こんにちは、Statusbrewです!前回のUGC(ユーザー生成コンテンツ)についての記事より、今回はもう少しUGCの根本的な作用とInstagramマーケティングに特化してお話ししたいと思います!
UGCの何が素晴らしいかと言うと、UGCは
・ビジネスやブランドのオーナー / ソーシャルメディアマーケティング担当者
・顧客、消費者
の両面から得られるベネフィットが多いことでマーケティング手法として注目を浴びています。
・ブランドのオーナーであれば、顧客の美しい画像や動画でサイト全体がショーケースのようになる、ブランドエンゲージメントの促進!
・顧客にとっては製品の発見、リアルなレビュー閲覧、購入への新しい経路の導入
が2大メリットでしょう。
ブランドや企業にとってのUGCの使い道として、ウェブサイトがショーケースのようになる、と申し上げましたが、代表的な例はこちら。
東京の名門ホテル椿山荘のウェブサイトですが、ホテルに宿泊したり食事をしたユーザーがアップしたInstagramの投稿をキュレーションしてギャラリー化しています。UGCは、上記で述べたように今日のマーケターにとって極めて重要なメディア資産になっています。
UGCと一言に言っても、Statusbrewなどのさまざまなツールやサービスで、ブランドはUGCを活用できるようになりましたが、すべてが同じように機能するわけではなく、コンテンツをキュレートするものもあれば、実際に作成するものもあります。
・キュレーション (Curated, もしくは Curation)
・クリエーション (Created もしくはCreation)
と大きく分けて2つあるUGCですが、どう違うのか、と言うことを理解すると本日紹介するUGCを使ったInstagramマーケティングに話が繋がりやすいので、ぜひお読みください。
1.キュレーションUGCとクリエーションUGC
2.どんな種類のコンテンツを作成できるか、またはキュレートできるか
3.それぞれの所有権は誰に渡るのか?
4.なぜInstagramフィードのUGCをオススメするのか?
5.InstagramでUGCを使う方法
5-1.キュレーションUGCのみで埋め尽くすIGフィード
5-2.InstagramストーリーでのUGCの再投稿
6.Instagramでユーザー生成コンテンツを使用してフィードをキュレートする方法:
6-1.Instagramでユーザー生成コンテンツを使用する理由と方法を戦略化する
6-2.Instagramフィードのブランディングにこだわる
6-3.ブランドハッシュタグを設定しよう
6-4.UGCを保存してコレクション化しよう
6-5.UGCのコミュニティを設立する
6-6.UGCをリポストする許可をもらう
7.まとめ
1.Curated UGC vs Created UGC
UGCのキュレーションは、既存のユーザーコンテンツ、ほとんどの場合ソーシャルメディアで公開されている写真を収集するプロセスです。このコンテンツは、先ほどのホテル椿山荘のようなウェブサイト、製品ページ、キャンペーンの作成において紹介されます。
逆にUGCのクリエイションとは、顧客を引き付けて、もしくは呼びかけて新しいコンテンツを作成するプロセスです。
2.どんな種類のコンテンツを作成できるか、またはキュレートできるか
ブランドは常に3種類のコンテンツをUGCとして探しています。
・文章によるレビュー
・画像
・動画
キュレーテッドUGCは画像で生きる、かつ写真だからこそ容易なメソッドです。写真は最もシンプルなメディアアセットであり、今日、ほとんどの人が高性能なスマートフォンを所有しており、誰でも簡単に良いクオリティの写真を撮ってInstagramに投稿し、ブランドのマーケティングに利用することもできます。
反面して動画のキュレーションはそれほど簡単ではありません。ソーシャルメディアで公開されているほとんどの動画がブランドに準拠していないという理由があります。
マーケティングに役立たせるために、動画は最初にいくつかの(割と面倒な)要件を満たす必要があります。
・製品名を提示する必要があり、他の製品やブランドについて言及したり表示したりするのは基本できない
・著作権で保護された音楽を挿入できない
・出来るだけ短く、余計なシーンが映り込んでいないものでないと見栄えが悪い
したがって、これらすべての条件をフィルタリングした後は、すぐに使える動画ってほとんどないのではないでしょうか。
これが、実際にユーザー生成動画をブランドが取得する最良の方法は、キュレートするのではなくユーザーに作成してもらう方が早いと言える理由です。
ではここで明確にしましょう。 UGCを作成することは、あなたの大切な顧客に「こういう風に作ってくれ」と頼むことではありません、そうするとフェイクコンテンツになりかねないことは共通の認識のことと思います。
ただ、「ブランドに準拠した」コンテンツを作るためのツールとフレームを提供することがキーポイントになります。
3.UGCの所有権は誰に渡るのか?
