Threads(スレッズ)を始めたい日本企業のためのアドバイス2023
こんにちは、ソーシャルメディアマーケティングのエキスパートStatusbrewです。
リリースから1日で、3000万人ものユーザーを獲得できるようなサービスは未だかつてなかったのではないでしょうか?
それがMeta社が開発したThreads(スレッド)です。
これまで1000万人の会員を獲得するのに、Instagramですらも1年近くかかっていた時代もありながら、Threadsの拡散性の速さは目を見張るものがあります。
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その背景として、Twitterが一般ユーザーに向けた閲覧数等の制限をかけたことでしょう
「鉄は熱いうちに打て」と言わんばかりにTwitterの競合アプリ「Threads」を導入することで、鉄は熱いうちに打って出ることにした。
Threadsの構想は、Instagramが得意とするものを「テキストベース」拡張したことでしょう。
<目次>
・ThreadsとTwitterの違い
・インフルエンサーにとってのThreads予想
・コンテンツクリエイターのためのThreadsマーケティング
・企業のためのThreadsマーケティング
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テキストベースの分散型ソーシャルメディア・プラットフォームで、インスタグラムと密接な関係があります。
ThreadsとTwitterの違い
あくまでThreadsは独立したアプリとして機能しますが、興味深いのは、既存のインスタグラムのユーザー名(例:@statusbrew)を使ってスレッドにログインできることです。任意ですが、認証ステータスとハンドルネームは、インスタグラムのプロフィールとまったく同じになります。
実際、すでに獲得している既存フォロワーをそのままThreadsにあなたのフォロワーがThreadsアプリをダウンロードすると、そのフォロワーは自動的にThreadsでもあなたをフォローするオプションを表示します。
さらに、Instagramでブロックしたキーワードや@アカウントもThreadsに引き継がれ、同様の体験を保証されます。
ThreadsとTwitterの顕著な違いは、投稿の文字数制限でしょう。Threadsでは500文字までの投稿が可能で、課金しない無料ユーザーとしてのTwitterの250文字よりも多い。これにより、自分を表現し、自分の考えを共有するスペースが広がります。特に活字文化の日本では「受け」が良くなることは間違いありません。
また、投稿にはリンク、画像、5分以内の動画もアップロードすることができます。インスタグラムのストーリーズにスレッドの投稿を共有することもできます。
・ThreadsはFacebookやInstagramに似たアルゴリズムタイムラインを表示するが、Twitterのように最新の投稿を逆時系列で表示するオプションはない。
・リリースしたてということもあり、Threadsのアルゴリズムタイムラインには、ユーザーがフォローしていないアカウントの投稿もまだ含まれますが、これはTwitterが "For You"タイムラインに制限している機能でもあります。
・Threadsは現在モバイル専用のプラットフォームであり、ユーザーはモバイルアプリからのみ投稿、コメント、フォローを行うことができます。
・Metaの公式発表では、デスクトップやウェブブラウザでのネイティブな体験については触れられておらず、ユーザーの投稿やプロフィールページの閲覧に限定されています。
・Twitterの特徴であるハッシュタグはThreadsにはなく、ユーザーが特定のコンテンツを検索することもできませんが、今後の機能として十分に期待できます。
・Threadsには "トレンドセクション "がなく、プラットフォーム上のコンテンツを発見するのは、Metaのアルゴリズムが表示するコンテンツに依存しているため、「本当に見たいコンテンツ」であるかどうかは今後のフィードの調整次第です。
「フィード」がコントロールできない以上、まだまだ企業アカウントが進出して速攻のマーケティング効果を得るのは難しいかもしれませんし、逆に今のランダムなフィード上でこれまでにリーチできていなかったオーディエンスに初期段階から届けば、オーディエンス拡大と新たなエンゲージメントを得るという面では導入することは吉と言えるでしょう。
インフルエンサーにとってのThreads予想
