ソーシャルメディアのエンゲージメント分析レポートの紹介
こんにちは、Statusbrewです。
Statusbrewは2021年9月末に企業様向けの高機能ソーシャルメディア分析ツールをリリースしました。
Statusbrewの分析機能はこの通り、完全カスタマイズ性の分析ツールです。
この世の中のほとんどのSNS分析ツールは、テンプレート形式の分析ツールになりますので、ツールが提供するだけの指標の組み合わせ上のデータのみを提供しますが、StatusbrewのSNS分析機能は「もう少し、こういう角度で数字を取りたい!」場合の細かいところに手が届くところが特徴です。
Statusbrewはあえてテンプレートを用意していない分、「どんなデータを引っ張り出して比較して分析すれば良いのかわからない」方に向けて、Statusbrewでは大きく分けて2つのレポートを作成いただくことを推奨しています。
- エンゲージメント分析レポート
- プロファイルエンゲージメント分析レポート
です。
ソーシャルメディアにおけるエンゲージメントの重要性
私たちはソーシャルメディアマーケティング分析において、「フォロワーの数」よりも「フォロワーの質」を証明するメトリクスを最も重要視すべきだと考えています。
また、特にアルゴリズムに左右されやすいインスタグラムでは、エンゲージメントの最大瞬間風速が大切です。
インスタグラムでは、投稿が公開されて1時間以内に、どれだけのエンゲージメントが得られるかが非常に重要とされています。これは、インスタグラムが最初にあなたの周りの最もアクティブなフォロワーの何割かに表示する仕組みになっているからです。そして、彼らが生み出す1時間前後のインタラクションをもとに、さらに何人の人に見てもらうべきかをアルゴリズムが判断するのです。
どのタイミングで投稿して、そのタイミングとアクティブユーザーがいるのかが非常に重要です。
Statusbrewのソーシャルメディアのエンゲージメント分析の紹介と見方
では、「フォロワーの質」と「エンゲージメント」に特化した分析内容を見ていきましょう。
その前に、これから1つずつ表示するデータのことを、ウィジェット(Widget)と呼びます。好きなウィジェットを好きなだけ作成して一つのダッシュボードに詰め込み、それをレポート化する仕組みを採用しています。
この作成例は私たちStatusbrewが全てのソーシャルメディアマーケターがチェックすべきデータを「推奨データ」としているものです。
1.オーディエンスの成長(Audience Growth Day By Day)
オーディエンスの「合計(Total)」ではなく「成長度(Actual Growth)」を図りましょう。
◾️重要メトリクス:Actual Growthとは?
Actual Growthは、"選択期間内"で発生する
新規フォロワー (+の要因) と 失ったフォロワー (-の要因)
をプラスマイナスした数字です。
もう一つNew Followersという新規フォロワーを表すメトリクスがございますが増えたフォロワーだけ見ていても、逆に減っていたら実際にアカウントが成長しているか否かわかりませんので、実際の成長度合いを確認するためのメトリクスがActual Growthです。
2. 成長と実際のリーチのバランス (Reach vs Actual Growth)
リーチ(Reach)とは?: あなたのコンテンツ(プロフィール)に到達したユーザーの人数を指します。Statusbrewではリーチの種類もソーシャルネットワークごと、投稿経由で来てくれたリーチなどリーチだけでも様々なメトリクスを用意しています。ここでは最もベーシックにプロファイルリーチを利用しました。
この分析ウィジェットでは、フォロワーの成長数に比べてどれだけのリーチが実際あるかを指します。
リーチがあるにも関わらず、フォロワー獲得につながっていない、逆に減ってしまっている、というシチュエーションを把握することができます。
3.リーチとインプレッションのバランス(Reach vs Impressions balance)
より多くのユーザーに投稿や広告を見てもらうことでリーチを伸ばすことは重要ですが、実際に注目してもらっているかどうかを確認したいものです。
そこで重要になってくるのがインプレッションです。もし、リーチとインプレッション数ほぼ同等でしたら、少しコンテンツマーケティングを見直す必要があります。
例えばユーザーが到達していたとしても、インスタグラムの投稿などスクロールして通り過ぎ、キャプションを読む時間もなく、ましてや「いいね!」やコメントをしたり、そのブランドについて調べたりしない場合もカウントされると考えてみてください。
インプレッションとは、総表示回数のことです(2回目、10回目に投稿したユーザーも含む)。興味を持ってくれた人は、何度も投稿を見に来てくれる可能性が高くなりますので、ほぼ2倍3倍の回数になっていることが理想と言えます。
4.フォロワーとインプレッション 、潜在リーチのバランス(Audience Performance)
あなたのコンテンツを見てくれたユーザーが、既存のフォロワーたちなのか、それとも潜在的リーチ(これからファンになってくれるかもしれない新規ユーザー)なのかを3つのメトリクスを並べて確認してみましょう。
例えば上記の場合、毎日(全てのソーシャルチャネルから)5000近くのインプレッションがありますが、その中である日は4600ほどでした。さらに既存のフォロワーが2500人ほどです、2100人は新規顧客ユーザーです。
この新規ユーザーたちが新しくあなたのフォロワーになってくれていますか?