こちらはUGCを取り扱う上でとても大切なルールです。
キュレーションUGCとクリエーションUGCの違いはもう一つあります。コンテンツをどこまでコントロールできるか、手を加えられるかというところです。
理解を深めるために、キュレーションUGCについて掘り下げましょう。
ほとんどのメディアキュレーションツールは、
・ソーシャルメディア上でブランドがタグでメンションされたり、ハッシュタグされている関連するユーザーコンテンツをピッキング
・コメントまたはDMを使用して、コンテンツをリポストする許可をユーザーに申請
といった機能を提供しています。
が、リポストしたからといって他ユーザーのUGCが突然ブランドのオーナーであるあなたに所有権が渡ったわけではありません。
以下は、某ユーザー生成コンテンツキュレーションツールからのユーザープライバシー規則から抜粋したものです。
「あなたが撮る写真や動画はあくまであなたの作品であり、あなたが著作権を所有しています。
ブランドが推奨する宣伝ハッシュタグ、もしくはブランドハッシュタグをあなたがご自身の写真に追加することで、ようやくブランドはあなたに様々なリクエストをすることができますし、あなたもそれに対応できます。
ブランドのマーケティング戦略に使いたいと依頼を受けて許可したのちに、実際にそのブランドの領域で利用されていたとしても、それでも著作権(肖像権)はあなたにあります。
あなたの個人情報に変更があったり、この写真に対して情報を修正、更新、削除、または非アクティブ化してほしい場合は、あなたにはそれをブランドに依頼する権利があります。」
したがって、明示的な権利が既に付与されていない限り、キュレーションされたコンテンツはブランドに属していないことに注意する必要があります。
4.なぜInstagramフィードのUGCをオススメするのか?
ではこれまで説明した2タイプについてまとめると…
キュレーションUGC
・写真を収集するための最良の方法
・コンテンツの所有権はブランドにとって限られている
クリエーションUGC
・動画を作成するための最良の方法
・コンテンツの完全な所有権あり
・ほぼすべてのコミュニケーションツール(Eコマース、有料メディア、小売、マーケットプレイス、ショップ、Youtubeなど)でコンテンツが利用できる
ではここまででキュレーションとクリエーションの違いを知ったところで、最も簡単で始めやすい方法を考えると、マーケティングに適したビジュアルをキュレートすることです。もっとはっきりと言うと、Instagramのフィード投稿画像が最良の方法です。
Instagramでユーザー生成コンテンツ(UG)を活用することは、美しいInstagramフィードをキュレートするための鍵です。
トリッキーな部分としては、やはり適切なUGCを調達、収集、リポストすることでしょう。適切な、と言うのはブランディングに則った、高品質であることです。後半よりUGCを戦略的に使用してInstagramフィードを作成する方法と時間の節約になるハックとツールをご紹介します。
5.InstagramでUGCを使う方法
Instagramは、ブランドがマーケティングに乗り込むのに適したソーシャルメディアプラットフォームです。特にEコマースなど「商品やサービスをビジュアル化した方が良い」ビジネスにとってはです。
Instagramストーリーへのリポスト機能と、投稿やストーリーへのプロファイルのタグ付けのおかげで、ブランドはファンによるコンテンツでフィードをキュレートできるようになりました。
ファン = よりよくあなたの商品を魅せてくれる、といった面でもちろん優れていますよね。
5-1.UGCのみで作られたフィード(別名Instagramフューチャードアカウント)
独自のテーマに特化したフィードを見たことはありませんか?3つの例を挙げてみます。どれも#ブランドハッシュタグで募集したUGCのみを厳選して、フィードをギャラリー化しています。
アカウントのバイオ(Bio)をみてみましょう。例えば一番左の@japanと言うアカウントは@Japanを写真にタグ付けするか、#lovingjapanという特定のハッシュタグをつけて美しい写真を募集していますね。
一番右のディズニーランドパリ公式アカウントも、のぞいてみると全てUGCで実際に現地で楽しんだユーザーの写真で埋め尽くされておます。
5-2.InstagramストーリーでのUGCの再投稿
すべてのフィード投稿にある新しい[Instagramストーリーに共有]オプションのおかげで、コンテンツをストーリーにリポストするのがこれまでになく簡単になっていますよね。
効果的なUGC戦略として、ただリポストするだけではなくお客様の声だったりアレンジして出すべきでしょう。
例えば、ドイツのベビーカー用品ブランド「CYBEX」(サイベックス)は、製品レビューとともに実際に赤ちゃんとママが使っている写真を募集して、フィード投稿をリポストして彩っています。
6.Instagramでユーザー生成コンテンツを使用してフィードをキュレートする方法
簡単なステップバイステップにて噛み砕いてUGCの活用をご説明したので、ここからはもっと本格的にInstagramフィードをUGC戦略で生かしてユーザーをエンゲージする方法について一気にご紹介します。
UGCのあらゆる側面、特にブランドに合わせてコンテンツをキュレートする場合に特化します!
