプレッション別エンゲージメント率 (Engagement Rate by 'Impressions')

エンゲージメントを測定するためのもう1つの基本的なオーディエンス指標は、インプレッションです。リーチは何人があなたのコンテンツを見たかを測定しますが、インプレッションはそのコンテンツが画面上に表示される回数を指します。

  • 平均インプレッション別エンゲージメント率= インプレッション別エンゲージメント率の総数÷投稿総数

長所: この式は、有料コンテンツを運営していて、インプレッション数に基づいて効果を評価する必要がある場合に有効です。

短所:インプレッションをベースに計算したエンゲージメント率は、リーチ別や投稿別より低くなちがちです。リーチと同様に、インプレッションの数値も一貫性がない場合があります。リーチと併用するのがよいかもしれません。

(4)日別エンゲージメント率(Daily Engagement Rate)

リーチによるエンゲージメント率は、最大露出に対するエンゲージメントを測定するものですが、それでも、フォロワーがあなたのアカウントにどれくらいの頻度でエンゲージメントしているかを日々把握することは良いことです。

  • 1日の平均エンゲージメント数 = X日間の総エンゲージメント数 ÷ (X日フォロワー数) ×100
    長所: フォロワーが特定の投稿とどのようにエンゲージするかではなく、日常的にあなたのアカウントとどの程度の頻度でエンゲージするかを測定できる方法です。その結果、直近の新しい投稿と数か月前の古い投稿のエンゲージメントを方程式に取り入れることができます。

この計算式は非常に便利で、特定のユースケースに合わせて調整することもできます。例えば、あなたのブランドの毎日のコメントだけを測定したい場合、それに応じて「総エンゲージメント」を調整することができます。

(5)再生回数別エンゲージメント率(Engagement Rate by 'View')


動画コンテンツがあなたのブランドの主要軸である場合、動画を見た後、どれだけの人が動画にエンゲージすることを選択したかを知りたいものです。

  • 平均再生回数別エンゲージメント率=エンゲージメント率の合計÷投稿の合計

短所:視聴回数集計には、1人のユーザーからの繰り返し視聴(非ユニーク視聴)が含まれることが多いです。その視聴者は、動画を何度も見るかもしれませんが、必ずしも何度もエンゲージするとは限りません。

5.加重式エンゲージメント率の計算方法を知ろう

前のセクションで、各変数は、企業のアカウントやビジネス目標によって異なる重みを持つことをちらっと説明しました。そのため、単純な数ではなく、エンゲージメントの価値を加重式に算出することをオススメします。

つまり、コメントは1つの「いいね」の2倍の価値があり、1つのシェアはコメントの2倍の価値があるとしましょう。

あなたの投稿が1000人のオーディエンスに見られたとしたら

加重式エンゲージメント率 = 30 ÷ 1000 x 100 = 3% となります。


結局どっちを使えばいいの?

エンゲージメント率の計算に関しては、明確な「どちら」はありません。それは本当にあなたの目標とそれがあなた自身のアカウントか他のものかによって異なります。

6.もっと詳しくエンゲージメントの分析をする方法

Statusbrewでは、「フォロワーの数」よりもそのさきの「エンゲージメント」を重要視すべきだと考えています。

もちろんフォロワーの増加も大切ですが、フォロワーの成長は本当に身のあるものなのか?フォロワーの質はどうなのか?

また、アルゴリズムに最も作用する時間帯にエンゲージメントは獲得できているのか?など全てのマーケターが「知りたい」インサイトを提供します。

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