それを確認するためにこのようにウィジェットの設定を変更してみました。
結果はどうでしょうか?はい、約6名が新規フォロワーになってくれていますね。
このように様々なメトリクスを注ぎ足しながら、オーディエンスのパフォーマンスを確認してきます。
5. エンゲージメントとフォロワーの質(Engagement vs Actual Growth)
では次はオーディエンスの質を精査しましょう。
あなたのフォロワーは良いフォロワーでしょうか?それをどうやって精査するのでしょうか?答えは冒頭で述べました通り、エンゲージメントを行なってくれているユーザーなのかを確認することです。
ユーザーがどれだけエンゲージしてくれているかは、エンゲージメント率を計算することで導き出すことができます。
エンゲージメント率の計算方法は、ソーシャルチャネルごと、そしてあなたの企業のマーケターごとにより異なりますので、これらの数字を利用してご自身でぜひエンゲージメント率を計算してみてください。
6. Instagram: オーディエンスのアクティブな時間帯
冒頭で説明しましたように、Instagramではあなたがコンテンツを投稿した時間にアクティブな既存フォロワーにまずコンテンツが多く公開されます。
そのフォロワーたちがエンゲージしてくれることで、他のユーザーに到達(リーチ)するのです。なのでもちろん、オーディエンスが活発なときに投稿した方が良いに決まっていますよね。
そんなわけでまずはアクティブな時間帯を把握しましょう。
ではこのアクティブな時間帯のウィジェットと比較するために、実際にインプレッションが最も多くあった時間帯も別のウィジェットで表してみます。
1つ目のウィジェットでは曜日ごとでオーディエンスのアクティブ度を把握していますが、2つ目では「投稿した内容」も含めて精査するために、ディメンションを「曜日ごと(Day of week)」ではなく、「直近1週間の日付ごと」にしました。
最もインプレッションが高かった地点があったとしても、あらかじめアクティブな時間が把握できているので、このアクティブな時間帯に投稿すればもっともっと結果が良くなる可能性が高いのです。
もしズレが出ている場合は、またトライを繰り返しましょう。
7. 「最もベストなエンゲージメントを受け取った時間帯」
同じように、エンゲージメントも種類ごとに、どの時間帯に最もコメントやいいね!が増えたかを調べます。
インプレッションが高まった時間帯と、エンゲージメントに反映されるまでの時間帯のギャップもここでつかむことができます。
8. センチメント別エンゲージメント (Audience Sentiment)
Statusbrewは機械学習により、テキストベースのエンゲージメントを読み込んで自動でセンチメントをネガティブ、ポジティブに切り分けます。
テキストベースのエンゲージメントとは、コメント、メンション、DM 、メッセンジャーなどです。
9. リスト形式でインプレッションをブレークダウン
このようにアカウントごとのインプレッションやエンゲージメントなども表記します。
これらは全て、あなたが自由自在にどのメトリクスをどこまで表示させるかを、Statusbrewの無限にあるメトリクスとディメンション、フィルター機能からデータを一つずつ作成することができます。
ソーシャルメディアアナリティクスを始めたばかりの方は、また企業として分析内容を変えたい場合は、まずはこのエンゲージメント分析から始めませんか?