1▶︎Instagramでユーザー生成コンテンツを使用する理由と方法を戦略化する
オーディエンスになんの利益をもたらすことなく、UGCを投稿しても、アカウントもリーチも拡大することはできません。
一度考えてみましょう。UGCはオーディエンスにどのようなメリットをもたらし、最終的にブランドにどのような価値を生み出しますか?
たとえば、高級スーツケースブランドのSAMSONITEは、製品ラインを利用しているインスタグラマー含む顧客のUGCをサイズとともに共有しているため、フォロワーは製品の実際のサイズ感をこのUGCでより身近に感じることができます。
2▶︎Instagramフィードのブランディングにこだわる
UGCをフィードに投下する場合、本音を言うと標準以下のクオリティのUGCを追加することで妥協はしたくないですよね。特にストーリーズと違ってフィード投稿はそれだけでギャラリーなので全体的な見栄えが命です。
この”美学”に合った最高のコンテンツをキュレートするための簡単なヒントをご紹介します。
ヒント1: 色とトーンについて考える
ブランドのカラーパレットってお持ちでしょうか?デザイナーが決めていなくとも、必ずブランドを訴える色調ってあなたのビジネス(製品やサービス)にあるはずです。
Instagramで爆発的に有名になったジェルネイルブランドのmaogelの夢のようなパステルトーン、CAのジュエリーブランドの温かみのあるピンクカラーの統一感、そしてStatusbrewのように持ち前の決まったカラーパレットに遵守したり...
カラー統一の感覚がいまいち湧かない場合は、デザインツールCanvaなどが提供するカラーパレットジャネレーターを見て、フィードが自分たちのブランドカラーパレットから外れていないかチェックしつつ整えていくこともオススメします。
2: Instagramストーリーズへのリスタイリングを考慮する
Instagramのフィード投稿をInstagramストーリーズでシェアする際に、シェア画面(ストーリーズ作成画面)にジャンプすると自動的にこのように背景が決められています。
その点、フェイススクラブブランドFrank Body
は、もともとマーケティングで成功したブランドですがInstagramのUGCマーケティングにおいても、テーマカラーを崩さずに背景色を徹底しています。
水着ブランドのFellaSwimは一歩先をいっています。UGCをそのままアップするのではなく、ブランドのInstagramストーリーテンプレートを使って”As Seen On”というInstagramストーリーシリーズを作成することで、ブランディングに磨きをかけています。
パッと見るとUGCと思えないですよね!
3▶︎ ブランドハッシュタグを設定しよう
ブランドハッシュタグを決めることの重要性はこれまでStatusbrewは多くお伝えしてきました!
ブランドハッシュタグは、オーディエンスが作成したUGCを簡単に見つけるためのファイリングシステムと考えましょう。
ちょっとユニークな合言葉のようなハッシュタグもあれば、シンプルに商品名だけ掲げているブランドもあります。
このように商品名をブランドハッシュタグとして、この日本産キャビアのメーカーは、実際に料理とともに美しく盛り付けられた飲食店での写真をUGCとしてフィードに散りばめています。
4▶︎ UGCを保存してコレクション化しよう
Instagramのフィード投稿を保存してカタログ化できることをご存知ですか?
Instagramのコレクションのリリースのおかげで、Instagramに表示されているコンテンツを保管するために(そして将来の再投稿のために)ファイルするのがこれまでになく簡単になりました。
まずはフィード投稿を保存して、ご自身のプロファイルのハンバーメニューからSavedメニューに進みます。
右上の+マークで新しいフォルダが作成できます。UGC専用フォルダを作って、担当者がどんどんここに「これはうちのフィードに掲載したい!」と思ったUGCアセットを追加してコレクション化しましょう。
ご自身のブランドのUGCは常にチェックしておきましょう。どうやって?基本的には@ブランドアカウントがメンションされるか、先ほどの#ブランドハッシュタグを定期的にみに行くことです。
StatusbrewのようなUGC収集機能があるソーシャルメディアマーケティングツールを使っても良いでしょう。
5▶︎UGCのコミュニティを設立する
十分なブランドコンテンツが見つからない場合はブランドアンバサダーやインフルエンサーを募って、UGCクリエイターとして動き始める時です!
6▶︎UGCをリポストする許可をもらう
おそらく、Instagramコミュニティで最大のタブーは、元の所有者にクレジットしたり許可を求めたりせずにコンテンツを再投稿することです。
そのため、コンテンツにタグを付けたりメンションしたりした場合でも、コンテンツを再投稿する前に元の所有者/作成者に連絡して文言による承認を得ることが非常に重要です。
手段としてはInstagramプラットフォーム上でいえば丁寧なDMを送信することから始めます。
7.まとめ
UGCをキュレーションしやすいInstagramだからこそできるマーケティング手法をぜひ取り入れましょう。
StatusbrewはInstagramのUGCマーケティングに特化した機能を準備中ですので、お楽しみに!
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