ソーシャルメディアにおけるThreadsの出現は、インフルエンサーマーケティングにも変革をもたらすことは間違いありません。過去数年間、インスタグラムがインフルエンサーの「いる」市場を支配してきましたが、Threadsは活字つまりテキストベースの共有に重点を置いているため、斬新な戦略が求められてきます。
もしある程度、Instagramである程度のフォロワーの獲得方法など心得ている場合、同時にThreadsへも展開するのであれば、
・テキストベースのコミュニケーションをマスターする
テキスト(活字)を重視するThreadsは、インフルエンサーに文章力、考えていることの言語化、人を惹きつける能力をアピールする絶好の機会です。インスタグラムのストーリーズなどでもテキストで想いを伝えることが得意な人にはより良いです。
テキストを多用するコンテンツに慣れていないインフルエンサーは、ライティングスキルを磨いたり、優秀なコピーライターとなるソーシャルメディアのエージェントの採用からスタートするのもありです。
ビジュアルコンテンツとテキストコンテンツを組み合わせる
Threadsはテキスト中心ですが、画像や動画の共有にも対応しています。既存のクリエイターは、ビジュアルコンテンツのすでに培ってきたスキルを活用すると同時に、「読みたくなる」テキストを取り入れることで、オーディエンスをより「この人の考えがもっと知りたい」と思ってもらえるような取り組みができたら良いですね。
オープンプロトコルへの対応
ThreadsがActivityPub(非中央集権型の分散 SNS のオープン標準)と連携されたことで、より多くのオーディエンスにリーチできる可能性が高く出てきています。インフルエンサーは、これらのオープンなソーシャルネットワーキング・プロトコルに精通し、それに応じてコンテンツ戦略をリアルタイムで調整していくべきとも言えます。
日本企業がThreadsマーケティングを始めるためのアドバイス
ここからが本題です。
もしあなたが企業・ブランドで商品やサービスを提供している場合、そしてすでにInstagraやTwitter、Googleビジネスプロフィールなど他のソーシャルチャネルを運用している場合にお読みください。
テキストベースの広告
Threadsにはもちろん現在広告はまだありませんが、将来的に広告出稿の可能性は高いでしょう。テキストベースの広告出稿の可能性に備え、テキストコンテンツを通じてオーディエンスを惹きつける戦略を予測しておくことが重要です。
熟練ライターとのコラボレーション
文章が得意なインフルエンサーと協業することで、ブランドはThreadsコミュニティに響く、力強いメッセージやストーリーテリングを生み出すことができます。
公開「会話」への参加
Threadsはパブリック・ディスカッションに重点を置いているため、ブランドは自社の業界や価値観、カルチャーに関連するディスカッションに参加したり、ユーモアあふれるディスカッションを開始したりすることができ、知名度とエンゲージメントを高めることができます。
クロスプラットフォーム・マーケティング
Threadsはインスタグラムストーリーズでシェアできたり、またActivityPubとも連携していることから、ブランドはクロスプラットフォームマーケティングキャンペーンを計画することができ、Threads以外のオーディエンスにも同時にアプローチすることができます。
インフルエンサーとのパートナーシップの多様化
Threadsがテキストを重視していることから、ブランドは著名人(ライター)、ジャーナリスト、ソートリーダー(Thoughtleader)など、文字の力を効果的に行使できる新しいインフルエンサーとのコラボレーションを検討することができます。
いかんせん、まだまだ新しすぎるプラットフォームなこともあり、本日ご案内したことはソーシャルメディアマーケティングのエキスパートであるStatusbrewのチーム間で話題にのぼったことをまとめた内容、世界中のマーケターのコメントをまとめたものになりますが、日本企業に限っては、
・初期のうちから全く異なるオーディエンスへのリーチを仕掛ける→今はユーザーのフィードがコントロールが効かないため、誰のフィードにもランダムに「こんな会社組織あったっけ?」というチャンスがあります。ユーザーが偶然あなたの投稿そのものやブランド自体を気に入ってくれた場合はエンゲージメントが生まれ、拡散に繋がります。
このプロセスを大事にして温めていくかは皆さん次第ですが、Statusbrewは引き続き、ThreadsのAPIオープン次第最速の連携を行いますので、これからもアップデートをお待ちいただけますと幸いです。